話は数分前に遡る…。
「……!?」
そのとき彼――ニコル・アマルフィは、ユグドルシオン内での防衛に当たっていた。
しかもその傍らには、シードピア脱出の際にライガーシールズと共に密かに避難していたマルキオ導師とプレア・レヴェリー、さらには彼らと共に暮らしていた子供たちの姿もあった。
だがしかし、亜空軍の戦闘兵を相手に奮戦していた最中、彼らを守るかのように一つの光が輝き、一行はいつの間にか謎の空間に誘われていたのだ。
「ニコルさん!」
「プレア!」
どうやら一行も怪我もなく無事のようだが、何が起こったのかはもちろん分かっていない…。
「何なんでしょうか、この今までと違う空気は…。」
盲目ゆえにその光景を見ることの出来ないマルキオ導師だが、さすがに今までとは大きく異なる雰囲気は感じ取っており、言い知れぬ予感を感じていたようだ。
「僕たちはさっきまでメディアステーションにいたはずなのに…!?」
その疑問は、その直後に解決する。
「私の力で避難させたのだ。」
『!?』
声が聞こえた!?
どこから…?
……しかし、周りを見渡してもそれらしき影は見当たらない…。
ふと、プレアが何かに気づいた。
「ニコルさん、ベルトの腰に何かついてますよ?」
「えっ!?」
視線を落とすと、左の腰に見覚えの無いアイテムがいつの間にかつけられていたのだ。
「…こんなアイテム、いつの間に…!?」
…ライガーシールズの装備とは似ても似つかない。
おそらくニコルはそう思ったかもしれない。
「案外、勘が鈍いものだな。」
「うわっ!!??」
――ガチャンッ!!!
「イテッ!!」
いきなりそのデバイスから声が聞こえ、思わずニコルはそのアイテムを取りこぼす。
「び、びっくりした…。」
「いたた…。」
「あ。」
思わぬ声に驚くも、すぐさまニコルは先ほどのアイテムを拾う。
そこには、アイテムに宿った存在であろう謎の人物の影が映っていた。
「すまないが、今後は取り扱いに注意してくれないか?この“エクスデバイザー”は特殊な精密機械も内蔵されているからな。」
「ご、ごめんなさい。…と言いますか、いきなり過ぎて驚いちゃったもので…。」
その後、ニコルたちは“エクスデバイザー”に宿る存在の話を聞いた。
彼の名は“ウルトラマンX(エックス)”。
はるか未来の次元時空からやってきたウルトラ戦士の一人と言うことだそうだ。
なんでも、自分たちの住む未来の世界が、亜空軍の発動したミキシングローバルの力によって滅亡の危機に瀕し、その流れを断ち切るためにやってきたのだという。
しかし、故郷の世界以外の活動には大きな制限があり、自分の本来の姿を保つには、誰かとパートナーを組み、その人物とユナイトしなければならないのだ。
その適格者として、ニコルを選んだと言うのだ。
「でも、どうして僕を選んだのですか…?」
そう、真っ先に思うのはそれだろう。
ウルトラマンの適合者を務めるなら、僕以外にも存在しそうなものであろうはずが、なぜニコルを選んだのか…?
「“誰かを守りたい”と願う強い意思、君にもその心があったからさ。」
「え…?」
君はこの世界で、全ての人間たちの絆を守りたいと思って戦ってきた。
しかし、仲間たちが未知の脅威に対抗できる力を持ち始めた一方で、君も守るための力が欲しいと思っていただろ?
その思いは、私も同じなのだ。
だからこそ、私は君と力をあわせて戦おうと思ったのだ。
仲間や友達を守りたいと願う意思―――。
そのために求める強い力―――。
ライガーシールズに入る以前だったら、何度もそう思っていたかもしれない。
しかし、キラやラクス、てれび戦士たち、そして数多くの同志たちが大いなる力を手にしていることを見てから、自分も彼らのような力を手にして戦いたいと思っていた。
このウルトラマンは、その思いに答えてくれたと言うのか…。
「僕でも、仲間を守れるのですか?」
「あぁ、私と君が力をあわせれば…!!」
その会話のやり取りを感じ取ったマルキオ導師、彼らの元へと歩み寄る。
「ニコル・アマルフィ、あなたの優しさと強さが、ウルトラマンと言う大いなる力をここへ導いた。恐れることはありません。彼と共に、戦い抜くのです。」
その傍らにいるプレアや子供たちも、笑顔で答える。
彼らの後押しを受けたニコル、やがて決意を固めた…!!
「ウルトラマンエックス…、僕に力を貸して下さい!!!」
「あぁ、行くぞニコル!今こそユナイトだ!!!」
ニコルはエクスデバイザーを構え、スイッチを入れる。
すると、デバイザーの黄色い外枠が『X』を模り、その目の前に、エックスの全身を模った人形が実体化。
「その“スパークドールズ”の足に刻まれた“ライブサイン”を、この画面の下に読み込ませるんだ!」
デバイザーの下部に、認識機器が搭載されているのを確認したニコルは、すぐにそこを読み込ませる!
<ウルトラマンエックスと、ユナイトします>
デバイザーのナビゲーションシステムがライブサインを認識、ユナイトの承認がなされた!
そしてニコルは、デバイザーを真上に掲げた!!
「エックス―――ッ!!!!!!」
<エックス、ユナイテッド>
そして現在。
ウルトラマンエックスとユナイトしたニコルは、いつの間にかユグドルシオンを離れ、ビクトリウムフェニックスの戦闘宙域に転移していた。
エックス曰く、亜空間に避難したことによって生じた座標のずれ、或いはミキシングローバルの力による副作用の可能性が考えられると言うことだそうだ。
しかし、その場所で偶然亜空軍を発見したことによって、状況は一変、ニコルはウルトラマンエックスの力を借りてそのまま戦いに参加することになったのだ。
ちなみに、マルキオ導師を始めとする一行は、ウルトラマンエックスの力で特殊なバリアーボールに避難しており、ビクトリウムフェニックスの甲板後部に下がっている。
――ドオオォォンッ、ガキイィィンッ!!!!
さて、戦闘のほうだが、3対2と言う数的な不利があるかと思われた当初の不安もどこへやら。
やはりウルトラマンがそのハンデキャップをもろともしない奮闘振りを見せていた。
「Xスラッシュ!!!!」
例えば、エックスが光の矢を放って敵ロボの腕を破壊すれば―――。
<ウルトランス!シェパードン・セイバー!>
ビクトリーがクリスタル状の大型剣を取り出して、コチリトラーロボにダメージを与えて圧倒する。
逆に追い込まれてしまった清掃課一同、エックスとビクトリーに挟まれる形となった。
「もぉ〜、なんなんだよこいつら、強すぎるよ!」
「数は3対2でこっちのほうが勝っているはずなのに、こんなのってアリ〜!?」
飛永と大水も、相手の予想を超えた強さにぼやくほどである。
「フン、さすがはウルトラマンということね。だったら…。」
すると天馬係長、コックピット内の小道具箱の中から、見覚えのあるカードを数枚取り出した。
それは、亜空軍が使っていたものとほとんど同じ形状の召喚カードだった!!!
「追加の増援を投入するまでよ!!!」
<GIGANT RIDE、“EXHAUST”、“BORSOUL”、“JOKILLER”、“YOROIDERU”、“MAD-SHARP”、“GUN-DOPPLER”、“GOROPIKA-Ag”、“CONVENII-Cu”、“COELACANTH-CANTH”、“DRILL-ZORD”>
天馬はそれをコックピット内の特殊コンソールに次々と装填、データを読み込ませた!
「超次元解凍、“ギガントライド”発動!!!」
すると、コチリトラーロボの右手から次元湾曲エネルギーが放射され、その力によって巨大な亜空間ゲートが生成、内部から10体の巨大勢力が一斉に現れた!!??
「なっ、何だと!?」
『うそぉ!?』
『ば、ばかな!?』
予想を覆された増援に全員が眼を疑った。
しかし――。
「あれ!?」
バリアーボールに避難しているプレアが重大なことに気づいた。
「ちょっと!さっきの3体のロボットがいないですよ!!??」
「「『!!!???』」」
真上から現れた敵の増援に気を取られていた隙をつかれ、清掃課一同がその場から退散していたのだ。
「ふぅ、一時はどうなるかと思ったけど、どうにか脱出できたね。」
「でも、天馬係長、あんなに大量の増援を使っちゃって良かったんですか?」
「仕方ないでしょ、あんな増援が来るなんて聞いてなかったんですから。それに…。」
「「それに?」」
言葉を区切って空間モニターを見つめる天馬。
そこには…。
「オカマ魔女たちも復帰戦の出鼻を挫かれたようですしね。」
苦戦を強いられているオカマ魔女たちの姿があった―――!?
それは、外部でウルトラマンエックスが現れたのと同じタイミングだった―――。
「ちょっとどけえぇぇっ!!!!」
「とおおぉぉりゃあぁぁっ!!!!」
―――ドゴゴゴゴッ!!!
『のげええぇぇぇっ!!??』
『!?』
男勝りすぎる女子と、渋い雰囲気の男の気合の声が聞こえたと思ったら、亜空間ゲートから吹き飛ばされたゼクトプリムたちが!?
そして、その後に続くように現れたのは、以下の面々。
・メガホンを武器として装備している、赤い髪の気が強そうなボーイッシュな女の子
・柔道着を身に纏った厳つい顔つきの男
・赤、青、緑の3色の髪を持つ、フードをかぶった幼い少女
・空色のポニーテールの明るい服装の少女
・青系統のアンダースーツにレモン色の鎧とレイピアを装備した西洋の騎士のような仮面ライダー
なんとなく共通点がなさそうでありそうな雰囲気が伺える謎の集団だった。
「なんなの、こいつら。」
「プリムちゃんたちをふっ飛ばしたことから考えて、敵でしょうね。」
オカマ魔女はこんな状況下でも冷静さを保っていた様子。
『おいおい、あの人たちはなんなんだ…!?』
「そんなのこっちが聞きたいって!」
仮面ライダーゴースト=茜純太も予想外の面々の登場に戸惑わざるを得ない。
「ちょっと、そこの体格のいいオジさん、悪いけどあんたの相手をしている暇は無いの。」
「それに、これはお遊びじゃないのよ。」
『…!?』
“遊びじゃない”―――。
その言葉を聴いた途端、柔道着の男は眉をピクリと動かした。
「あ、お前ら、何て言った?」
ボーイッシュな女の子の質問に、ジョマは再び復唱した。
「えぇ、何度でも言ってあげる。この戦いはお遊びじゃないのよ。」
聞き間違いではなかった。
新参者一同は満場一致で確信した。
「その発言、すぐに撤回したほうがいい。」
「せがた三四郎さんにとってはそれは禁句ですから。」
しかし、その忠告をするまもなく、その男――せがた三四郎はズカズカとオカマ魔女のところまで歩み寄った。
どうやら、既に遅かったようだ…。
「貴様ら、真面目に遊ばぬと言うのなら…!!」
―――ガシッ
「「!?」」
「体で、覚えさせるぞ!!!!」
「「は!?」」
「うおぉりゃああぁぁぁっ!!!!!」
「「ぎゃああぁぁぁぁっ!!!???」」
―――ズドドオオオォォォンッ!!!!
オカマ魔女二人の胸倉を掴んだと思ったら、そのまま巴投げで一気に投げ飛ばしたぁ!?
この男、想像以上に強すぎる…!!!
「やれやれ、やっぱりこうなってしまったか。」
鎧をまとった仮面ライダーは目の前の状況に半ば呆れ顔である。
しかし、この不意打ちでオカマ魔女の二人は怒りをさらに募らせた。
「……やってくれるじゃない、アンタ!」
「こうなったら、容赦はしないわよ!!!」
<MACHINE RIDE、“SYMPHONIEサンフォニー”>
ジョマはカイジンライド系の特殊カードを発動、巨大なイカの機械獣を召喚した!!!
「ゲッ、なんじゃこりゃ!?」
「うそでしょ…!?」
まさかの巨大戦力に全員が怯んだ瞬間――。
――ズドドドドドォォォォッ!!!!
――うわああぁぁぁっ!!!
――きゃああぁぁぁぁっ!!!
触手攻撃が無数に広がり、その周囲が大ダメージ。
非戦闘員全員までもが負傷してしまった。
「ちくしょう、あの触手をどうにかしないと…!!」
その露払いを――。
「任せて。」
フードをかぶった少女が引き受けた。
「レインボウビジョン!!」
――ズドドドドッ!!!!
赤・青・緑の光を一点に集中させた大型砲撃で、サンフォニーをこんがりと真っ黒焦げにした。
「ハードチェンジ・“ドリームキャスト”!!」
――シャキィィンッ!
<COME ON!!>
<LEMON-SQUASH!>
続いて、空色の髪の少女が、その姿をゲイムダストリーの女神の姿へと変貌させ、武器を抜刀。
その後に続いて、騎士のライダーがベルトの力を解放し、武器のレイピアにエネルギーをチャージ。
連続切りで触手を一気に切り刻んだ!!!
「みんなで戦え!!“竜神力(ドラゴンフォース)”!!!!」
「必殺・烈破、夢双絶掌ォォッ!!!!」
さらに、せがた三四郎が特殊能力で無数に分身して追い討ち!
その後ろからボーイッシュな女の子も強烈な必殺コンボを叩き込んで大ダメージを与える!!
「よし、今だ!!!」
「オッケー!!!」
サポートを受けて活路を見出したゴーストたちは勢いに乗じ、一気にとどめをかける!
<ダイカイガン!“オレ”、オメガドラァイブ!!>
「グランド、ブレイザアアァァッ!!!!!」
「エグゼキュートウェェェイブッ!!!!」
「ヴォルテックゥゥ、ジャッジメェント!!!!」
――ドッカアアアァァァンッ!!!!
ゴーストとツインテイルズの連続攻撃でサンフォニーは制御不能となって大爆発、四散した。
「これは一気にまずいことになったわね…。」
「う〜ん、あの厳つい男、結構タイプなんだけどねぇ☆」
―――ゾクッ!!!
せがた三四郎、オカマ魔女たちの奇妙な視線を感じて背筋が凍った。
「やっぱりこいつら…、人間じゃねぇぇぇぇ!!!!!!」
「ぎゃああああぁぁぁぁ!!!!」
その恐怖心を誤魔化すかのように、たまたま近くにいた怪人の一人を背負って投げ飛ばした。
「「おっと!」」
しかし、巻き込まれてなるものかとすぐに巻き添えを避ける。
だが、オカマ魔女たちに反撃の機会はなかった。
「ヒーロー諸君、とどめは任せるぞ!!」
「え?…あぁ、分かったぜ!!」
せがた三四郎の震えるような叫び声に戸惑うゴーストだったが、考えている暇はないようだ。
―――ぎゃああぁぁぁぁっ!!!!
そこに新撰組の攻撃を受けた怪人たちが吹き飛ばされ、一箇所に集められた。
「怪我をした人たちのことはわたしたちに任せて下さい!」
「遠慮なく決めちゃってくれ!」
「頼みましたよ!!」
新撰組一同も最後のフィニッシュを彼らに託した。
<一発闘魂!!>
<カイガン!ブースト!!!>
<オレがブースト!奮い立つゴースト!!>
<ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!>
ゴーストが新たなアイコンを装填、炎のオーラを纏った特殊形態に変身した。
「プログレスバレッター、完全開放(ブレイクリリース)!!!!」
続いてテイルレッドが2本の剣を手元に召喚、リミッターを解除した。
<マブシー♪、マブシー♪>
さらに、ゴーストが固有武器に二つのアイコン――今回はオレ魂とムサシ魂のアイコンを装填、攻撃力をチャージした!!
<ダイカイガン!オメガシャイン!!>
これで、攻撃準備が整った―――!!!
二人は炎を纏った武器を構えた―――!!!!
「「くらえっ!!!!」」
―ライジング・オメガブレイザー!!!!!!
――ドッカアアアァァァンッ!!!!!
二人の炎の剣戟がオカマ魔女と怪人たちに炸裂…したと思ったら、その一瞬の隙を突いてオカマ魔女が逃げてしまった!
「えっ!?」
「うそ!?」
「くっ…、逃げられたか…!!!」
一方、再び場面は宇宙空間へ―――。
多数の巨大モンスターが襲い掛かってきたこともあり、エックスとビクトリーはさすがに圧されつつあった。
「さすがにまずいですね…。」
「こいつらを一気に相手にするのは骨が折れるぜ…!」
二人の胸のカラータイマーの点滅が、二人の体力の限界を知らせる。
―――ビュワワワァァンッ!!!!
『うおおおぉぉぉぉっ!!!!』
『はあああぁぁぁぁっ!!!!』
―――ズドドドオオオォォッ!!!!
「「!?」」
『!!!』
――突如、巨大モンスターを取り囲むように亜空間ゲートがオープン、合計8体のロボットが出現し、敵を吹き飛ばした!!??
「な、なんだあれは!?」
「見たことのないロボット…だと!?」
まさかの状況に戸惑うエックスとビクトリーだったが、困惑していたのは当の本人たちもだった。
「アルフィミィ、無事だったか!?」
「アクセル…やっと会えたの…。」
「アクセル!?アルフィミィ!?それに…エミィも!?」
「兄さん…!」
元の世界において戦友として戦ったアクセルとアルフィミィ。
そして、偶然迷い込んだ異世界で共闘したファイター・ロアと、その妹・エミィ。
「うおっ!?ここは一体どこや!?…って言うか、お前らなにもんや!!??」
「いやいやいや、それはこっちの台詞だよ!!そっちこそ誰だよ!?」
喧嘩番長と言う言葉が似合いそうな雰囲気の厳つい男、ミチル・ハナテン。
あらゆる場所を放浪する、いわゆる“フリーター”の異色パイロット、トウマ・カノウ。
「貴様と再び会い見えるとはな、フェルナンド…!」
「お互いに悪運と腐れ縁は尽きないと言うことだな、フォルカ。」
ライバル関係という雰囲気が良く似合う二人の男、フォルカ・アルバークとフェルナンド・アルドゥク。
通信越しに会話を交わす一同、いずれもかなりの訳ありと言う雰囲気は間違いなかった。
「…これって、あの人たちもミキシングローバルに巻き込まれたってこと…なのかな…。」
「どうやら、そのようだな…。」
「おいおいおい…、何がどうなってんだよこりゃ…。」
呆然とするニコルとエックスと、脱力感すらも感じてきたビクトリー。
「ッ!!!おい後ろ!!!!」
ふと、アクセルとアルフィミィの背後に敵の姿が――!!
「「!!!!」」
気配を察知した二人は―――。
「聳弧角!!!」
「オニレンゲ…!」
――ズババッ!!!
『!!??』
武器の一閃で襲い掛かった敵にカウンターダメージを食らわせて後退させた!
相当の戦いを潜り抜けてきたのか、二人の表情には余裕が伺える。
その二人の行動が一同の困惑を静めたのは、言うまでも無い。
「…みんな…、状況の整理をしたいところだろうけど…。」
「ここを、片付けた後でも、遅くないと思うの……。」
通信越しに響いた二人の声に、一同も納得した。
レーダーを確認すれば、自分たちの周りに異形のモンスターたちが再度集結していたのだから。
「せやな…ほな、そうと決まれば…!!」
「怪物ども、我らの覇気を恐れぬなら――!」
「かかってきなさいっ!!!!」
ミチル、フォルカ、エミィの気合の一言と共に、宇宙空間の戦闘が再開された―――!!!!
---to be continued---
☆あとがき
せがた三四郎ついに参戦!!&スパロボOG陣営本格参戦!!!
…と言うわけで、今回はせがたさんに色々とネタ的な意味で大仕事をしていただきました☆
スパロボOG組に関してはオリジナルロボや各種台詞などの雰囲気が掴めずにいたため、かなりの苦戦を強いられましたが、アキッキーさんの助力でなんとか搾り出しました。
決着は次回の冒頭に廻し、一気にビクトリウムフェニックスパートの終了まで持っていきたいと思います!!