Phase197 FWパニック・CONVERGE
14th Connect〜棄てられる涙、捨てられない悲しみ〜




「ド派手に決めるぞ!!!」

『ゴーカイ爆裂ブレイブフィニッシュ!!!!!!』

―――ドッカアアァァァンッ!!!!!!




アキッキー、キョウリュウジャー、ウィザード、フォーゼの合体攻撃が炸裂…したと思ったら…。



『!!!!????』



全員が目を疑った。

敵軍全員目掛けて放たれたはずの攻撃は、セルベリアだけに集中しており、攻撃を受けた彼女は何が起こったかわからないままその場にガクリと倒れた。

「どういうこと!?」

「…って言うか、亜空軍はどこ行った!?」

そう、実は攻撃が命中する瞬間から命中した後の煙が晴れる瞬間までの僅か数秒の間でセルベリア以外の面々が姿を消していたのだ!

『ア〜ッハハハ、残念でしたぁ☆』

―――!!!!????

その瞬間、その場の空間にサタラクラJrの笑い声が響いた!

『これぞ宇宙忍法・“全軍まとめて退散の術”!なんちて〜☆』

『本来ならばこのような姑息な手段は使いたくなかったが…。』

余裕綽々のサタラクラJrの声に続いて、サンダールJrの声も聞こえてきた。

『さすがに貴様らの力を侮りすぎたが故に、体勢を立て直させてもらうことにしたのだ。』

その二人の言葉に、セルベリアが息も絶え絶えに立ち上がりながら反論する。

「貴様ら…、ならば、なぜ私を…!!?」

『“置いていったか”って?だって、お姉さんは最初ッからボキちんらが危なくなったときの保険だったんだもん☆』

「なっ…!!!!」

そこにサンダールが追い討ちの一言を告げる。



『出撃前に貴様の主から言われていた。“作戦が失敗した際には貴様を人柱にして撤退してもかまわない”とな。』



―――ッッ!!!!!!



“自分の主に棄てられた”――。

信じたくない事実に言葉をなくすセルベリア。

『で・も、おかげで時間稼ぎも出来たし、今頃メディアステーションも向こうで大暴れ中だろうし、ボキちんたちの作戦はこれで終了ってことだねぇ☆ダ〜ハハハハハハ!』

『もう分かっただろう、お前は用済みと言うことだ。お前の主にはそれとなくこの件を報告させてもらう。後は適当にすることだな。』

「…殿下…っ、あなた様を、お慕いしておりましたのに…!!!」

打ちひしがれたとはこのことか、セルベリアには最早立ち上がる気力すら残っていなかった…。

『ま、そういうわけで、ボキちんたちはこれでバイバイさせてもらいま〜す☆』

『次なる戦いでまた会おうではないか、諸君。さらばだ!!!』

その言葉を最後に二人の気配が完全に消えた…。

これほどまで残酷な結末は類を見ただろうか…。

「“ザンギャック”か…、言葉どおりの残虐非道な連中だぜ!」

フォーゼの変身を解除した弦太郎、敵軍の味方に対する仕打ちに怒りをあらわにする。

「全くじゃ!あやつらの捻じ曲がった性根は、いつか叩きなおす!」

「おうよ!」

もちろん、レオとガウルも亜空軍のやり方に激怒していた。

各々が亜空軍の討伐を改めて心に誓う中、一人だけ静かにセルベリアに歩み寄った影があった。

「………。」

ヴァールを抱えたイムカだった。

「…イムカ!?」

その状況を見たリエラとクルト、脳裏で一つの可能性が過ぎった。

「まずいな…!」

「え…、まずいって…?」

アカレッドが首を傾げつつ、声をかける。

「彼女は…イムカは、セルベリア・ブレス大佐に対して個人的な恨みを持っている。」

「ティルカ村って言う故郷を、あの人の力によって失ってしまった過去があるの…。イムカはずっと、その敵討ちを果たすために戦っているのよ…。」

「それって、まさか…!!!」

二人の話を聞き、アカレッドの脳裏でいやな予感が過ぎった。

そんな推測を知ってか知らずか、イムカとセルベリアはその因縁を終わらせようとしていた…。

「…ティルカの生き残りよ…。」

「………。」





「首を取るなら、その刃で討ち取れ。」





セルベリアのその言葉に、迷いはなかった。

「マクシミリアン殿下にまで棄てられてしまったとあっては、私には生きる意味もない…。この命、お前にささげよう…。」

そう言って目を閉じた彼女の覚悟を見て数刻の間を置き―――、イムカはヴァールを構えなおした。







「……貴様がその覚悟を固めたなら――、私は―――っ!!!!!」







振りかぶったヴァールの巨大な刃が光る―――!









「うおおおおぉぉぉぉっ!!!!!!!!」







怒りも混じったであろうイムカの叫び声とともにヴァールが振り下ろされる!

戦士たちが慌てふためき、プリキュアたちが視線をそらしたその瞬間、ヴァールの刃は――。













「……!?」











セルベリアの首元数センチ手前で止まった。

痛みがこないことに疑問を抱いたセルベリアは目を開けると、その意外な光景に目を丸くする。

それだけでも不思議なのだが、よく見ると……ヴァールの刃が震えている…!?

いや…。

「…っ…!」

先ほどまで自分に対する殺意を表していたイムカが震えているのか…!?

「貴様…、一体どういう―――。」

「……ぜだ……?!」

「!?」

セルベリアがかけようとした言葉を、イムカの震える声が遮る。

「…なぜなんだ……!?」

……よく聞けば、イムカの声が涙声になっているではないか!?









なぜ私のヴァールの刃はこの女の首を斬れない…!?

なぜ私の体はこれ以上動かすことができない…!?

…この女は…、ヴァルキュリアなんだぞ…!

憎んでも憎み足りない敵なんだぞ…!

私の故郷を…、家族を…、友達を…、ティルカ村のみんなを焼き払った仇なんだぞ…!!!

私は、あの日から…ヴァルキュリアを殺すために生きてきた…!

その仇を討てば、村のみんなの無念を晴らせる!…そう信じて今まで戦ってきた…!!

目の前の仇は戦意を失っている!

願ってもないチャンスなんだぞ…!!

…なのに……、どうしてこんな簡単なことができないんだ…!?

それに、何より…っ…!!!!








「仇を討つことが、どうしてこんなに悲しいんだっ!!!???」







自問自答を繰り返すイムカの瞳は涙であふれ、その頬も赤く染まっていた。

セルベリアは、そんな彼女の表情を全く見たことがなく、驚きを隠せなかった。

「イムカちゃん、お前のその情け、沁みるわぁ。」

その光景に感涙と共感を示したのが、“悲しみの戦騎”アイガロンだった。

「キョウリュウブラック、この二人の関係線、かつての俺たちにそっくりだと思わないか?」

名を呼ばれたキョウリュウブラック――イアン・ヨークランドは変身を解除して、自身のかつての経験を思い返すように語った。

「言われてみればそうだな…。かつて俺も、仲間を殺された仇であるアイガロンを討ち取るチャンスを手にしたのに、なぜか胸も苦しくなって涙があふれた…。」

「もしかしたら、敵だろうが味方だろうが、思い入れの強い人が死ぬことは誰でも悲しいこと、ってことになるのかなぁ…。」





「…っ!!!!」





“思い入れの強い存在が消えれば誰でも悲しむ”―――。

考えたこともなかった言葉に、イムカは声を詰まらせる。

ヴァルキュリアを自分の手で討つことが自分の生きがいとなっていたイムカにとって、セルベリアという存在は仇であると同時に、目標でもあり、一つの生きがいともなっていた。

つまり、自分の知らぬ間に、彼女の存在は自分にとって思い入れの大きい特別な存在となっていたのだ…!

だけど、その存在を討ち取ったらどうなる?

“たった一つの生きがいを自分の手で失わせてしまったら”どうなる?

…イムカにとって、万に一つも考えたことのなかった可能性だったのだ…。

「…そうだったか…。」

何かを確信したセルベリアは、ヴァールの刃をどけて立ち上がる。

その言葉に威圧感はなく、むしろ一人の女性としての温かみが含まれていた。





お前は今まで、私という仇を滅ぼすためだけに戦うことに執着して生きてきた。

それがお前にとっての唯一の希望であり、目標であり、大きな生きがいでもあった。

だが、それを終わらせ、この首をとったとしても、心が晴れることはない。

それどころか、唯一つの生きがいを自分で終わらせるという空しさが残るだけだ。

ましてや、その目的に執着しすぎたゆえに、私の存在は特別、大きくなりすぎた…。

だからこそ、お前の胸の奥が苦しくなり、私という存在を失いたくない、死なせたくないという、お前ですら気がつかなかった感情が、自身の感覚を鈍らせたのだな…。






自身の心をすべて見透かしたセルベリアの言葉に、イムカは言葉が出なかった。

「ティルカの生き残りよ…、私を討って全てを終えたとして、お前は―――。」







復讐のない世界で、生きていけるか…?







“復讐”以外に目的もなく、それを果たせば消えるつもりだったイムカにとって、それは残酷に値する言葉だった。

瞳と唇を震わせ、必死に何か言葉を発しようとするが、それはできなかった…。

―――ガララァァン……!

イムカはヴァールを取りこぼし、力なくうなだれて膝をついた。

「……できない…っ…、出来るはずがない…っ…!」

「…イムカ…。」

悲しい表情でその光景を見守るリエラは、彼女にかけてあげる言葉が見つからなかった。

「私には、復讐という目的しかなかった…!村のみんなの死と悲しみから逃れるには、それしか方法がなかった…っ…!でも…っ…、それを失ったら…っ…!!!」

青い瞳からあふれ出す涙はとめどなく流れ、彼女の頬を濡らす。

「イムカ…。」





―――“俺のため”では、だめか?





「…え…?」

いつの間にかクルトがイムカのすぐそばまで来ていた。

「俺は、お前の目的に協力するという約束を、まだ果たしていない。その目的は、どこかでお前の好きなように変えてもいい。だから、約束を果たすまで、俺のために生き続けてくれないか?」

復讐のためではなく、誰かのために生き続ける。

イムカにとって、それもまた一度も考えたことのない概念だった。

「…不可能だ。ヴァルキュリアを討ったら、目的はもうない。それに私は、復讐以外の目的は、何も持っていない…。」

―――バリバリッ!!!

「おい女!いつまでそんなことにこだわってんだ、腹立たしい!!」

そんな彼女のひ弱な言葉に苛立ったのか、ドゴルドが雷を撒き散らしながら怒号の声を上げる。

「“復讐以外に生きる目的がない”だと!?そんな下らねぇこと、とっとと捨てちまいな!」

「!」

ばっさりと言い切ったドゴルドの言葉にイムカも目を見開く。

「俺が言う資格もねぇが、そんな考え、死んじまった故郷の連中が望んでいることとは到底、思えねぇな。」

「何だと?!」

「キョウリュウジャーたちだったらむしろ復讐なんかよりも、“死んだやつの分まで生き続ける”っていう思いで戦うだろうぜ。」

その言葉に共感したのは、他ならぬドゴルドのライバルだった。

「確かに…、拙者もかつては主君を失って我を忘れたこともあった…。しかし、キング殿や仲間たちと出会うことで、“過去を乗り越えて戦う”ということを拙者は学んだ。それは、決して過去を忘れることではない。主君の魂を受け継ぐということなのでござる!」

空蝉丸は自身が経験してきたかつての戦いを思い返すように語る。

“魂を受け継ぐ”。

“大切な人の分まで生きる”。

それもまた、自分の命すら鑑みず、惜しむことすらなかったイムカにとって、考えられない言葉だった。

「ね〜え。」

ふと、戦いを見守っていた一人の少女――プルルートという名のほんわかした雰囲気の少女が話しに割り込んできた。

「みんなのはなしぃ、わたしにはすこしむずかしいんだけど…、これってぇ…、“いのちはひとりだけのものじゃない”…っていうことなのかなぁ…?」

ゆっくりとした口調で問いかける彼女の言葉に、キャンデリラとラッキューロが答える。

「そうよ。人間たちの命はだれでも一つだけで、生きられるのは一度だけ。でも、それは自分だけのものじゃないの。」

「なくなりそうな命があったら、誰かが助けてあげられる。そうやって命の輪は繋がっていく。ボクらもキョウリュウジャーから教わったことなんだ。」

誰かが助けて、あるいは誰かによって助けられて、そうやって人の命は育まれていく。

「じゃあ…、ふるさとをなくしてしまったら…どうすればいいの…?」

プルルートのその問いに答えたのは、宇宙での戦いを終えた彼女たちだった。

『答えは簡単です!作ればいいんです!自分たちで、新しい居場所を!』

『そうよね〜、ないものねだりをしていても始まらないし。なかったら新しく作ればいいもんねぇ。』

通信越しに、アミタとキリエの声が響く。

「…ということは…、いきていれば、またいろいろと、あたらしいことが、できるんだね…?」

そう、生きる目的は変えられる。

無くしたものがあればまた探せばいいし、作ればいい。

助け合っていられる限り、その命は繋がっていくし、記憶も語り継いでいける。

「もしも本当に絶望したら、俺たちが最後の希望になってやる。それに、お前の生きる希望や居場所は、もうとっくに手に入れているだろ?」

「!」

ウィザード――ラティオのその言葉に、イムカはハッとした。

ずっと自分は一人だけで生きていると思っていた。

でも、クルトやリエラたちと知り合ってから、自分にとって彼らは大事な存在になっていたんだ。

「…っ…!」

どうしてこんなにも簡単なことに気がつかなかったのだろうか…。

イムカは再び、涙を流した…。

セルベリアは膝を突き、そんな彼女を抱きとめた。

「…泣きたいときは泣け。私も全てを失った身だ。共に泣こう。ただ、せめて、お前のその悲しみだけは、この胸で受け止めさせてくれ…。それが、せめてもの、償いだ…っ…!」

「……!!!!!!」

敵の胸を借りて泣くことなど、恥じることだからできない…。

しかし、あふれ出したこの感情は、もはやそれを考える余裕すらもなくしてしまった…。













「う…うぅっ…ぁ…ぁぁ……ぅぁ…!!!」





――うわああああああぁぁぁぁっ!!!!!!!!









イムカが心の底から大声で泣く姿を見たのは、ネームレスたちでさえ初めてのこと。

彼女は今、失った家族と村の仲間たちを思い出し、一方で、復讐に生きた今までの自分に対する過ちを思い、その全ての苦しみを吐き出しているのかも知れない…。

そしてセルベリアも静かに涙を流していた。

棄てられた悲しみと、憎しみを増やしてしまった過ち、その全てを思いながら…。





―――ポン。







そんな二人の頭に優しく手を添えてなでる影。

プルルートだ。

「ふたりとも、ずっといままでけんかしてた…。だけど、これからすこしずつ、なかなおり。ね?」

幼さが大きく残る彼女の言葉。

しかし、心も体も傷ついた二人にとって、彼女のそれは大きく響き、癒されていったのは、間違いない。



















































―――ザワザワザワ…。





所変わってアドラメレク内部。

亜空軍の戦闘兵士が右往左往行きかっていた。

「おい、見つかったか!?」

「いや、まだだ!」

「全く、まさかこの艦に侵入者が来ているなんて…!!」

アドラメレクに侵入者!?

そう、実は今から数分前、何者かがこのアドラメレクに侵入して所狭しと暴れまくっているという情報が入り、艦の中で待機していた戦闘員たちで各地を探し回っているところなのだ。

「それに、続々と仲間たちが誰かに昏倒されているようだからな。」

「でも、たったの4人だぞ!?しかも人間だぞ!?なんで俺たちがそんな奴らに遅れを取っちまうんだ!?」

そう、普通の人間だったら戦闘兵でも苦労はしない。

普通の人間だったら。





――ドゴゴゴッ!!!!

「ぬぉっ!?」「ぎゃふっ!!??」




「こいつら、全くもって骨のないやつらだな。」

「マイナス13組の連中との戦いのほうがまだ刺激があったな。」

しかし、相手にしていた4人のうちの二人は、色んな意味で“アブノーマル”な二人組だったのだ!

「それにしても、奇妙な場所に迷い込んだものだな…。」

「B&Gハイスクールにいたと思ったらいきなりこんな暗い場所に来ちまったし、他のみんなともはぐれちまったし…。」

「善吉、心配か?」

「いや、そこまで心配はしてないさ。めだかちゃんと死闘を繰り広げたあいつらのことだ。どっかでしぶとく生きてるさ。」

黒神めだかと人吉善吉。

ルヴェラのB&Gハイスクール生徒会の主要メンバーにして幼馴染でもある、ある意味最強の分類に当たるアブノーマルチートスキルの持ち主でもある。

「ふっ…。さてと…、ここからどうするか…。」







――ズババッ!!!!

「うぎゃっ!?」「のわっ!!??」

『!?』








別の方角から敵の声!?

しかも…斬られた?!

「ム?!」

「え…!?」

吹き飛ばされたゼクトプリムたちの向こう側から現れたのは異色の二人組みだった。

一方は自分たちとほぼ同年代くらいの青年だが、もう一方は、上半身の右側のブラを露出させるほど着物を着崩した金髪の少女だった。

見ようによっては、男を誘っているのかと思うほどである。

「…お前たち…、何者!?」

「見た感じ…、“戦姫列島(せんきれっとう)”の人間ではなさそうだけど…。」

「戦姫列島…!?…善吉、それって確か…?!」

「おいおいマジか…。“バサラワールド”の島国の名前じゃねぇか…。」

二人の脳裏で異次元世界の名前が即座に出てきた。







戦姫列島―――。

第836管理外世界“バサラワールド”に存在する、日本列島に酷似した島国。

いわば、“もう一つのバサラークアイランド”とでも表現するべき場所である。

この国の最大の特徴―――、それは“それぞれの領土を守る武将が全員女性である”ということ。

つまり、日本の“戦国時代”という世界観に、“戦国武将が全員女性”というラブプリアの要素が混ざった、異色の場所なのだ。









「君…いや、あなたはその島国で戦う武将とお見受けしたが?」

めだかの質問に、金髪の姫武将はためらうことなく答えた。

「いかにも。余は戦姫列島の尾張に君臨する、織田信奈。こいつは側近の相良良晴(さがら・よしはる)だ。」

「よろしく。」

「おう!」

ふと、良晴という名を紹介された青年は、早速本題を切り出した。

「あ、それはそうと、あんたたち、俺たちの島国の名前を聞いて“バサラワールド”って言ったけど…、どういうこと?」

「ふむ、それについてはかなりややこしい話になるのだが…。」







―――キャアアァァァッ!!!!!

『!!??』








その話を中断させたのは、通路の奥から聞こえた女性の叫び声だった。

振り向くと、ゼクトプリムに囲まれた青い髪の少女の姿があった。

「…とりあえず、話は彼奴らを倒してから、ということだな。」

「「「異議なし!!!」」」





その後、わずか十数秒でゼクトプリムを撃退した一行は、その少女を助けた後、偶然鍵が開いていた研究室の片隅に身を潜めることとなった。



---to be continued---


☆あとがき
お待たせしましたの197話、これを以ってようやく宇宙空間での戦闘パートも区切りをつけることとなりました!

その一方で、今回のメインとなったイムカとセルベリアの因縁。 キョウリュウジャーの終盤のイアンとアイガロンの決着とをオマージュ&融合させる形となりました。
そんな二人の今回の緩衝材役はプルルート。 今思えば、どこかステラ・ルーシェ(種運命)に似ている雰囲気と存在感を持つ彼女、意外と適役ではないでしょうか?

さて、延々と引っ張りまくってきたFWパニックも次回からとうとうラストパート突入です!!! 敵勢力も連合軍勢力も超絶てんこ盛りでお届けいたします!!!!!



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