Phase195 FWパニック・CONVERGE12th Connect〜Eを受け継ぐ者―明日を求めて―〜
「この先みたいね。」 亜空間を抜けエリアルベースにたどり着いた、天斎小五郎と黄龍寺美衣。 ドゥーエの話を聞き、通路の奥へと進み、いつしかとある場所へとたどり着いた。 「さっきから聞こえる爆発音などの騒音からして、一番戦いが激化しているのは、この辺りのようだな。」 扉の向こうに、自分たちが先ほど出会った軍勢が大量に潜んでいる。 二人はおそらくそう思っていたかもしれない。 「「「ヒルベルトエフェクト!!!!!!」」」「「!!???」」 その瞬間、扉の向こうから聞き覚えのある女性の声が重なって聞こえてきた。 「ちょっと、小五郎、今の声って…!?」「あぁ…。」 「既にこのシードピアに、かつての旅で出会った仲間たちも迷い込んできているわ。彼らと手を組むのが得策と言うか?」 ドゥーエの言葉の意味、それはこういうことか!二人の脳裏でそれが結論付けられた。 “グノーシス”と呼ばれる謎の異次元生命体に囲まれ、危機的状況に追い込まれたアキッキーたち。 それを救ったのは、亜空間のゲートから突如現れ、謎の効果を発動させたアンドロイドたちだった。 そのアンドロイドたちの背後には、仲間と思しきいかにも個性的な面々が合流していた。 「そこまでだ、次元の破壊者・亜空軍!」「ワシらがここに現れたからには!」 「好き勝手なマネは許さなくてよ☆」 中心的存在と思しき3人の男女が、助っ人ヨロシクな勇ましいセリフで敵を威嚇する。 「貴様ら…、あのときの!?」 「あら、ヴァルキュリアのセルベリアちゃん?随分久しぶりじゃない?」 「ほう?こんなところで出会うとはな。」 異世界の旅の中で味方同士、或いは敵同士として激戦を交えた経験を持つ、沙夜、T-elos、セルベリア。 もちろん彼女たちとて、こんな奇妙な再会を果たすとは思ってもいなかった。 「なんだなんだぁ?お邪魔虫?」「何者だ、貴様ら。」 サタラクラJrとサンダールJrの質問に、リーダーと思しき男は答えた。 「貴様らに教える義理はない。お前らは俺たちの敵。それだけで充分だろ?」 「……なるほど…確かにそうだな!!!」 その言葉に納得の表情を見せたサンダールは武器を抜刀し、そのまま相手に目掛けて突進してきた――!! ―――ガキイィィンッ!!!「!?」 その瞬間、二人の間に割って入った一つの影が。 「…聞き覚えのある声だと思っていたが、ごぶさただったな、森羅の皆さん。」 “如来刀”と呼ばれる、仕込み刀付のロッドを構えた天斎小五郎だった。 「天斎小五郎か!?」「ふっ。お嬢、よしなに頼むぜ!」「任せなさい!」 その瞬間、サンダールの横から美衣が飛び入りし、大型多段変形銃“ドラゴンジュエル”を――。 「どすこぉぉい!!!」―――ドゴオォォンッ!!!「うおっ!!??」 打撃武器のようにたたきつけた!?「なんだなんだぁ!?」 大慌てして武器を構えるサタラクラJrだったが――。 「“タイガーモーション”!!フレ、フレ、わ・た・し!!」 ――ドゴッ、ドゴッ、バキッ!!!「うぎゃっ、がふっ!!??」 さながらチアガールの要領で、ドラゴン・ジュエルを片手でバトンのように振り回しながら、連続上段蹴りを喰らわせ――。 「“タイガーフライヤー”!!踏み踏みってね☆」 ――ドゴドゴッ、バキュバキュンッ!!「んぎゃっ!!??」 今度はブーツのかかとに仕込まれた四連装銃“タイガーヒール”で踏まれながらのゼロ距離射撃で追加ダメージ!! “チアガール殺法”と自身が名付けた優雅且つ大胆な攻撃で、二人はダメージを受けまくった。 「フフン☆あたしに踏まれたこと、ありがたく思いなさい☆」…聞きようによっては少し危なく聞こえるぞ。 「こ、小五郎さんに美衣ちゃん!?」「「!?」」 すると、意外な人物から二人を知る声が聞こえた。それはなんとアキッキーだった。 「その声…、もしやアキッキーか!?」「無事だったの!?…っていうか、なんなのよその真っ赤な格好!?」 仲間に出会えた一方、知り合いの意外な姿に驚きを隠せない。 「あの、その、これには色々とワケが…。」アキッキーはどこからどう話せばいいか分からずにいた。 しかし、さらに事態をややこしくさせる状況が迫っていることを、白と紫の女性アンドロイド――KOS-MOSとT-elosが察知していた。 「待ってください。亜空間ゲートの精製反応があります。」 「しかもこの反応……、私たちの見知った連中が来るようだな。」ここに来てさらに新たな面々が!? ―――ビュワワアァァンッ!!!!『うわああぁぁぁっ!!!!』 ―――ズドドドドドオォォォッ!!! その言葉通り、亜空間ゲートから新たな面々が一気に現れた。 しかも…一行の物と思しき大型車両2台と戦車まで!? 「うぅ…、みんな、大丈夫か!?」「なんとか…。」「どうなっている!?」 迷い込んできた一行の中に、見知った面々の姿もあった!? 「“バサラワールド・ガリア公国”の特殊部隊、“ネームレス・ハウンド”の存在を確認。」 「おっと!?こいつは意外な再会になったな。」KOS-MOSの視線がネームレスたちの存在を認識した。 「…!!君たちは…!!」「久しぶり!」 クルトとリエラも小五郎たちの存在を確認し、驚きの声を上げる。その一方で…。 「……!」“因縁の相手”を見つけたイムカは、殺気を際立たせてセルベリアをにらみつけていた。 「…また会ったな、ティルカの生き残りよ。」「…ヴァルキュリア…!」 「お互いに尽きぬことはあるだろうが…。」 セルベリアはイムカの瞳を見て何かを悟ったのか、“切り札”の槍と盾を取り出し、青白き炎を纏った。 「その全ては、戦うことで語り合おうか!」「…望むところだ!!」 …二人の間に、それ以上の言葉は要らない。火花を散らすにらみ合いがそれを物語っていた。 「クルト。」彼の背後から肩をたたきながら声をかける影。 それは、異世界で出会った大道克己であった。 しかも、いつの間にか変身を解除しており、その体はキズだらけであった。 「その怪我は!?すぐに手当てを――。」「要らねぇよ、どうせ俺は…。」 ――ずっと前から死んだも同然なんだからな。『!?』 その言葉に、一同は耳を疑った。しかし、その中で彼の存在を知っていた者もいた。 「どこかで見たことあると思えば…、ぬしは傭兵部隊“NEVER”のリーダー・大道克己じゃな!?」 「ウインディヒルズ最大の凶悪事件を引き起こしたとき、仮面ライダーWに倒されたはずでは…。」 …そう、シャオムゥとアキッキーの言うとおり、かつて仮面ライダーW(翔太郎&フィリップ)たちと激戦を演じ、戦いの末に敗れ去ったはずの男・大道克己。 その男がなぜ今頃になって…!?「確かに…。どうして今頃蘇ったの?」 「さぁな。…でも、一つ分かっているとすりゃ…、俺と同じ共感を持つ奴に出会うため…かな。」 すると、その言葉と同時に克己の体が少しずつ粒子となって消え始めた! 「どうやら、さっきの戦いが限界だったようだな…。」 自嘲するかのような笑みで、最後のときを悟った克己。「カツミ…!」 消え行く人間の姿を目の当たりにするクルトと、背後で言葉を失うリエラ。 「…クルト、お前に聞きたいことがある。」 俺たちはずっと前に一度死に、蘇った存在。それ以降は、常に明日を求めて戦い続けてきた…。 それは、NEVERとして蘇る以前の記憶が欠落したからでもあった…。 “過去が戻らないなら、せめて明日が欲しい。” その言葉を胸に、俺は明日と言う希望を手に入れるためにあがいてきた…。 だが、守りたかった存在が目の前で失われ、俺の心は絶望と無力感で満たされ、壊れてしまった…。 どこかで運命が変わっていたら、俺も一人の人間として、戦えたのかもしれない…。 「なぁ、クルト。…お前はネームレス――名無しの兵士として、今までも過酷な戦場を生き抜いてきたと思うが…、お前はこれからも戦い続けるのか?」 その問いに、クルトは今までの戦いを思い起こしながら答えた。 「どこの世界にも、名のない人間なんて存在しない。」 確かに俺たちネームレス・ハウンドは、身勝手な理由で名前を奪われた兵士だ。 だが、たとえ歴史に名前の残らない戦士だとしても、たとえ求める明日がとても遠いものだとしても、俺たちは戦うことから逃げたりしない! それに、この戦いが終わり、散り散りになったとしても、戦いの最中で仲間たちを失ったとしても、俺はみんなの名を決して忘れはしない! だから、俺はこの先も戦い続ける!俺に命を預けた仲間たちを守るために、明日を生き抜くために! 希望と絶望の瀬戸際と言う境目を、何度も経験し、ましてや、否応無しに振りかかってくる過酷とは表現しがたい作戦を実行してきたクルトたちだからこそ、この言葉が言えるのかもしれない…。 ――ジジッ…。ふと、足元で電流のような音が響いた。『!?』「…!」 それは、足元に転がっていたエターナルメモリだった。 メモリがオーラのようなものに包まれると浮き上がり、やがてゆっくりとクルトの手に納まった。 「これは…!」もちろんクルトとてこんなことは信じられなかった。 しかし、克己はその全てを察したのか、装着していたベルトを解除した。 「どうやら、お前の言葉の中で感じた“運命”にメモリが呼応したようだ。」「何だって…!?」 「考えていたことは、俺と同じってわけか…。」 すると、彼は愛用していたナイフと共にベルトを差し出す。 「こいつを受け取れ。」消え逝きつつある体を動かし、差し出したアイテムを、クルトが徐に受け取る。 「俺の世界で造られた“ロストドライバー”と、専用武器の“エターナルエッジ”だ。それを使って、明日を掴み取れ。」 「カツミ…。」自分の力を記憶を託す。クルトはその意味を察していた。 「クルト…、さっきのお前の言葉を、俺は信じてるぜ…!後は、頼んだぞ…。」“自分を忘れるな。” 克己の瞳がそう言っているのを感じた瞬間、彼の体が粒子となって消滅した。 ――カランッ…。その足元には、彼の遺品と思しきハーモニカが落ちた。 (…カツミ…、お前の名前と思い、決して忘れない…!) 徐に拾ったハーモニカを握り締めながら、彼は心にそう誓った。 ―――ドドドドオオォォンッ!!! 別方向からまたまた敵襲!?一同が振り返ると―――。 「ようやく見つけたぞ!」「少しばかり手間を取らせたようだな…!」 「うわっ!さっきの怪人たちだ!!」前々から薄々思っていたが、もう追いついてきたか…! その怪人たちの姿、アキッキーはもちろん知っていた。 「なっ!?“アイズ・ドーパント”に“異次元超人ヤプール”!?どうしてこんな場所に!?」 よりにもよって“凶悪”の分類に当たる最悪の敵が参上してきたのだ! 「…クルト、私が援護をする。やってくれるか?」 キズと疲労が回復したのか、傍らにいた壮年の男が声をかけた。 「……もちろんですよ。ここでやられるわけにはいきませんからね!」 クルトは決意を固めた瞳の輝きを宿し、克己から継承したロストドライバーを装着した。 「リエラ、みんな、援護を頼む!」「もちろん!」「おう!」「やりますよ!」 一同が口々に士気を上げ、戦線に参加するものたちは武器を構えて並び立つ。 アイズ・ドーパントはその光景に見覚えがあった。 その士気は違えど、雰囲気は自分をかつて倒した“NEVER”の軍勢に酷似していたのだ。 そして、そのリーダーの男の腰には、“あの男”と同じベルトが装備されていた。 「…そのベルト…、あの男のものだな…!?…何者だ!?」 少しばかり声を荒げたアイズドーパントの問いに、クルトは答えた。 「“ネームレス・ハウンド”隊長…、クルト・アーヴィング!」 <“ETERNAL”> そして、彼から受け継いだエターナルメモリをロストドライバーに装填し、高らかに宣言した。 「あの男の力と記憶を受け継いだ者だ!!!」 ――変身ッ!!!<“ETERNAL”> ロストドライバーのスロットが傾き、エターナルメモリの力がクルトを包み、真っ白なボディと青い腕、漆黒のマントが装備され、“仮面ライダーエターナル”が姿を現した! 「ムゥンッ、やッ!!!」 かたや、並び立った壮年の男――北斗星司も、両手のウルトラリングを合わせてスパークさせ、その姿を赤と銀色の超人に変化させた。 「う、う、ウルトラマンエース!!!???」 ウルトラ兄弟の参陣という予想し得なかった展開に、さすがのアキッキーも驚かざるを得なかった。 「…生意気なああぁぁぁっ!!!!」 アイズ・ドーパントの怒りの叫び声と共に、ネームレスたちと怪人たちの決戦が始まった。 「零児のアニキ、俺たちも負けてらんないんじゃねぇの!?」 「そうだな。みんな、俺たちも行くぞ!」訓練施設エリアの激闘は、終盤に差し掛かっていた…!!! 一方こちらは終盤に差し掛かった宇宙空間戦。 ウルトラマンたちの参戦と、ゼンガーたちの駆る“異世界からのロボット”の参戦によって、戦力の均衡が一気に連合軍に傾いてきていたのだ。 「「煌け!雲耀の速さまで!!」」 特にゼンガーたちの駆る騎士ロボットと馬ロボットの活躍が想像以上に目覚しく、次々に出現する亜空軍の量産型シャドウバーチャロイドを軽々と一掃するというから驚きである。 その他のロボットたちも、G.A.D.なる武装を纏った少女たちによって着実に一掃。 GUNDAMも負けじと協力攻撃で自分より大きなロボットを倒していく―――。 「ルナエキストラクト!!」 「ギンガコンフォート!」 さらに、ダークライブによって怪獣にされた仲間たちは、コスモスとギンガの浄化能力によって救助され、パープルを取り巻く一団は数体のロボットを残すのみとなった。 「パープル!観念するんだ!」「くっ…、おのれぇ、シードピア連合軍どもぉ!!!」 追い込まれたパープルは残りの軍勢を率いて総攻撃を仕掛けようとするが―――。 「「スペシウム光線!!」」「ワイドショット!!」 「M87光線!!」「レオキック!!」「フォトンストリーム!!」「マクシウムカノン!!」 「デモリッションスラスト!!」<It's Time For Buster> 「サンダアァァグリッドアォォ、ビイィィムッ!!!」 ウルトラマンたちとサンダーグリッドマン、ゴーバスターズの必殺攻撃が同時に繰り出された、次の瞬間! ――ズババババッ、ガキイィンッ!!!!――ドドドオオォォンッ!!!! 「なっ!!??」「あらぁ!?」「ムッ!?」 射線上に割り込んできたブレイブ・ザ・ハードが全ての攻撃を弾いたではないか!!?? 「…この後始末は俺がやる。貴様は下がれ、パープル。」 その間、通信回線を開いて退却を薦めるブレイブ・ザ・ハード。「……ならば、任せよう。しくじるなよ。」 言葉に甘え、パープルは背後に亜空間ゲートを出現させた。 「そういうわけだ、マイトガイン。貴様との決着は預けておこう。また会おう!」 「まっ、待て、パープル!!!」舞人が呼び止める間もなく、パープルは亜空間の向こうへと退却していった。 ――ジャキンッ!!! すると、ブレイブ・ザ・ハードは自身の剣の切っ先をグレートマイトガインに向けた。 「ここから先はいかせんっ!!!」その気合の一言と共にブレイブ・ザ・ハードが突撃してきた! 「ッ!!??」―――ガキイイィィィィンッ!!!!!! その瞬間、黒い影が二機の間に割り込んできた。 それは、姿形がマイトガインに酷似した漆黒のロボットだった。 そしてその武器も、マイトガインの本来の武器である動輪剣に似ていた。 「お、お前は!!??」「ブラックマイトガイン!!??」 前回の戦いで敵軍に洗脳されていたブラックマイトガインが、自身で起動を果たし、戦線に合流したのだ! 「みんな、前回は不覚を取ってしまったが、もう大丈夫だ。ここは任せてくれ!」 ブラックマイトガインはそのままエンジンを吹かせてブレイブ・ザ・ハードを後ろに押していった。 「Ulala's Swingin' Report Show!!」 一方、メディアステーション内部の某所。 そこには、へそ出しルックの銀色の衣装とインカムを装備した女性リポーターがいつの間にか到着していた。 しかも今、先ほどまでのシリアスムードぶち壊しのゆる〜いタイトルコールがあったような…。 皆さんこんばんわ! “ディスタンスフォース”専属・次元放送局“スペースチャンネル5”のリポーター・うららです。 “うらら・リポートショウ”は今回から特別プログラムとして、次元世界融合の最大の渦中にある第45管理外世界シードピアの大型人工衛星“メディアステーション”から、突撃取材を交えた特別編成番組として数回に渡って生放送でお送りしたいと思います。 我々は今、メディアステーション内の専用通路を進んでおりますが、この通路の中だけでも戦いの爪あとが無数に残っているのが確認できます。 淡々と現状をありのままに報告する、うららと名乗ったリポーター。 やがて彼女は、その激戦区の中でも特に大きいとされるであろうポイントにたどり着いた。 ご覧下さい!あそこにあるのは“レスキューフェニックス”でしょうか!? その周囲にあるのは、見るも無残に破壊されたレスキュービークルだと思われます。 そして、あそこで戦っているのは、レスキューブレイバーの皆さんです! 亜空軍と思しき軍団と戦っている模様ですが、状況を見る限りではかなりの苦戦を強いられている模様です! これはプラズマ界史上最大のピンチの気配が、ギュンギュンします! その視線の先には、レスキューブレイバーたちを圧倒する黒い悪魔と、黒いオーラを纏った青年、そしてその二人の配下であろう怪人たちが多数控えている。 さらにはどういうわけか、イービルライダーズたちまで控えているではないか!? これだけの軍勢が襲い掛かってくるとなると、レスキューブレイバーとて一溜まりもない! 「よぉ、スペースリポーターガール。あんたも来ていたのか。」「?!」 背後からかけられた声。 振り向くと、かつて次元を超えた旅の中で出会った“あの二人組”の姿があった。 「これはなんと、エンドレス・フロンティアのハーケンさんにカグヤ姫さんではないですか!お久しぶりです!」 「はい!お久しぶりなこと、極まりないです☆」 「丁度いい。今からあの戦線に殴りこむところだ。お前も協力してくれ!」 「了解しました!とりあえず、戦ってみたいと思います!」ハーケンに促されるまま、うららも戦線へ。 そして、ハーケンの背後には、キラたちを始めとするシードピア連合軍・総勢300人オーバーの軍勢が集まっていた…!!! 同じ頃、亜空間に逃げ込んだ脱獄ハンターズと、それを追ってきたであろう“シックル”と言う名のメフィラス星人。 どうやら敵対同士で間違いなさそうだが…。 「まさかお前たちが混乱に乗じて亜空軍に参加していたとは思わなかったな…。」 「フン、もう俺たちはギルドのおきてに縛られないからな。」 「また捕まるくらいなら、貴様らに一矢報いるだけだよ!」 ――バババババッ!!! やけくそになった脱獄ハンターズが攻撃を繰り出すと―――。 ――ガキガキガキンッ!!! シックルが愛用の大鎌を使ってその攻撃を全て弾く!「ゲゲゲ…!!」 「お前たちの攻撃が私に通用しないのは知っているだろう?愚かなことを。」 余裕を見せるシックルがとどめをさそうと近づき始め―――。 ―――ドドドオオォォンッ!!!「!?」 別方向から攻撃!? すると、脱獄ハンターズの両サイドから、それまで見たこともない少女戦士たち10人が集合してきた!? それぞれ個性的な風貌だが、ただ一ついえるのは、そのメンバーたち全員が黒を基調とした衣服を纏っているということだった。 「貴様らは…!?」 「あたしたちは、漆黒の戦士・“イービルプリキュア”。亜空軍によって蘇りし者。」 「イービルプリキュア…!?」 ただの美少女戦士ではないという雰囲気は分かっていたが、まさかこんな少女たちが…!? 「今回はこのコたちの確保って言うことだから、今回は見逃してあげるけど、次は、倒すわ。」 「行きましょ、バッドエンドハッピー。」「はーい、ダークドリームお姉さま☆」 リーダー格と思われるピンク系統の二人の戦士が会話したのを最後に、イービルプリキュアなる戦士たちは、脱獄ハンターズたちをつれて闇の中へと消えていった…。 「………。」思わぬ邪魔が入ったことにより、脱獄ハンターズたちを逃してしまったシックル。 しかし、あのイービルプリキュアなる少女たち、何者なのだろうか…!?
---to be continued---