Phase175 フュージョンワールド・パニック 〜Research No.20:英・雄・激・闘-Dark Field Ranble-〜
亜空迷宮でブラジラたちと激戦を繰り広げるアキッキーたち。 その戦いは想像を超えるものとなりつつあった。 ―――バシュッ!! 両手のビームライフルを放ってくる偽フリーダム。 「危ない!!」 フォーゼとアームドティラノの間に入りシールドを展開する静夏。 「くらえ!!」 彼女が攻撃を受け止めた隙に、ティラノが龍撃剣と獣奏剣を交差させ光線を放つ。 しかし、偽フリーダムはビームシールドでそれを受け止める。 「だったらこれだ!」 <ROCKET ON> ―――ゴオオォォォッ!! ベルトの1番右端のスイッチを押し右手にロケットモジュールを展開したフォーゼが接近戦を仕掛ける。 ―――ズバッ、ズドオォォンッ!!! 「グハッ!?」 しかし、偽フリーダムはビームサーベルでフォーゼの攻撃を切り払い、腰のレールガンで追い打ちをかける。 これによってフォーゼはティラノの近くへ飛ばされる。 ―――ドドドドドドド!!!! 『うわああぁぁっ!!!』 その隙をついてハイマット・フルバーストを放つ偽フリーダム。 間一髪のところで静夏が割って入りシールドで防御するも、オリジナルがシードピア連合軍メンバー内でもトップクラスの火力を誇るため、3人はあえなく吹っ飛ばされた。 「大丈夫か!?」 「ええ・・・平気です。」 「くそっ、せめてあの火器を何とかできれば・・・・!!」 「こうなったらこいつだ!」 弦太郎はNSマグフォンを取り出し――。 ―――バリッ! 「割って挿す!」 それを二つに分割、フォーゼドライバーに装填し、そのままスイッチを入れた。 <NS-MAGNET ON> その力で、フォーゼに磁石に似たエネルギーが纏われ、上半身がまるで砲台のようになった“仮面ライダーフォーゼ・マグネットステイツ”へ変身する。 ―――ガシャンッ! フォーゼドライバーのレバーを引き、肩についた2機の砲台を分離、偽フリーダムへ磁力を浴びせる。 ―――グイグイグイッ! すると偽フリーダムのビームライフル、ドラグーン、ビームサーベルが磁力により吸い寄せられてしまう。 ―――ガシッ、ガチャッ ―――バシュン、バシュンッ! チャンスとばかりに静夏がビームライフルを奪い、それを使いドラグーンと腰のレールガンをすべて破壊する。 「今です!!」 「OK!」 静夏の言葉に答えたティラノが、二つの剣にエネルギーを集中させ、偽フリーダムに急速接近し―――。 「ドラゴンティラノスラッシュ!!!」 ―――ズバッ、ズバッ! 連続の剣戟が炸裂した。 ―――カチッ! ―――ヴィーッ、ヴィーッ、ヴィーッ <LIMIT BREAK> さらにフォーゼがマグフォンの中に隠されたスイッチを入れ、レールガンにエネルギーを充填させた。 「ライダー超電磁ボンバー!」 ―――バリバリバリバリ!!! レールガンの攻撃が炸裂し、攻撃を受けた偽フリーダムは磁力で圧縮されてそのまま爆散した。 ―――ブゥンッ! 「フォーー!!!」 「はあぁぁっ!!!」 ファイズエッジを取り出し斬りかかってくる偽ファイズと相対するのは、ダイヤルロッドで応戦するレジェンドマジレッドと、得意の格闘で詰め寄ろうとするメテオだ。 「マジボルト!!」 <SATURN、Ready?> 炎の魔法を放つマジレッドと、土星の力を借りた鉄拳攻撃を繰り出すメテオ、しかし偽ファイズはそれを難なく回避する。 「ならばこれだ!!」 ―――ガシャッ、キュイキュイキュイィン! <METEOR STORM!> そういってメテオはメテオドライバーに、風車の付いた大型のスイッチをセットする。 ――カチッ! <METEOR、ON!Ready?> ―――キイィィンッ!!! そのスイッチを入れて風車を回すと、メテオの体色が明るい青色になりボディのアーマーが大型化し頭部も派手になる。 右手に特殊装備・メテオストームシャフトを装備した、メテオの強化形態・“仮面ライダーメテオストーム”だ。 「こっちもとっておきの技で勝負だ!!」 マジレッドも、左手でダイヤルロッドを持ち右手に通常時に使うマジスティックソードを召喚。 「メテオ、マジで決めるぜ!!」 「おう!!」 そういって偽ファイズに突撃するマジレッド。 「フェイタルブレード!!」 ―――ズガッ! マジレッドの放った二刀流の剣戟が偽ファイズの武器を跳ね飛ばし大ダメージを与える。 「今だ!!」 「おう!!」 メテオはストームシャフトに、強化変身に使った“メテオストームスイッチ”を装填。 <METEOR、LIMIT BREAK!> 「メテオストームパニッシャー!!!」 掛け声と共に“メテオストームスイッチ”の風車・“ストームトッパー”が分離し、そこから発生された竜巻に偽ファイズは吸い込まれ連続攻撃を受け爆砕された。 未来のライダー“アクア”とスーパーゲキレッドはブレイドの偽物と対峙する。 「ゲキセイバー!!」 シャークスピリットレンジャーと同じゲキセイバーを取り出し構えるゲキレッドと共に、2人で偽ブレイドへ迫るアクアは攻撃を仕掛ける。 <METAL> ――ガキィィンッ! 「「!?」」 しかし、偽ブレイドはメタルのカードを使い防御力を上げ2人の攻撃を受け止める。 <THUNDER> ―――バリバリバリッ!!! 更にサンダーのカードを使い放電攻撃を仕掛けてくる。 しかし、それを間一髪で回避。 「行くぞ!!!」 「ワキワキだああぁぁっ!!!!」 気合の雄叫びを上げ、偽ブレイドへ迫る2人。 「オーシャニック・ブレイク!!」 ―――ズシャアアァァッ!! 波を纏ったアクアのスライディングキックが偽ブレイドのブレイラウザーを跳ね飛ばす。 「とどめだ!!」 その隙を突いたゲキレッドが、とどめの一撃! 「スーパータイガー激!!」 ―――ズババッ! ―――ドカアァァンッ!!! 「グォオオオオォォ!!!!」 雄叫びと共に近くの瓦礫を取り込み、ビッグ・ティーレックス形態へと変身するティーレックス・ドーパント。 その巨体で、カクレンジャーの2人に攻撃を仕掛けてくる。 パワーに圧倒され、防戦一方の二人。 ―――ズドオォォンッ! 「グアッ!?」「キャァッ!!」 そしてついには踏み潰されてしまう。 勝利を確信したビック・ティーレックスだったが―――。 「!?」 足元にあったのは2人の服だけだった。 「引っかかりましたね!」 「“抜け身の術”ってヤツだ!」 ―――ズドオォォンッ! 「!!」 背後から飛び出てきた二人は、一気に反撃に転じた。 「分け身の術!!」 まずはニンジャレッドが得意の分身の術で数人に分身し手にしたカクレマルで次々とティーレックスのボディを斬りつける。 「折鶴の舞!!」 ―――ズドドドドドッ! 続いて、ニンジャホワイトの持った折鶴が無数に分裂しティーレックスに突き刺さっていく。 この攻撃でバランスを大幅に崩すティーレックス。 その隙をつき2人は背中の秘剣カクレマルを抜刀し突撃する。 「隠流・満月斬り!!!」 「隠流・くの字斬り!!!」 ―――ズバババッ!!! 2人のカクレマルの同時攻撃が決まりビック・ティーレックスのボディを破壊しティーレックス・ドーパントを吹っ飛ばした。 ―――ガキィィンッ! 偽のキュアムーンライトと戦うピュラが、彼女の攻撃を盾で受け止める。 偽物とはいえ相手が自分と同じ女の子であるためか、なかなか攻めの一手に切り替えることが出来ない。 「“コンプレッサンダー”カード、天装!!」 <スパーク、スカイックパワー!> ―――バリバリバリッ!! そこに、スーパーゴセイレッドが天装術で応戦する。 これを回避した偽キュアムーンライトは一気にとどめを刺すべくシルバーフォルテウェーブを放つ。 「スーパーレッドブレイク!」 しかし、ゴセイレッドのゴセイテンソードにエネルギーがこもり偽キュアムーンライトのシルバーフォルテウェーブを斬り裂く。 さらにその瞬間、Sゴセイレッドは偽ムーンライトの鳩尾にゴセイテンソードのヘッダー側を当てる。 「とどめだ!!」 ―――グォン、グォン、グォングォングォン…!!! 「スーパースカイダイナミック!」 ―――パニッシュ!!! ―――ズドオォォンッ!!! ゼロ距離からの光弾によって、偽キュアムーンライトは消滅した。 ―――キンキンキンッ! こちら、偽R1と戦うアバレマックスとパトロクロス。 偽R1のレスキューアックスをパトロが剣で払いつつ、時折ガンモードに変形させたアバレイザーやティラノロッドでアバレマックスが攻撃を仕掛けていく。 ―――ガチャッ! しかし、この状況についに偽R1が勝負をつけるべくホエールモードのレスキュークラッシャーを取り出し構える。 <Wheel Inpact> 強力な水圧攻撃が放たれるが、アバレマックスは手にした盾・スティライザーでその攻撃を受けきる。 そして、パトロと共に剣を構えなおす。 「今度はこっちの番だ!!!」 「ハァ〜〜〜〜!!!」 ―――必殺、ダブルスラッシュマキシマム!!!! パトロクロスとアバレマックスの必殺の剣撃で偽R1はレスキュークラッシャーごと一刀両断された。 こちら、獣装光ギンガレッドは、シンケンレッドの偽物と刃を交える。 「閃光星獣剣!!」 ギンガレッドの閃光星獣剣と偽シンケンレッドのシンケンマルが斬り結ばれるが、剣の腕は互角。 ―――ギュルギュルギュル! ―――シャキィンッ! 一度お互いに距離をとった瞬間、偽シンケンレッドはシンケンマルを烈火大斬刀に変え、斬りかかってくる。 しかし、ギンガレッドは大振りのその攻撃を回避し連続して斬りつける。 「今だ!!」 ―――ギンガの戦光!! その隙を捉えたギンガレッドは光の弾となり、偽シンケンレッドに突撃する。 ―――バキィィッ! 烈火大斬刀でそれを受け止めようとした偽シンケンレッドだったが、パワーに耐えきれず烈火大斬刀は折れてしまう。 「獣火一閃!!!」 その瞬間、炎のアースを込めた閃光星獣剣と獣装の爪による止めの一撃が放たれ、偽シンケンレッドは炎に包まれ、燃え尽きた。 一方、ゾディアーツ&ドーパントの連合チームと戦うスマイルプリキュアチーム6人。 「死ヌノジャ!!」 スイーツ・ドーパントの左腕から放たれたクリーム状の体液がプリキュアたちに放たれ―――。 「ハッ!!」 「死ネ!!」 同時に、キグナス・ゾディアーツの羽手裏剣とライアー・ドーパントの手にしたライスピークスから放たれた光弾が追撃を仕掛ける。 ―――ビョオオォォンッ!!! 「でええぇぇぇいっ!」 その攻撃を大ジャンプで避けるキュアハッピー。 ―――バコッ! 「ヌォリャ〜〜〜〜!!!」 ―――ゴゴゴゴゴッ!!!! 更にキュアサニーは鉄拳で割った地面を持ち上げたではないか!? 「「「嘘ォ!?」」」 「ドォリャアァァッ!!!」 ―――ドゴゴオオォォンッ!!! 投げつけた地面の攻撃で怯む三体だったが、紙一重でそれを回避する。 「舐メンナ!」 その一方でオリオン・ゾディアーツがキュアピースに迫るが―――。 「来ないで〜〜〜〜〜〜!!!」 ―――ビリビリビリビリ!!!! 「ヌオオオォォォ!!??」 ピースが無意識に放った電撃によってしびれてしまった。 「クライナサイ!!」 「ハッ!!」 「コノ!!」 体勢を立て直したキグナス、ライアー、スイーツが再び攻撃を仕掛けるが―――。 ―――ギュゥンッ!! その攻撃をマーチとエコーは壁走りで回避していく。 「死ネ!!」 「コノ!!」 「ハッ!」 ―――ガキィィンッ!! かたや、キュアビューティは氷でサーベルを生み出し、アームズ・ドーパントの大剣とユニコーン・ゾディアーツのサーベル“モナーク”を受け止める。 「「ハァ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」」 ―――ズドドドドドッ!!! 『ウゴゴゴッ!!!???』 そしてエコーとマーチの必殺のハイキックがドーパント&ゾディアーツを一か所にあつめる。 「今よ!!」 ―――プリキュア・レインボーヒーリング!!! ―――ズドオォォンッ!!! 『キャアアァァァッ!!!???』 6人のプリキュアの合体攻撃によって、ドーパントとゾディアーツは一気に吹き飛ばされた。 「ショッカー!」 ―――ババババババ!!! メダル型光弾を放ち攻撃してくるショッカーグリードに対し―――。 「そうはいくか!!」 デカレッド・ブラストモードがその弾幕を2丁の“ハイブリッドマグナム・カスタム”で撃ち落していく。 「ショッカーッ!!」 ショッカーグリードは今度は翼を広げ突撃してくるが―――。 「ハッ!」 ―――シャキィンッ! ―――バチッ! ハイパーシンケンレッドが“防”のモヂカラでその攻撃を受け止める。 「たあぁっ!」 「ハァッ!」 ―――ドドドドドド!!! ―――ギャオオッ!! デカレッドの銃撃とシンケンレッドのキョウリュウマルがショッカーグリードにダメージを与える。 「オノレ!!イデヨ、シモベ共!!」 「イ―――――ッ!!!」 ショッカーグリードは一気に2人を倒すべく、大量のショッカー戦闘員を召喚し2人に襲わせるが―――。 「そうはいくか!!ハイブリッドマグナム・カスタム、フルスピンシュート!!!!」 ―――ズドドドドドドッ!!!! 敵陣中央へと飛び込んだデカレッドの高速回転しながらの銃撃で戦闘員をすべて撃墜する。 「グォ――――――!!!!!」 自棄を起こしたショッカーグリードは、シンケンレッドに向かい突撃してくる。 「ハァ〜〜〜〜〜、ハァッッ!!!」 ―――ズドオォォッ!!! 「!!??」 しかし、ショッカーグリードの攻撃が当たる瀬戸際、シンケンレッドはキョウリュウマルの刀身を伸ばしてそれを地面に叩きつけその反動で上空へジャンプする。 そして、シンケンレッドはキョウリュウマルを両手で持ちショッカーグリードに向かい急降下! 「キョウリュウマル、雲耀一陣!!チェスト〜〜〜〜!!!!!!!!!」 ―――ズバッッッ!!!!! 「ショ・・・、ショッカ〜〜〜〜〜!!!!」 「・・・・・我が太刀に断てぬものなし!!!」 ―――ドカアアァァァンッ!!! この一撃により、脳天から一刀両断されたショッカーグリードは大爆発と共に体がセルメダル化。 その中から飛び出たショッカーメダルをすかさずデカレッドがキャッチした。 「行くわよん!!!」 専用武器であるキラデコリバーを振り回し襲い掛かってくるココロオトメデス・ドーパント。 ―――ガキィィンッ!!! その攻撃をソウガンブレードとハンドルブレードで受け止めるゴーバスターズ。 ―――ビュウゥゥンッ!! ―――ドゴオォォンッ!! ―――キンッ、キンッキンッ!! レッドバスターのスピード戦法、ブルーバスターのパワフルな攻撃、イエローバスターのジャンプ力を生かしたトリッキーな攻撃、ビートとスタッグの連携攻撃が次々とココロオトメデスにヒットしていく。 「遊びは・・・・ここまでじゃけん・・・・!!」 ―――ジャキィィンッ!!! 『!!??』 すると、いきなりココロオトメデスの胸部にひびが入り、中から無数の砲台が現れた。 「お前らまとめて全殺しじゃ!!!」 ―――必殺・・・定規なき戦い!!! ―――ズドドドバババババッ!!! 先ほどのオカマ口調から一転、やくざの様な口調となったココロオトメデスの容赦ないラッシュがゴーバスターズに襲い掛かる。 ―――キュゥゥウウウンッ!!! 「そうはいかないわよ!ハァッ!!!」 ―――ズドオォォンッ!!! 「うお!!??」 対して、腕に力を込めたブルーバスターが地面に拳を叩きつけて大きな揺れを起こす。 「ええ〜ぃ!!」 「この!!」 その攻撃によって怯んだココロオトメデスの隙をついたイエローバスターのジャンプショットとレッドバスターの高速斬りつけ攻撃がさらに追い打ちをかける。 「J、行くぞ!!」 「俺の剣技、見せてやろう!!」 <It's time for Beet Stag Attack!> ―――ズバババッ!!! 更にビートバスターとスタッグバスターの斬撃がココロオトメデスを追い込む。 「キリエ、一美ちゃん、とどめ、行きますよ!!」 「ええ!!」 「はい!!」 『イチガンバスター、スペシャルバスターモード!!』 <It's Time for Special Buster!> レッド、ブルー、イエローが共通装備のイチガンバスターとソウガンブレードを合体、必殺形態にした。 「J、俺たちも決めるぞ!!」 「任せろ、俺の必殺技を見せてやる!!」 <Boost Up for Buster!> 『COME ON!!』 ビートとスタッグもモーフィンブラスターの銃口にエネルギーをチャージ。 ―――ズドオォォンッ!!! 5人の銃から強力なエネルギーがココロオトメデスにヒットする。 「ああ〜ん、乙女でいたかったのに・・・・また分にあわん仕事したのぉ・・・・。」 グダグダの状態のままココロオトメデスは吹っ飛んだ。 ―――ガキィィンッ! ―――ズドオォォンッ! ブラジラとセルバンテス、そして取り巻きの戦闘員と応戦するのは、ハイパーゴーオンレッドとギャバン。 「ディメンジョンボンバー!!」 「マンタンガン、ダイナソーストレート!!」 ―――ズバッ、ドゴッ!! ギャバンの空中アタックと、恐竜ディスクの力でまるで鞭のようにしなるマンタンガンを使うゴーオンレッドの攻撃で戦闘員はあっという間に全滅した。 そして攻撃対象をブラジラとセルバンテスに変え、武器を構える二人。 ―――ドドオオォォンッ!!! 『!?』 その時、周囲で爆発音が・・・・ よく見ると、先ほど生み出されたフェイク・ドローンたちが全滅していた…!!! 「何だと!!??」 「バカな・・・オリジナルの能力を完璧に再現したのだぞ!?」 想定外の事態に驚く2人だったが、そんな彼らにギャバンとゴーオンレッドがそれぞれの獲物をブラジラ達に向け、啖呵を切る! 「ただ能力だけを複製しただけの偽物(フェイク)が・・・・」 「正義の心を持ったボク達に勝てるわけがない!」 ゴーオンレッドはロードサーベルを取り出し、ギャバンもレーザーブレードを構える。 「ギャバン、行くよ!!」 「おう!!」 刀身に光がこもった剣を構えた2人が、ブラジラ達に突撃する! 「ギャバン!!!」 「ゴーオン!!!」 「「ダイナミック!!!!」」 ―――シャキイィィンッ!!!! 「「グォ〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?」」 2人の必殺の一撃によって、セルバンテスとブラジラは吹き飛ばされた。 ボロボロになりながらも立ち上がるブラジラとセルバンテスだったが、そこへゾディアーツ&ドーパント軍団も飛んでくる。 「?!」 そこに、フォーゼ、メテオ、スマイルプリキュア&エコー、静夏も合流する。 「一気に決める!プリキュアのみんなはこれを!!」 そういってゴセイレッドが、“あるカード”を発動させた。 「天装!!!」 <CHANGE、“SUPER PRECURE POWER”> それは、ディメンショントレイン事件のクライマックスで、彼女たちの先輩に向けて発動させた“あの切り札”だった。 「プリンセスハッピー!」 「プリンセスサニー!」 「プリンセスピース!」 「プリンセスマーチ!」 「プリンセスビューティ!」 「プリンセスエコー!」 『プリキュア・プリンセスフォーム!!!!!!』 カードの力によって光に包まれたプリキュア6人は、白を基調とした華やかな姿へと変わった! 「よっしゃ!俺も決めるぜ!!」 ―――ガシャッ、キュイィィンッ! ―――ヴィーッ、ヴィーッ、ヴィーッ! <COSMIC ON> フォーゼは一際大きなスイッチをベルトに装着し、それを発動させた。 すると他のアストロスイッチがすべてフォーゼに取り込まれ、その姿が青を基調に手にロケットを模した巨大武器を持った姿へと変えた。 「みんなの絆で宇宙をつかむ!“仮面ライダーフォーゼ・コズミックステイツ”、決めさせてもらうぜ!!」 手に持った専用武器“バリズンソード”を剣形態へと変形させ、臨戦態勢のフォーゼ。 「みんなは、これを使って!」 一方、シンケンレッドは3枚の必殺武器カードを発動させる。 <FINAL ATTACK、“POWER-BAZOOKA”、“DINO-BOMBER”、“GIGA-BOOSTER”> その必殺カードによってもたらされた最後の切り札。 『ギガブースター!!!!!』 ゴーバスターズには“カーレンジャー”の大型アイテム・ギガブースターが。 『パワーバズーカ!!』 マジレッド、ゲキレッド、ゴセイレッド、アバレマックス、ニンジャレッドの5人には、“チェンジマン”の合体アイテム・パワーバズーカが。 「「「ダイノボンバー!!!」」」 そして、ギャバン、静夏、ニンジャホワイトの3人には、“アバレンジャー”の合体アイテム・ダイノボンバーが託された。 「新獣撃棒!!」 「ハイブラストマグナムセット!!」 「レンジャースリンガー!!」 ギンガレッド、デカレッド、アームドティラノもとどめの射撃武器を取り出す。 「キシャモスソウル、ティラインソウル、ケラインソウルセット!!!」 ゴーオンレッドは古代炎神たちの炎神ソウルを、カンカンバーとマンタンガンにセットし“カンカンマンタンガン”へと合体させる。 「ハイパーモウギュウバズーカ!!」 シンケンレッドはモウギュウバズーカを召喚し、そこに、本来はスーパーシンケンマルをセットするところを、代わりにキョウリュウマルをセットした。 異例のスペシャルアイテム“ハイパーモウギュウバズーカ”の完成である。 ―――チャキッ! 『!!??』 そして全員、必殺武器をブラジラとセルバンテスに向ける! 「銀河を惑わし汚す魂に・・・・・」 「我ら正義の戦士の使命が・・・・・」 『天罰を下す!!!』 全員の持つ武器にエネルギーがブラジラとセルバンテスへ向けられる。 『ライダー!!!』 『プリキュア!!!!!!』 『ヒーロー&ヒロイン!!!!!!』 レインボーミラクルストラックアウト!!!!!! その掛け声とともに全員の武器から強烈なエネルギーがブラジラたちにはなたれる!! ―ズドオオォォォンッ!!! 『グオオォォォッ!!!???』 吹っ飛び爆発を上げる亜空軍の軍勢たち。 これによって怪人たちは戦闘不能となった。 しかし、さすがは亜空軍の最大級の実力者か、ブラジラとセルバンテスは大ダメージを受けながらも立ち上がる。 「おのれぇぇ…、よくもやってくれたな貴様ら!!!!」 「今回は貴様らの勝ちだ!だが、アカレッド!この次に会ったときが貴様の最後だと思え!!!」 捨て台詞をはき2人は新たに展開した亜空の入口へと退散。 こうして、アカレッドの最大の危機は、免れた…。 「さて、たどり着いたのはいいけど…。」 メディアステーション某所、そこには謎の一角獣とグリフォンに導かれたリーゼ姉妹のリーゼアリアが立っている。 彼女もどうにか合流できたようだが…。 「この周りの化け物ども、どうするべきかしら…。」 しかし、どうやら降り立った場所がまずかったようだ…。 彼女の周囲には亜空軍が放ったであろう多数の戦闘兵が展開されていたのである…。 オルゲット、スナッキー、屑ヤミー、マスカレイドドーパントなど。 その数はざっと数えて200体はいるようだ…。 「一体ずつ倒すほうが妥当なんだけど、これだけいると時間を喰っちゃうわ…。」 身構えるリーゼアリアだが、早く先を急ぎたいと言う気持ちが彼女を焦らせる…。 ―…ドドドドドドドドドド!!!!!! 「?!」 ふと何やら地鳴りにも似た大きな音が聞こえてきた。 いや……これは……、獣たちの走る音…!? 戦闘兵たちも周りの異変に気付き、キョロキョロと視線を動かす。 「はぁるかっかぁ!!!」 ―かっかかっかかっかかっか…!!!! ―ヴぁいヴぁいヴぁいヴぁいヴぁい!!!! すると、通路の向こうから巨大な人波が超高速で押し迫ってきた!! しかもその人波は、人間の少女をSD化したかのような謎の生き物ではないか!!?? おまけによく見ると、一つ一つが同じ顔で同じ衣服!!?? 「“はるかさん”、いっけええぇぇぇっ!!!!!」 そのてっぺんには、その生き物たちの主と思しき一人の少女が乗っていて、生き物たちの陣頭指揮をとっている。 「う、うそでしょ!!??」 「キキ〜ッ!!??」 「ちょっと待てぇぇ!!??」 アリアが驚愕すると共に、スナッキーとマスカレイドが叫び声をあげる。 オルゲットと屑ヤミーたちもこの大軍団は予想の範囲外だったため、たじろいだり戸惑ったりしている。 躊躇いと言うものを知らないかのような猪突猛進の生き物たちに、戦闘員たちは―――。 「逃げろおおおぉぉぉぉ!!!!!」 ―――ズドドドドドドドドドドドド!!!!! 戦意を喪失して猛ダッシュで逃げるしかなかった。 辛うじて端に避難して難を逃れたアリアだったが、今の展開には呆然とするしかなかった。 「地味に怖すぎたわ…;;;」 戦闘終了後に知ったことだが、あの人波の上に載っていたのは、いつぞやの慰安ライブ会場の騒動に巻き込まれた765プロの天海春香と、彼女たちが飼っている“はるかさん”と言う生き物だったらしい……。 ―――ヒュウウゥゥン、コツンッ! 「あいたっ!!??」 ふと、彼女の頭に何かが落ちてきた。 ―――カチャッ 「…!?…なにこれ…!?」 頭に当たって地面に落ちたそれは、言うなれば“金色の携帯電話”そのものである。 アリアは徐にそれを手にとってマジマジと見つめる…。 するとこの携帯電話のアンテナ部分、よくよく見れば…。 「虎の顔に見えるような……?」
---to be continued---