Phase171 フュージョンワールド・パニック 〜Research No.16:結集!!光の勇者〜
メディアステーションを中心に混乱を極めたこの激戦も、終盤戦を迎えようとしていた。 その格納庫周辺エリアでは、格納庫の最終防衛線として配置されたダンチョ団長たちが奮戦していた。 相手を務めるのは、闇のアーカイブに記録されていた個性的な幹部だった。 「シードピア連合、この私がまとめてお掃除して差し上げましょう!」 蛮機族ガイアークの掃治大臣キレイズキー。 正義の味方と言うゴミをキレイさっぱり片付けることを使命とする、まさに悪の掃除屋である。 その他、彼に率いられて登場したのは以下の面々。 ・擬人化した武道家のようなカメ ・両手に炎を模した輪を持つ怪人 ・手にヌンチャクを持ったメカ怪人 さらにこのエリアの戦闘兵として、久方ぶりにゼクトプリムが大量に投入されていた。 「まとめて、つぶれろおおおぉぉぉっ!!!!」 ヴィータが魔力で召喚した鉄球を次々と戦闘兵にぶつけていく。 「リニスさん、援護を!」 「お任せください!」 てれび戦士の副司令官の七世も、自ら前線に出ることを志願し、リニスと共に応戦する。 「これでもくらえ!」 V.O.R.G.を纏ったクライドも、エネルギーブレードを飛ばして敵を倒す。 「鬼闘術・水球弾!」 水の力を操る清めの鬼・エンキも奮戦。 「ザコの分際で、調子に乗るなああぁぁ!!!」 「それそれそれええぇぇぇ!!!」 「はっ!」 さらに、カナードとコクリコも得意の武器を乱射して敵を怯ませ、アキッキーの妹・マリアも援護する。 「ふんばりどころやでみんな!」 団長がメンバーたちに激励を投げるも、さすがに敵の攻撃は激しすぎて防戦するばかりだった。 『オービットキャノン発射ァ!!!』 ―――ズドドドドドドドッ!!! ―――ドカドカドカアアァァンッ!!!! 「ぬおっ!!??」 そこにいきなり敵軍を一気に吹き飛ばした攻撃が、団長たちの後ろから放たれたではないか。 思わず振り向くと、アーマード・コアに乗った雷電とナナマル、そしてその両者の機体に乗ってきたシャナ、美琴、結城丈二、トーマ、つかさ、ロベリアが合流してきたのだ。 「メディアステーションとミッドチルダが混ざったってアキッキーさんが言っていたから嫌な予感はしていたけど…。」 「案の定、随分と賑やかなことになってるじゃねぇか。」 「これ以上、好き勝手はさせないわ!」 「一気にやっつけましょう!」 「当然!」 「俺たちの底力を見せてくれる!」 既に変身アイテムを準備させ、臨戦態勢の一同。 「トーマ!」 「!?」 地上から自分の名を呼ぶ声。 そこに合流してきたのは―――。 「副隊長!みんな!」 S.O.R.で待機していたはずのJ、ヴィクトーリア、ミウラ、エレミア、ハリーだった。 「番場隊長から緊急で援護に回って欲しいって言う報告を受けたんだ。俺たちも加勢する!」 「お願いします!」 ―――ビュワワアァァンッ!! 『!?』 さらに、亜空間のゲートが開かれ、そこから4人の少女が出現。 「あ、あれ!?」 「ここは…どこなの!?」 やはり彼女たちも突然の展開に驚くだけだったが・・・・・。 「ラブさん!?」 「!!」 名を呼ばれた少女は、その声の聞こえた方向に視線を向ける。 そこに、見知った顔があった。 「あなた・・・・、トーマ君!!??」 すると、他の一同も見知った顔を見つける。 「あなたたちは…!」 「ディメンショントレイン事件のときの…!!」 そう、現れたのはプリキュアチームの1つ『フレッシュプリキュア』の面々だった。 「丁度いい!すまないが、亜空軍と戦うために力を貸してくれ!」 「はい!」 レンジャーズストライクたちの仲介により、ラブ達との話はあっさりまとまった。 「「「変身!」」」 <OPEN UP> <COMPLETE> 「「「ボウケンジャー・スタートアップ!!!」」」 「ギンガ転生!」 「「「「超力変身!!!!」」」」 『チェインジッ!プリキュア・ビートアァップッ!!』 変身アイテムを掲げて、ヒーローたちとプリキュアに変身する精鋭たち。 「これは面白い…、ならばこちらもそれなりに対処しましょう。」 <KAIZIN RIDE、“KACCHUU-EN”、“NEO-DUON”、“MILLENIAN”> キレイズキーがカイジンライドを使って新たな精鋭を召喚した! 巨大な西洋甲冑が燃え盛るかのような姿の異形のモンスター、“火炎魔人・カッチュウエン”。 ゾロアシア戦で登場したデュオンの改造強化型“ネオ・デュオン”。 そして、残り一体は“ミレニアン”と呼ばれた見たことのないロボットだった。 「ちょっと……!」 「でかっ!!?」 しかもいずれの面々もモビルスーツ並みの大型戦力だったために、その姿は圧巻である。 「ふふふ…!やれ!」 ―――グアッ!!! ――グオオンッ!!! 「待て待て待て待てええぇぇいっ!!!」 「それええぇぇぇっ!!!!」 「「「うおおおおおぉぉぉぉっ!!!!」」」 ―――ドゴゴゴゴッ!!!! 「ぬおっ!!??」 ―――ズドドオオォォォンッ!!!! 巨大戦力の先制攻撃が、予期せぬ介入者の登場でその出鼻を挫かれた。 しかも、介入してきたのは、大型のロボットが二体と大型戦闘機が一機と言うからさらに驚きである。 「Yes!!」 「奇襲成功!!」 その介入してきたロボットの正体を知っている者がいた…! 「ハッター!?フェイ!?」 「「!!!」」 それは意外にもクライドだった。 そして、ロボットたちも…。 「おぉ、友よ!こんなところにいたのか!」 「ラッキー!ピンポイントで合流できた!」 それは、クライドがしばらく滞在していた“サイブラリオン”で共に戦った“特捜機動部隊MARS”の同志たちだったのだ。 ―――ウイーン! そして、彼らと共に合流した戦闘機のパイロットたちもコックピットから飛び出し、武器を構える。 「よし!ミライ!カナタ!連合軍の援護に回るぞ!」 「「G.I.G.!!」」 しかし、これで一瞬油断したのか―――。 「“お掃除七つ道具”!“バケツバズーカ”!!!」 ―――バキュンッ!! 『うわああぁぁっ!!??』 キレイズキーの攻撃を受けた連合軍一同はダメージを受けた。 <MIGHTY> しかし、シャナがグレイブラウザーにカードを読み込ませ、接近戦へ。 「グラビティスラッシュ!!」 ―――ガキイィィンッ!! 「!?」 ところがキレイズキーもこれで怯むはずが無かった。 「“お掃除七つ道具”、“チリトリシールド”。」 ―――カアァァンッ!! 「さらに、“メンボークナイ”!!」 ―――ズガガガッ!! 「ああぁぁっ!!!」 カウンター攻撃で返り討ちにあった。 <Ready> 「このおおぉぉっ!!!」 その彼女と入れ替わるように、美琴が“カイザブレイガン”で応戦。 「“ハタキブレード”!!!」 ―――ガキイィィンッ!! キレイズキーもハタキブレードを使って対抗する。 ―――ズガッ、ズガッ、ズガッ!! お互い、一瞬は互角の剣戟を見せるも―――。 ―――ズバッ! 「きゃあぁっ!!!」 戦闘経験の差がものを言うことになったのか、キレイズキーに力負けしてしまった。 ―――ガチャッ! 「!!!!」 「とどめはこれだ!“ホウキショットガン”!!!」 ―――ズドオォンッ!!! ―――ドカアアァァァァンッ!!! ―――ああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!! そしてキレイズキーは、間髪入れないさらなる反撃で二人を吹き飛ばす。 この攻撃でシャナのグレイブの変身が強制解除され、グレイブバックルも吹き飛ばされてしまった。 「ぬお!?おいシャナちゃん、大丈夫か!?」 「ぐ…っ…!!」 ダンチョ団長がシャナを抱き起こすが、さっきの攻撃が非常にきついものだったか、彼女は全身に大ダメージを負っていた。 ―――ドカドカドカァン!! 「む!?」 近寄ろうとしたキレイヅキーの傍で火花が散る。 戦闘機に乗っていたミライたちの攻撃だ。 その傍には、特殊武装“ブラスターアーム”を装備した結城の姿も。 「これ以上はやらせねぇ!」 ―――バキュン、バキュン! 一同が射撃武器を使ってキレイズキーに攻撃を仕掛ける。 「小癪な!“ゾーキングレネード”!!」 ―――ババッ!! しかし、邪魔はさせまいとキレイヅキーはさらに反撃。 「「!!!」」 「まずいっ!」 「避けろっ!!!」 ―――ドドドオオォォンッ!!! 間一髪で攻撃を避けられた。 ―――ガシイィィンッ!!! ―――ギギギ、グググ…!!! そして、ナナマルと雷電も、巨大戦力のカッチュウエンとミレニアンに大苦戦。 『どうすんだよ、兄貴!このままじゃ押されるぞ!』 『…かと言って、切り札の重火器系を使ったら逆に大損害を喰らうぞ…!』 一気に全門開放して攻撃を仕掛けることも出来たが、連合軍の戦力を格納しているこのエリアでそんなことをすればどうなることか……! それゆえか、援護に徹しているハッターもフェイも、迂闊にビーム兵器を使うことの出来ないというハンデを自然に背負う形となったため、大苦戦。 「ウガッツ、出てきなさい!」 さらに、お掃除七つ道具の一つ・ムゲンゴミバコから、ガイアークの戦闘兵ウガッツが大量に登場。 そのせいで連合軍は逆にピンチに追い込まれてきた。 「…こんな程度で…、あきらめたりしないわ…!!」 そんな中、シャナがキズだらけの体を鞭打って起こし、立ち上がる。 「祐二を助けることが出来ないまま死ぬなんて……、そんなのはイヤ!」 フラフラになりながらも精一杯の力強い声で敵をにらむ。 「その通りだ!このメディアステーションを奪われてなるものか!」 「ボクたちの世界の、最後の砦だもん!」 「お兄ちゃんのためにも、絶対に負けられないんだから!!」 「俺たちの本気を見せてやるぜ!」 その声に応えるカナード、コクリコ、マリア、エンキ―――。 「あたしだっててれび戦士の一人!平和を愛する気持ちは負けないわ!」 「こんなところで死んじまったら、はやてがまた泣いちまう!それだけは絶対にイヤだ!」 「前線を退いた身とはいえ、私も一人の使い魔であり戦士!プレシアとあの子達のためにも、退くわけには行きません!」 異次元世界の存在でありながら、共に力をあわせて戦う七世、ヴィータ、リニス。 「…へっ、若いお前たちに気合を入れられるとはな…!」 その言葉を受け、立ち上がるダンチョ団長。 「わしも一部隊のリーダーとして、お前たちには負けられへん!最後まで付きあったるで!!!」 ―――ピカアアァァァァッ!!! 『!?』 その瞬間、戦士たちが輝きに包まれた……!!! 「……!?」 光に包まれて、しばらくした後、目を開くと、自分たちが不思議な空間にいることに気付いた。 トーマ、ロベリア、つかさ、Jたちに加え、あきらめない意志を示したシャナたち9人もその光に包まれていた…。 「この空間は…!?」 すると、シャナたち9人のもとに、9枚のカードが飛来した。 <CHORIKISENTAI OHRANGER “OH‐BLUE”> <CHORIKISENTAI OHRANGER “OH-PINK”> <SEIZYUSENTAI GINGAMAN “GINGARED”> <SEIZYUSENTAI GINGAMAN “GINGAGREEN”> <SEIZYUSENTAI GINGAMAN “GINGABLUE”> <SEIZYUSENTAI GINGAMAN “GINGAPINK”> <GO-GOSENTAI BOUKENGER “BOUKENBLACK”> <GO-GOSENTAI BOUKENGER “BOUKENBLUE”> <GO-GOSENTAI BOUKENGER “BOUKENPINK”> 「あれって、確か…レンジャーカード!!?」 一度だけそのカードを見たことのあるつかさ。 いきなりそのカードが現れたことに、目を見開く。 そしてそのカードは、9人の体に宿り、その腕に力の象徴が具現化された。 シャナ、ダンチョ団長、エンキ、コクリコの4人は、ヴィクトーリアと同じ戦士の腕輪・ギンガブレス。 カナード、マリアの両腕には、ミウラたちのと瓜二つの装備・パワーブレス。 そしてヴィータ、リニス、七世には、トーマとつかさが使っているのと同じ冒険携帯・アクセルラーが現れた。 「みんな!」 『!?』 背後からかけられた声。 そこにいたのは、彼らに力を託した17人の勇者たちだった。 「君たちの不屈の闘志、確かに見させてもらった。」 「その勇気を明日に向かって燃やし続ければ、どんな敵も怖くない!」 「でっかい夢を追いかけ続けるその瞳が、何よりの証だ!」 「この瞬間にも叫びを上げている小さな命、絶対助けてあげてね!」 「いつか、悲しみを乗り越えた先の笑顔を、私たちにも見せてあげてね!」 「とびっきりの熱い心を持つ仲間たちの絆を、見せてやってくれ!」 お揃いの青い軍服をまとった5人の若者と、金色の鎧を纏った少年戦士。 「お前たちを選んだアカレッドの目に狂いはなかった。その心に、自分だけの宝を見つけたのが何よりの証だ。」 「まさに、ちょっとした冒険と言うヤツだな。」 「でも、平和を守るという高き理想は、俺たちと同じだね。」 「その強い願いが、あたしたちスーパー戦隊の武器にもなるんでしょ?」 「その通りです。その心は今、彼らに受け継がれたのです。」 「俺たちの眩い力というプレシャスを、これからも守り通してくれ。お前たちならそれが出来る!」 “冒険者”と言うフレーズが過る独特のユニフォームを身に着けた6人の若者。 「正義を貫くみんなの雄叫び、俺たちの心にも響いたぜ!」 「君たち5人の願いを一つにすれば、どんな困難にも打ち勝てるだろう。」 「その五色の光は、未来の闇を切り裂く一筋の虹になるはずだ!」 「強く、優しく、誰よりも熱い心を持っている君たちなら、きっと亜空軍に勝てるわ!」 「俺たちの大いなる力、受け取ってくれ!!!」 固有の部族を思わせる服装を纏った5人の戦士。 彼らが“あの戦士たち”ということに気付くのに、そんなに時間はかからなかった……。 そして光が消えトーマたちも一度変身を解いた状態で17人が揃い立つ。 「こ、これはまさか…!?」 キレイヅキーが嫌な予感を感じるも、既に遅かった。 「レディ!!」 トーマの合図で全員が変身アイテムを構え―――。 『ボウケンジャー・スタートアップ!!!!!!』 『ギンガ転生!!!!!』 『超力変身!!!!!!』 17人が光に包まれそれぞれ独特の力を纏っていく。 そして光が消えるとそこには17人の色鮮やかな戦士が立っていた。 「オーレッド!!」 「オーグリーン!!」 「オーブルー!!」 「オーイエロー!!」 「オーピンク!!」 「キングレンジャー!!」 「超力戦隊!!」 『オーレンジャー!!』 星、四角、三角、二本線、丸、王の仮面をそれぞれ被ったミウラたちが、シンプルに名乗り口上を上げる。 「熱き冒険者!ボウケンレッド!!」 いつものように指を鳴らしながら名乗るトーマ。 「迅き冒険者!ボウケンブラック!!」 黒いスーツの戦士となったヴィータは手を叩きながら名乗りを上げる。 「高き冒険者!ボウケンブルー!!」 腿を叩き気取った感じで名乗りを上げる青い戦士となったリニス。 「強き冒険者!ボウケンイエロー!!」 かわいくガッツポーズをとりながら名乗るつかさ。 「深き冒険者!ボウケンピンク!!」 2回手を叩きながらポーズをとるピンクの戦士となった七世。 「眩き冒険者!ボウケンシルバー!!」 最後は手を前で組みながら名乗る銀の戦士のロベリア。 「果てなき冒険者魂(スピリッツ)!!」 『轟轟戦隊!!ボウケンジャー!!!!!!』 「炎の戦士・ギンガレッド!!」 獅子を模した赤い戦士となったシャナが獅子をほうふつとさせるポーズをとった後、サムズアップをしながら名乗る。 「風の戦士・ギンガグリーン!!」 鳥に似た緑のスーツを纏ったダンチョ団長が羽ばたく様なポーズをとった後、サムズアップをしながら名乗る。 「水の戦士・ギンガブルー!!」 ゴリラに似た青いスーツを纏ったエンキが力強いポーズをとった後、サムズアップをしながら名乗る。 「雷の戦士・ギンガイエロー!!」 狼の様なポーズをとった後、サムズアップをしながら名乗るヴィクトーリア。 「花の戦士・ギンガピンク!!」 ネコに似たピンクのスーツを纏ったコクリコがネコを髣髴とさせるポーズをとった後、これまたサムズアップをしながら名乗る。 「銀河を貫く伝説の刃!!」 ――星獣戦隊! 『ギンガマン!!!!!』 “ギンガマン”―――。それは勇気ある者にのみ許された名誉ある銀河戦士の称号である! 「どんな危機が訪れようと・・・・」 「その思いで困難を超え」 「勇気の伝説を紡ぎだす!!」 『我ら!!』 ―――スーパー戦隊!! 新たな五色の勇者たちがここに覚醒した。 「そんなもんに怯むものかでまんねん!!」 「かかれ!!!」 『ぬおおおぉぉぉぉぉ!!!!』 『ウガアァッツ!!!!』 しかし、負けてなるものかと敵全軍が一気に総攻撃を仕掛け―――。 「サバイバスター・スナイパー!」 『クライマックス・シュート!!』 「サガスナイパー・サガストライク!!」 『獣撃棒・銀河獣撃弾!!!』 『超力ダイナマイトアタック!!!』 「スライプラー・メガトンキャノンッ!!」 『プリキュア・トリプル・フレエエェェッシュッ!!!』 「プリキュア・ハピネス・ハリケーンッ!!!!」 ―――ズドドドドドオオォォォンッ!!! 『ぐげええぇぇっ!!!???』 …一斉攻撃で逆に返り討ち。 「今だ!ナナマル、一気に行くぞ!」 「了解、兄貴!」 この一斉攻撃で防御が緩んだ隙を突いた雷電たちは、自慢のアーマードコアの武装を使った攻撃で、巨大戦力のネオ・デュオン、カッチュウエン、ミレニアンに大ダメージを与える。 「よし、フェイ、とどめだ!」 「オッケー!」 ハッターに促され、フェイがパワーを一気に解放した。 「パワー全開!デンジャラス!!!」 ―――ビビット・ハート!飛んでけええぇぇっ!!! ―――ドカンッ、ドカドカアァンッ!!! 巨大なハート型のビームを三連射! その攻撃は見事にロボットたちの心臓を打ちぬいた。 これによって、亜空軍の巨大戦力たちは鎮座した。 一方の地上戦も――― 『レッドゾーンクラッシュ!!!!!!』 ボウケンジャー6人の一斉突撃でウガッツたちを殲滅し―――。 「炎のたてがみ!」 「嵐のはばたき!」 「流水の鼓動!」 「雷の雄叫び!」 「花びらの爪!」 ギンガマン5人のアース技が怪人たちにダメージを与える。 「オーレバズーカ!」 『オーレェ!!』 「キングビクトリーフラッシュ!」 とどめはオーレンジャーたちのさらなる必殺技。 『ファイヤー!!!!』 ―――ズドドオオォォンッ!!! 『のわあああぁぁぁぁぁっ!!!!!』 この怒涛の攻撃で、怪人たちは一気に全滅した……… ………かに思えたが―――! 「ぐぬぅっ!!!」 『!?』 なんとキレイズキーだけが辛うじて生き残っていた! 「ここまで圧倒されたとあっては…、本気を出さねばであります!!」 すると、キレイズキーの光に包まれ―――。 ―――超サンギョーカクメイ!!!! ―――ゴゴゴゴゴゴッ!!!! なんとモビルスーツの2倍以上に相当する巨大サイズにまで巨大化してしまったではないか! 「ちょっと待て!これは…!」 「ややこしいことを…!」 この思いも寄らなかった事態に混乱する一同。 「皆さん、ここは僕に任せてください!」 しかし、そんな彼らの前に平然と出てきた一つの影。 それは、先ほどまで援護射撃をしていたミライという名の青年だった。 そして、いつの間にかシャナたちの傍らには、彼の仲間の二人も…。 そのうちの一人――リュウは、自信に満ちたミライの表情を見て、笑みを浮かべた。 「頼むぞ、ミライ!」 「はい!」 一人であの巨大な敵に立ち向かうとでも言うのか!? 「何の冗談なの!?一人だけであんなのを相手にするなんて…!」 思わずシャナが彼の無謀な挑戦を止めようとするが―――。 「大丈夫です。僕には、こういうときのための力があるんです!」 確信ともいえる言葉をはっきりと口にしたミライは、その左腕に赤いブレスレットを具現化させた。 中央に球体の結晶をあしらった、神秘的なブレス。 ミライはそのブレスに右手を翳し、中央の球体を勢いよく回転させた。 そしてその左腕を一度後ろに引いた、次の瞬間―――! ―――メビウウゥス!!!! 掛け声と共に左腕を真上に突き上げたと同時に、ミライの体が光に包まれ、その光は大きくなっていった。 そして、光が収まり、人間たちの視界が開けてきたと思いきや―――。 「なっ!!?」 『ええええぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!?????』 巨大化したキレイズキーの前に立ちはだかったのは、これまた同等の大きさを持つ赤と銀の巨人だった。 その存在を知っていたのは―――。 「あれは……!」 「まさか……!」 「うそ、だろ…!?」 トーマやJ、そしてヴィータ、クライド、マリア、ヴィクトーリアたち…。 “かつて彼が現れた世界に住むものたち”だった。 そして、プリキュアたちも……! 「「「「……ウルトラマンメビウス!!!!」」」」 ディフューズプラネットの光の戦士が、正式にシードピアに合流した…!!!
---to be continued---