Phase170 フュージョンワールド・パニック
〜Research No.15:アバレ魔女、大空中戦!


さて、こちらはジェットマン&アバレンジャーチーム。

ストライクウィッチーズ基地へと向かう一同である。

「ムウさん!」

「よぉ、お前たち!」

そこへキラ、ラクス、カガリの3人が合流。

「このメディアステーションの状況は一体…!?」

「アキッキーから聞いたんだが、どうやら亜空軍がメディアステーションとミッドチルダをごちゃ混ぜにしちまったらしくてね。」

「何だと!?」

「まさか…!」

案の定、彼らも聞き及んでいなかった事態に戸惑いを隠せなかった。

「俺たちは各自散開して、ミッドチルダの連中を連合軍に引き入れる作戦を始めているんだ。お前らも協力してくれるよな!?」

「勿論です!」

キラ達もパーティに加わり、行動を共にする。







































―――ドカドカドカアアァァンッ!!!

『……!!!』






一同がウィッチの基地へ到着した頃には、やはりここも亜空軍の総攻撃を受けて半壊状態となっていた。

いや、全体的な被害状況から見て、70%以上が打撃を受けて、基地としての機能が意味を成さなくなっている。

「フフフフ、あんたたちなんか、所詮はその程度よ。」

その真上には、このエリアの亜空軍の行動隊長と思しき女性の鳥形怪人が宙に浮いているではないか。

彼女が見下ろす視線の先には、亜空軍の攻撃を受けて大ダメージを受けていたストライクウィッチーズたちの姿が。

そして、ウィッチーズたちを取り囲む怪人たち。

“アライアンスチェッカー”で検索をかけた結果―――。











○“臨獣クロウ拳・拳士ラスカ”

○“ネジレ獣・ハチネジレ”

○“マシン獣・バラミサイラー”

○“仮面怪人・死の鳥仮面”

○“蒸気獣セレナード”

○“コウモリスナッキー”












「なるほど、空中戦を得意とする“飛行怪人”で纏めたってことか。」

ムウが“チェッカー”で検索したデータを見て、納得の表情を浮かべる。

「空中戦なら、あたしたちの専売特許よ!」

かがみが俄然やる気を出し、敵を見据える。

「…というわけで、ななこさんたちはあの人たちの保護と地上からの援護をお願いします。」

「しゃーないな。頼むで。」

みゆきからの提案を受けて、ジェットマンとキラたちは空中戦へ、アバレンジャーは地上での援護を担当する。

「よし、行こう!」

「はい!」 「おう!」

キラたち3人の意志に呼応して、携帯電話型デバイス・ビルドマイザーが飛来する。

それを手に収めた彼らは、変身コードをテンキーで入力する。





「「「ビルドアップ!!!」」」

―――Build UP!!






Gストリームラインが体を駆け巡り、ガンダムアーマーが着装された。





「「「「「「クロェンャー!!!!!!」」」」」」





一方のムウたち6人もクロスチェンジャーを起動させ、バードニックエナジーを込めたバトルスーツを着装。

準備を整えた。

「……!?」

…ここで、鳥形の女性怪人が連合軍の存在に気付いた。

「あら。これはシードピア連合、初めまして。」

彼女は挨拶代わりの自己紹介を始めた。

「私の名はハデーニャ。お察しの通り、この基地の攻撃を担当する亜空軍の行動隊長よ。」

その声は見た目とは裏腹に、40代前後の女性の声を髣髴とさせる。

「後であんたたちも片付けてあげようと思ってたんだけど、自らここに来てくれるなんて、探す手間が省けたわ。」

様子からしてかなりの手練れのようだ。

「悪いけど、君と話をするつもりはない!」

「さっさと勝負を付けさせてもらうぜ。」

「かかってきなさい、オ・バ・サン!」

―――カチンッ!

キラとムウの挑戦的な一言に加え、明らかに相手を侮辱する一言を放ったかがみの挑発で、ハデーニャと名乗った鳥形怪人は一気にカチンと来た。

「生意気なああぁぁっ!!!!」

ハデーニャの怒りの叫び声を合図に怪人たちとの激戦が始まった。

「よし!今のうちに!」

ななこの合図でアバレンジャーチームがストライクウィッチーズたちのところへと向かう。

「大丈夫ですか!?」

「…!?あなたたちは、“ディメンショントレイン”の時の…!?」

かつて“例の事件”で共闘した繋がりを持つ一同。

彼女たちの正体を察知し、僅かばかりの安堵を浮かべる。

「すまない…!」

「助かりましたわ。」

その他の一同もアバレンジャーたちに誘導され、安全なところへと避難される。











―――ビュワワアァァンッ!

『きゃああぁぁっ!!!』

「うおっ!!??」

―――ズドドドォォッ!!!

『!?』












その最中にいきなり開いた亜空ゲート。

「いたたた…。」

「一体どうなってるのじゃ!?」

そこから現れたのは、リオ、コロナ、シャンテにとって予想外の面々だった。

「え!?れ、レベッカさん!?」

「クーベル様!?」

「アデルさんに、ヴァレリーさんも!!??」

『!?』


名前を呼ばれた4人は、その声の方向に視線を移す。

「あれ!?リオたちじゃないですか!」

「お前たちか!」

見知った顔との再会と言う思いがけない事態に、顔がほころぶ。

…が、それもほんの一瞬だった。





―――ドカドカドカアアァァンッ!

『うわああぁぁぁっ!!??』






ハデーニャ軍とジェットマンチームの激戦の流れ弾が彼女たちの付近に来てしまったのが、その証拠だった。

「あー、もう!説明は後回しにしてとにかくこっちを手伝って!」

「お、オッケー!」

「ちょ、こら、どういうことなのじゃ!!??」

「「……????」」

大混乱するなか、言われるがままに救護の手伝いに回ろうとした、その時―――。









「お前たち、伏せろ!!!」

―――!!!??










いきなり男の声が聞こえたと思ったら―――。









「危ないっ!!!」

―――!!!










リオの叫び声で危険を察知した一同がすぐにその場に伏せ―――。









―――シュババババババッ!!!!

―――ズドドドドドドドドドド!!!!

『キキイイィィッッ!!??』










彼女たちの真上を光の矢が無数に飛び交い、いつの間にか彼女たちの後ろから襲い掛かろうとしていたコウモリスナッキーたちを一気に退治した。

「う、後ろにつかれてた!?」

「全く…、注意力が散漫になってるな。」

「す、すみません…。」

全員が立ち上がり、目線を前に向けると、右手に羽ペン型のアイテムを持った赤い髪の好青年がそこにいた。

「おぬしか?助けてくれたのは。」

「助かったのです。」

―――…!?

ふと、コロナは彼の左腕に予想外のものがついているのに気付いた。

それと同時に、右手の羽ペンのアイテムの意味も…。

「ちょっと待ってください!」

『!?』

「お兄さんの持っている武器とそのブレス…、“アバレキラー”の固有装備では!!??」

「「「「!!!」」」」

その言葉に、リオ、シャンテ、ななこも驚いた。

「君…、なぜこれらのことを知っているのだ…!?」

そのアイテムの持ち主―――華佗もさすがに動揺を隠せない。

「華佗。」

ふと、彼のブレス―――ダイノマインダーから声が。

その主は、自身の相棒として行動する存在だった。

「…トップゲイラーか?」

「ようやくお前の仲間に出会えたゲラ。」

「…仲間…!?」







―――ピカアアァァッ!!!!!

『!!??』


























光に包まれて、謎めいた空間に飛ばされた、華佗、リオ、コロナ、シャンテ、ななこ。

「こ、この空間は…、あのときの!?」

華佗は以前にも一度だけこの空間を経験していた。

「そのとおりだ。」

「!」

そのとき、彼らの前に現れた白衣の男。

それは自身に力を与えてくれたあのときの男だった。

「お前は、確か…、仲代壬琴(なかだい・みこと)!?」

かつてルヴェラでの戦いにおいて、アバレキラーとして死線を何度も経験した存在。

それが彼だった。

「どうやら、お前のアバレキラーとしての初陣が訪れたようだ。トップゲイラーもうずうずしているはずだ。それに、俺の知り合いも、そいつらの後押しのために来たようだしな。」

「「「「……!!!」」」」

まさかと思った4人は死線を後ろに向ける。

そこに揃って立っていたのは、彼と何度も死闘を繰り広げ、物語を作り上げてきた戦士たちの姿だった。

「みんな!今までの戦い、しっかりと見させてもらったよ。」

「お前たちの心を掻き立てるダイノガッツ、確かに成長しているようだな。」

「打たれるほどに沸き起こる勇気、私たち以上に昂ぶっているのを感じたわ!」

「その心に刻まれた使命が、正義の炎となって燃え上がり、皆さんの力となります!」


4人のエールが彼らの背中を押す。

そして、壬琴もまた……。

「改めて、俺たちの力をお前たちに託す。しっかり頼むぞ。」

―――キラアァァンッ!


彼らのダイノブレス、ダイノコマンダー、ダイノマインダーに、さらなる輝きが宿った。

爆竜戦士たちの力を受け継いだ証でもあった。

「アバレた数だけ強さと優しさを知り、自分を知ることが出来る!」

「これからも勝利を掴むまで、アバレ続けてくれよな!」

―――ピカアアァァッ!!!


























……光が収まると、5人はいつの間にか一直線に横並びに立っていた。

伏せていた顔を上げ、目を開くと、その瞳には決意が宿っていた。

「ちょ、この流れって…まさか!?」

ハデーニャの予感は的中した。

















「「「「爆竜ジ!!!!」」」」

―――ガシュンッ!!!


















掛け声とともにダイノガッツを解放した5人が、大いなる力を宿した荒ぶる恐竜戦士へと変貌した。

















「“元気莫大”!アバレッド!!」


「“本気爆発”!アバレブルー!!」


「“勇気で驀進”!アバレイエロー!!」


「“無敵の竜人魂”!アバレブラック!!」


「ときめきの白眉…!アバレキラー!!」





「荒ぶるダイノガッツ!!」





5人でそろって、両腕で恐竜を思わせるポーズをとる。





『爆竜戦隊―――!!!!!』

アバレンー!!!!!








気合の入った名乗り口上で一気に士気を上げた連合軍。

「くうぅ〜っ、よりにもよってこんなところで新しいヒーローが出てくるなんて…!」

嫌な予感はしていたとはいえ、ハデーニャは敵の増援に苛立ちを隠せない。







―――ビュワワアァァンッ!!!

『きゃああぁぁっ!!!』

『!!!???』








このタイミングで再び亜空間のゲート!!??

「いった〜い…!」

「ここは一体、どこだ…!?」

飛び込んできたのは、いずれもスタイルのいい体を持つ美女たちばかりだった。

「お、お前たち!!」

『!?』

聞き覚えのある声に、まさかと思った一同が視線をキョロキョロと動かす。

「こんなところで何やってんだ!?」

『…!!!!』

ふと、真っ白な戦士から聞き覚えのある声を聞き取り、一同は耳を疑った。

「そ、その声は…!?」

「まさか、華佗殿!!??」

華佗と顔見知りのこの一同―――、劉備、夏候惇、夏候淵、甘寧の4人は、いずれも彼と同じ世界“ラブプリア”の戦国武将。

さらに言えば、デンライナーポリスに匿われている、関羽、曹操、孫権の仲間である。

「華佗さん、どうしたんですかその姿!?」

「悪いが説明は後だ!その真上に飛んでいる化け物たちの退治を手伝ってくれ!!」

『!?』

見上げると、いかにも怪しい目つきをした多くの化け物が浮かんでいるのに気付いた劉備たち。

「なるほど…彼奴らがこの混乱を生み出したのか…!」

「ならば、一気に片付けるのみ!!」

武器を抜刀し、臨戦態勢を整えるラブプリア連合。

「おぬし達!力を貸すぞ!」

「!?」

クーベルの声が聞こえた。

よく見ると、操縦席の着いた空飛ぶ絨毯がいつの間にか用意されていた。

さらに、レベッカも箒状の物にまたがって準備を整えたではないか。

「誰か一人、私の後ろに乗って!」

「残りの者はこっちじゃ!」

その誘いに乗り、夏候惇が戸惑いつつもレベッカの後ろにつく。

そして劉備、甘寧、夏候淵がクーベルの後ろに付く。

「しっかり掴まっておれよ!」

「行くわよぉ!」

―――フワッ!

「うお!?」

「なっ!!??」




魔法の力による浮遊を初体験するラブプリアの一同、困惑していたのは言うまでもない。













さて、その後はどうなったかと言うと―――。













「臨獣クロウ拳・臨技“破死兜脚”!!」

「くらえ!!」


ラスカのキックとハチネジレのミニ蜂軍団がアバレンジャー5人に襲い掛かるも―――。

「魔王紋!」

その間に介入したヴァレリーの特殊能力で敵の攻撃力を半減させ―――。

「グランマニエ・ハンマー!!」

巨大な棘付鉄球を繰り出したアデルの攻撃で、怪人軍団は返り討ち。

「「「「「はあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」

その隙にアバレンジャーは共通強化形態・アバレモードに変身。

―――バサバサッ!

アバレイエローが翼を羽ばたかせ、ラスカとハチネジレに急襲し、二人を落下させる。

「創成起動(クリエイション)!!!」

その間にアバレブルー(コロナ)が、自身の元の能力を使ってゴーレムを召喚。

それを足場にし、アバレッド、アバレブルー、アバレブラック、アバレキラーが連続攻撃。



―――ズガガガガガっ!!!

「「うわああぁぁぁっ!!!??」」




あっという間に地面に叩きつけられた。





「今です!五人の武器を一つに!」

―――ガチャ、ガチャッ!

スーペリアダイノボンバー!』






とどめは五人の特有武器を合体させた必殺武器・スーペリアダイノボンバー。





「必殺!」

「スーペリア――!!」

「ダイノダイナマイト!!!」

―――ズドオオォォンッ!!!

「「ぐわあああぁぁぁぁぁ!!!!!」」
















『スマッシュボンバー!』

―――ズキュウゥゥンッ!!!!

「グァ〜〜〜〜〜〜!?」




空中戦を続けていたジェットマンも、それぞれスマッシュボンバーを使って敵を打ち落とせば―――。







行動隊長のハデーニャも、GUNDAMの勇者たちに防戦一方。



「フルチャージ・フェザーインパクト!!」

「「デュアルドラグーン・フルバースト!!」」

―――ズガアァァァンッ!!!

「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!!」




最期はキラたち3人の同時高火力攻撃を仕掛けられ、打ち落とされた。









―――バババババババ!!!! 口の機関銃で攻撃を仕掛けてくるカラス型のからくり兵器・セレナーデだが、クーベルとレベッカにそれぞれ相乗りするラブプリアの乙女たちは、それぞれの高速移動でその攻撃を回避する。

一方、傷を残しているはずのウィッチ達もこれをシールドで防御しつつ、機関銃で応戦。

しかしセレナーデは鉄の塊とも言うべき存在だけあって、なかなか大ダメージを与えることが出来ない。

「……!?」

ふと、クーベルと相乗りしていた甘寧が、何かに気付いた。

「背中に空中浮遊の装置がある!そこを攻撃すれば…!」

「心得た!任せろ!」

それを受けた夏候淵の弓の攻撃で、背中のユニットがダメージを受けたことで、セレナードの動きが徐々におかしくなる。

「今のうちに何か致命的な攻撃を与えないと…!」

「機械兵器なら私の雷魔法で打ち落としたいところだけど…、狙いが定まらないわ…。」

「……!」

ウィッチたちのリーダーの坂本と、メンバーのペリーヌの会話から、劉備の脳裏でさらなる方法をが思いついた。

「雷を呼べるんですか?」

「え、えぇ。私の魔法を使えば呼べないこともないけど…。」

―――チャキッ!

確信を得た彼女は自分の剣を抜刀し、それをセレナードの背中のユニット目掛けて投げつける。

―――グサッ!

剣は見事に目標へと突き刺さった。

「その雷を、あの剣に目掛けて落としてください!」

「なるほど、その手があったか!」

「任せなさい!」

妙案を了承したペリーヌは、魔法力を込めて雷を呼び起こす……!





「トネール(tonnerre)!」

―――ドドオォォンッ!!!

―――バリバリバリバリバリ!!!!






すると、その雷が避雷針代わりとなった劉備の剣を伝い、飛行ユニットを含めたセレナード全体に感電し、その全てがショートした。



「今だ!一斉攻撃!!!」

『おおおぉぉっ!!!』




その隙をついて坂本の烈風丸と、甘寧、夏候惇の剣が翼を破壊、さらにほかのウィッチの総攻撃が加わり、大ダメージ。



―――キイイィィィンッ

「さあ、これでとどめよっ!!!」

―――ウィッチキャノンッ!!!!




ダメ押しのとどめはレベッカの得意技でもある砲撃魔法。

その攻撃でセレナードは爆散した。

























戦闘は無事に終了した。

また、リオ達がストライクウィッチーズとパスティヤージュの面々と、さらには華佗と劉備たちが顔見知りということもあり、比較的すんなりと説明がまとまった。

「う……。」

「あ、姉者、大丈夫か?」

ただ、先ほどの戦闘の影響か、夏候惇が乗り物酔いを起こしてしまったようだが…。

「そう言えば、シンクやナナミたちは大丈夫かしら…。」

「ミルヒ姉やレオ姉ともはぐれてしまったようだしな…。」

その一方で…。

「坂本さん、静夏さんがどこにも見当たりません!」

「何!?……まさか、さっきの空間転移の影響か…!?」

「無事だといいけれど…」

一緒だったはずのメンバーのことを気遣う声が。

「ご主人さま、どこに行っちゃったのでしょうか…?」

「それに、周泰どのも途中でどこかにいなくなったし…。」

「だが、あの者たちもそう簡単にやられるものではない。」

「きっとどこかで合流できるはずだ。」

とりあえず事態を報告すべくアキッキーへ通信をするリオ。

―――ピッピッ

「アキッキーさん、こちらリオ・ウェズリーです。」

“ザ―――――……”

「…………あれ?」


返ってくるのは砂煙だけ…。

いくら声をかけても、アキッキーからの返事がない…。

「どうしたの、リオ?」

「……アキッキーさんと連絡が取れない…!」

「「え!!??」」

『…!?』


コロナとシャンテはそのことを聞き、目を見開くと同時に背筋が凍るのを感じていた。

「でも、メディアステーション経由の通信回線は回復しているんだろ?」

「いえ、そうじゃないんです。」

ムウの言葉をシャンテが否定する。

その会話に少なからず不安を覚えたキラが質問する。

「どういうこと?」











リオたちに代わって説明しよう。



“レンジャーズストライク”のメンバーを含め、スーパー戦隊として覚醒したメンバーたちの変身ツールの大半には、それぞれ通信機能が備わっているのだが、実はその回線は、全スーパー戦隊間の提携および通信施設のトラブルなどによる通信不通を回避するため、普段はレンジャーズストライクの母艦“スピリット・オブ・レンジャー”を通信中継点としているのだ。











つまり…。











「私たちの母艦が墜とされない限り、スーパー戦隊の変身ツール同士での通信トラブルは起きないはずなんです。」













―――アキッキーに何かが起こっている…!!!!!!













ここにきて一行はようやく、彼の最大のピンチを感じ取っていた…!!!













ウィッチの1人エイラがこの状況を重く見て、彼の身に起こっていることについて占った。













現れたタロットカードは・・・・・―――。





















―――“塔”











正位置=“崩壊、災害、悲劇”の意味

逆位置=“緊迫、突然のアクシデント、誤解”の意味












結論=“どう転んでもアキッキーに起きているのは良くない事”











「嫌な予感しかしないわね…!」

その結果を理解してエイラは顔をしかめる…。

「これから彼はどうなるの…?」

不安を募らせた彼女はさらに、これを“ケルト十字”の形で占ってみる。

アキッキーの状況が“塔”だとして―――。

そこに合計で9枚のカードをならべ、それを一枚ずつめくっていく…。











・“障害(正位置として読む)”→“月”=“危険な予感、迷妄、残虐性”

・“顕在性”→“吊られた男・正位置”=“試練に耐える、自己犠牲を強いられる、難問題に出会う”

・“潜在性”→“世界・逆位置”=“幸先悪い、停滞、失敗”

・“過去”→“隠者・逆位置”=“孤独、暗礁、真実は闇の中へ”

・“未来”→“運命の輪・正位置”=“幸運の到来、出会い”

・“問題”→“力・正位置”=“勇気、強固な意志”

・“環境”→“教皇・正位置”=“信頼、尊敬、優しさ、思いやり”

・“願望”→“星・正位置”=“希望、明るい未来、光明”

・“最終予想”→“戦車・正位置”=“勝利、援軍、複数の力を手に入れる”












意訳すると……。











“闇に飲まれ、孤独となったその者、大きな問題に見舞われ窮地に陥る”

“しかし、希望を捨てないその者の勇気と優しさに共鳴し、新たな出会いを経て、大きな勝利を手にするだろう。”












……と言うことになるのだろうか……?



---to be continued---


☆あとがき
ストライクウィッチーズチーム合流完了となりました第170話!
最後のタロットは僕が独自でネットで調べて並べてみまして、今後の展開の予告も兼ねていたりします(分かりづらいでしょ;)
そして、今回から正式に“DOG DAYS”シリーズも電撃参戦!
どうやらリオたちR.S.と知り合いのようですが、今後のシードピアで語られるときが来るのでしょうか…?

さて、どうやら亜空軍の魔の手はメディアステーションの格納庫にまで及んでいたようです!
格納庫エリアの最新情報が間もなく届くそうなので、次回はその模様をお送りいたします!







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