Phase157 フュージョンワールド・パニック
〜Research No.2:復活、恐竜戦士〜


――Access in the “MEDIA-STATION POOL-BAR”



















「…明らかにメディアステーションには不釣合い…だよな。」

「……うん…;」

さて、ここは何やら西洋風の建物が近くに出来たプールバー近辺。

やってきたのはここでスーパー戦隊の力を受け取った昴、エド、アルフの3人とフワニータとベルナデッドだった。

「昴はアルフに尋ねる。“あの建物に見覚えは?”…と。」

いつもどおりの第三者視点的口調でアルフに問いかける昴。

「あると言えばあるな…。見間違いじゃなければ、“ハルケギニア王国”の“トリステイン魔法学園”だ……。」







ミッドチルダの連邦国家のひとつである“ハルケギニア王国”は、リアルワールドで言うところの“中世ヨーロッパ時代”の雰囲気を髣髴とさせる大地で、火・風・土・水の4系統を後世に継承し続ける、古き良き魔法を今に残す珍しい場所でもある。

その魔法教育の中心的存在が、“トリステイン魔法学園”

……とはいえ、その生徒や卒業生のほとんどは有数の貴族や王国の氏族など。

全ての人間が魔法を学べるというわけではないのである。







「まったく、奇抜な建物が現れたものだ。」

『!』

そこへクック、セイ、トーカの3人がやってくる。

「お前ら、来てたのか。」

「さっき、ついたばかりでね。」

「それよりも、この状況、これからどうするの?」

とりあえずどうしようかと相談する一行の耳に―――。









――きゃああぁぁぁっ!!??

『!?』










突然女の子の悲鳴が聴こえてきた。

それも、頭上から!?

咄嗟に上を見ると6人の女の子がこちらに向かって落ちてきているではないか!

「まずいっ!」

アルフが即座に魔法陣を展開、リングバインドを応用した魔法を使い、落ちてきた人たちを確保し、着陸させる。

「はぁ、助かったぁ…。」

「みんな、無事?」

「なんとか……。」

6人の少女たちの命に別状は無く一安心…。

「待ってくれ。」

『?』

そんな中、昴が声をかける。

その手には通信端末の一つ・“キネマトロン”が。





「昴は尋ねる。“もしや君たちは、プリキュアなのか?”…と。」



『!!!!』



「「「?」」」





そう言いながら見せたキネマトロンの画面には、アキッキーから渡された写真データが映っていた。

「その写真、“ディメンショントレイン事件”の時の…!!??」

写真を見せられた少女―――“プリキュア5”のリーダー・キュアドリームこと夢見のぞみの目が見開かれた。

それと同時に、現れた面々がアキッキーの顔見知りであると判明した。

「でも、これってどういう…!?」

どうやらのぞみたちもなにがあったか分からない様子。















「「「「「キャアアアアァァァァァ!!!!」」」」」

『!?』
















そこにまたまた、女の子の悲鳴が・・・・!

悲鳴の聞こえたほうへ向かう一同。

そこにいたのは、多数の怪人と戦闘員たちに追われている魔女の格好をした少女たちと、お姫様という言葉が似合う少女だった。

その追われている面々、唯一見覚えがあったのは―――。

「あれはどれみ達!?それにあれは確か…ハルキゲニア王国のアンリエッタ姫!!?」

彼女たちと同じ世界の出身であるアルフだった。

そして、後ろから追いかけてきた奇抜な怪人たちは―――。







「待つちょ〜〜〜っ!!」

“ボーゾック一の発掘野郎”、WW(ワーワー)ワリッチョ







「お前たちをゲット、ネット、グッド!!」

“臨獣ピッグ拳”のリンリンシー、タブー







「みんな纏めてハンティングゥ〜!」

「俺が捕まえてやるラッチ!!」




どちらも“害気目蛮機獣”に属する機械怪人、ダウジングバンキレンズバンキ







言わば“探索・捜索”に特化した怪人たちといったところだろうか。







「そしてぶっ潰す!!」





そしてこの怪人たちを率いるのは―――。

「よりにもよって、隊長は“ブランケン”なのぉ!?」

アルフも見覚えがあった、インフェルシアの“凱力大将ブランケン”だった。

しかしそのとき、そんなアルフたちよりも飛び出してきた影があった。

S.O.S.フォースの独立遊撃メンバーのセイとトーカである。

「みんな、伏せて!」

セイの掛け声で、逃げ惑っていた一同はすれ違う直前にその場に倒れこむように伏せた。





『ジャンプ・アビリティ“双飛脚”、発動!』

「ライジングニー!」

―――バキバキバキッ!!!

「「「「「ぎゃふっ!!??」」」」」






“バーチャソウル”の力を解放した二人は、とび蹴り技で怪人たちを一気に蹴り飛ばす。





「“ヴァーチェックランチャー”発射!」





さらにクックが追い討ちをしかけて―――。





―――ドッカアアァァァン!!!!

「「「「「うぎゃああぁぁぁっ!!!???」」」」」






怪人たちは一気に後ろに吹き飛ばされた。

これで数秒間の時間稼ぎが成功し、どれみたちとアンリエッタ姫の無事は確保された。

「あの女の子達は私たちが引き受ける!怪人たちは任せた!」

「言われずとも!」

「昴は号令する。“変身するぞ!”…と!」

『おう!!!!』

どれみ達の前に立ちはだかるアルフ達は、昴の号令と共に変身!







「「ビーストオン!!」」

「ガオアクセス!」

「「ダイノバックラー!!」」








光に包まれ、スーパー戦隊に変身した5人。

「!?スーパー戦隊どもか!この場で片付けてくれる!やれ!!!」

「「「「オオオォォッ!!!!」」」」

ブランケンの合図で襲い掛かる怪人たち。

「ゲキセイバー!!」

「ゲキファン!」

「竜撃剣!」

「獣奏剣!」

「ガオハスラーロッド!!」


アルフ、エド、昴、フワニータ、ベルナデットの5人は各々の接近戦武器で応戦、力をあわせて押し返す。

「セイ、トーカ、我らも援護に回るぞ!」

「「はい!」」

「おっと!」

「「「!?」」」

彼らの援護に回ろうとしていたクックたちの前にブランケンがいきなり現れた。

「変身能力を持たぬ貴様らなど、こいつらで充分だ!!!」

<KAIZIN-RIDE、“T2 MASCARAED-DOPANT”>

懐から取り出した“カイジンライド”で、漆黒の顔と漆黒のスーツを着込んだ戦闘兵を多数召喚、襲い掛かってきた!

「こ、これは!!」

「うひゃああぁぁっ!!!」


一度見た覚えがあるアンリエッタとどれみたちだが、後者はその不気味な戦闘員を前にして完全に怖気づいてしまった。

「なんの―――!」

「これしきっ―――!」

―――ドゴゴッ!!!


セイとトーカ、二人そろって“ケンカキック”を発動させ、敵を蹴散らす。

「ハァッ!!!」

―――ズババッ!!!


クックも“キュリオディフェンダー”を抜刀、マスカレイドたちを切り裂く。

「む、意外とやるな…、だが、これはどうだ!?」



―――ヘルファング・地獄斬り!!!

―――シャキイィィンッ!!!

「「「うわああぁぁぁっ!!!」」」




ブランケンの本気の一撃を受けたクックたち3人は吹き飛ばされ、カベに叩きつけられた。

「皆さんっ!!!」

プリキュア5が加勢しようとするが―――。

「ジャマするな!!」

―――シャキイィィンッ!!!

「「「「「「きゃあああぁぁぁぁっ!!!!!!」」」」」」


振り向きざまの一閃でプリキュアたちも大ダメージを負ってしまう。

一方、フワニータたちも、4体の怪人たちのパワーに苦戦を強いられていた。

「さすがに手ごわい…!」

「ぐ…っ…!」

しかし、あきらめずに一同は対応する。

「今度はこいつらだ!ハイゾビルども!」

<KAIZIN-RIDE、“HIGH-ZOVIL”>

そこに間髪いれず、ブランケンが上級戦闘員ハイゾビルを召喚、一気に襲い掛かってきた。

―――バキバキバキバキッ!!!

『!?』


ところが、いきなりハイゾビルたちの前に氷の壁が出現した。

「どれみちゃんたちに、指一本触れさせませんっ!!!」

自分より年下のどれみ達を守るべく、自ら盾になるアンリエッタ姫。

偶然持っていた自分の魔法の杖を使って氷の壁を作り出したのだ。

「飛燕列脚!!!」

「修羅覇王膏華山!!!」


そこに再びトーカとセイの強力な技が炸裂し、その後からクックがキュリオディフェンダー・ブラスターで追い討ちをかける。

「お姫様、あなたまで無理をなさらずとも…。」

「いえ、私は今までの戦いで守られてばかり。いつまでも、後ろに立つわけにはいきません!」

そんな彼女の決意に感銘を覚えたセイとトーカ、クックは――。







「ならば、僕たちも―――!」

「あなたと共に戦います!」

「その心を失わせはしない!」





――――カアアァァァァッ!!!

「「「「!?」」」」

「な、何ぃっ!!??」








その瞬間、4人の左手の中から強い輝きが。

彼らは徐にその手を開く。





すると、手の中にあった光が、マンモス、トリケラトプス、サーベルタイガー、プテラノドンをそれぞれ描いた金色のメダルへと変貌した。





―――キイイィィィンッ!

「「「「!!!?」」」」






それと同時に脳裏に“描かれた”のは、黒、青、黄、紫の独特の装飾をまとった4人の男女だった。

『目の前の壁に立ち向かう者、君らの決意をしかと見た…!』

そのうちの一人――黒い衣服を纏った男の言葉と共に、全員が順番に語り始めた。

『人々を守ろうとする強い愛…、それは遥か彼方の虹をも超える強さを秘めているわ。』

『それを勇気に変えて心を一つにすれば、どんな敵も決して怖くないはずだ!』

『君たちにあげたそのメダルが、俺たちの希望の証。君たちならきっと、それを正しく使うことが出来る!』

『俺たちの戦士としての知恵の全て、大いなる力を、今こそ受け取ってくれ!』


彼らの言葉と共に、そのメダルは固有アイテム“ダイノバックラー”に収められた。

光に包まれる4人は、脳裏の中に現れた4人の戦士としての全てを継承した。

「こ、これはまずい!!!」

ブランケンが気付いたときには、時、既に遅し。





『今こそ新たなるファンタジーの始まりだ!変身だ!!!!』

「「「おうっ!!!」」」

「はいっ!!!」






彼らの背後に現れた、ゴウシ、ダン、ボーイ、メイの幻影とシンクロするように、クック、セイ、トーカ、アンリエッタが変身アイテムを振りかぶる!







ダイバックラーッ!!!!!!!!』







手に持ったバックルの外周部が展開され、メダルに秘められた“ガイアトロンエネルギー”が解放され、4人は4色のバトルスーツに身を包んだ。





「ゲゲッ!新しいスーパー戦隊だと!!!???」

「「!!!!」」






この状況に真っ先に驚いたのは、ベルナデッドとフワニータだった。

「フワちゃん!」

「うん!」

士気が上がった二人は怪人を押しのけ、力を継承した4人の下へと駆け寄る。

「皆さん!」

言葉の中に喜びの感情が含まれているのは手に取るように分かると同時に、クックたちは多少困惑していた。

「…まさか君らと同じ戦隊の力を継承することになろうとは。」

「驚いたとしか、いいようがないね…。」

いや、彼等以上に驚いていた存在が一人。

アンリエッタ姫が戸惑いを隠しきれていない状況だ。

「まさか…私がスーパー戦隊に…!」

そんな彼女に手を差し伸べた影。

それは、“赤きリーダー”の継承者のフワニータだった。

「一緒に戦いましょう!」

その仮面の奥の瞳は強く輝き、お互いに支えあって助け合っていこうと訴えている。

「……はい!」

フワニータの手を強く握ったアンリエッタ。

一人で何も出来なくても、この人たちとなら―――!









ここに、雄雄しき六つの牙が復活を遂げた……!









「正義の戦士、ティラノレンジャー!!」

「力の戦士、ドラゴンレンジャー!!」

「知恵の戦士、マンモスレンジャー!!」

「勇気の戦士、トリケラレンジャー!!」

「希望の戦士、タイガーレンジャー!!」

「愛の戦士、プテラレンジャー!!」



「「恐竜戦隊!」」

ジュャー!!』










まさかのスーパー戦隊の覚醒に焦る怪人たち。

名乗り口上を上げた6人の背後には、“先代”の戦士たちの幻影が守護霊の如き気迫を見せている…!

「こうなったらまとめて叩き潰してやる!!」

<KAIZIN RIDE、“WAMBAM-ROCK”>


そう言ってブランケンが秘密兵器として投入した“カイジンライド”。

そのカードから現れたのは、闇の中に現れた巨大な顔と岩石の両手を持った異形の存在であった!

うひゃああぁぁぁぁ!!!!ままま、また化け物が出てきたああぁぁぁ!!!」

戦う力がないどれみたちは次々に現れる化け物に戸惑うばかり。

それどころか、慌てすぎてバトルフィールド内を縦横無尽に逃げ惑っていたのだ。

その結果――――。





「どれみちゃん!Wacth out!!」





「ほぇ!?」





ももこの声に気づいて上を見上げたときには、ワムバムロックの巨大な手が上空にあった。







「うげっ!!!!」

「どれみちゃんっ!!!!」

―――ズシイィィンッ!!!

「きゃあああぁぁっ!!!!」








かわす間もなく、どれみはその手につぶされて動けなくなってしまった!

「ブヒヒッ!ポーク…あ、いや、僕が追い討ちをかけてやる…!」

―――臨獣ポーク拳・リンギ“火炎風”

そこに豚の怪人タブーの火炎攻撃が炸裂!



「きゃあああぁぁぁぁっ!!!熱い熱い熱い!!!」

「どれみちゃん!!!」




上から圧迫されていることに加えて灼熱地獄!

これはマズい!

「む…!?」

ふと、バットスピリットレンジャー(昴)がワムバムロックを見て何か気付いた。

(あの化け物、苦しんでいないか…!?)

こっちからの攻撃はまだやっていないはずなのに、ワムバムロックが苦しんでいるような表情を浮かべている。

そしてこの次のブランケンの一言。

「このバカ豚!ワムバムロックまで苦しんでるじゃねぇか!!」

「え?でも、あいつの手、岩だし、炎だからこっちのダメージなんて…。」

その会話を聞いたダウジングバンキが―――。

「ちょっと!相手がその言葉をリスニングゥ!」

「「……え!?」」


突っ込みを入れてストップさせるも……。



「エド!」

「了解!」




……既に遅かった。



「ゲキワザ・扇扇風(せんせんふう)!!」



バットスピリットレンジャーがゲキファンの突風で炎をかき消したのを合図に、“ゲキセイバー”を一本に合体させたシャークスピリットレンジャー(エド)が、どれみを押しつぶしているワムバムロックの手に目掛けて詰め寄る。







「激獣シャーク拳・ゲキワザ、“波波斬(なみなみざん)”っ!!!!」

―――ズバッ!!!

「グオオオォォォォ!!!」








大津波すらも切り裂くゲキセイバーの一閃を食らったワムバムロックが大きく苦しみ、どれみを押しつぶしていた手が一気に上へと退いた。

「どれみちゃん、大丈夫!?」

即座にはづきたちがどれみを助けに向かう。

「ちょっと!ブランケンがいらんことを言ったからこうなったラッチ!」

「待て!そもそもタブーが余計なまねをしたから…!」

「そうだよ!タブーも何で余計なことをしたっちょ!」

「だってあぁなったらみんなもとろみ…いや、とどめを射したくなるでしょ?あの状況!」

「「「「おバカァ〜!!!」」」」

仲間割れしてしまったブランケンたち。

そんな場合ではないということに気付いたのは―――。









「怪人の皆さん!」

―――ドキッ!!!!!










既に周りを取り囲んでいたプリキュア5たちの怒りの声だった。











「「「「「プリキュキッ!!!!!」」」」」

――ドゴゴゴゴッ!!!

「「「「「ぶごっ!!!???」」」」」












上段回し蹴りにも似たキック攻撃で怪人たちが蹴り上げられると―――。











「ミルキィローズ・メタル・ブリザードッ!!!」

「獣奏剣・ガイアトロンブラスト!!!」


――ドカアアァァンッ!!!

「「「「「うぎゃあぁっ!!!」」」」」












そこにミルキィローズの猛吹雪とベルナデッドの光線が炸裂する。











「レイザープール!!!」











さらに、落下してきたところをアルフがレイザープールで敵とワムバムロックの手を拘束する。











「とどめ行くよ!“破邪聖獣球”!!

「「「「「ハウングキャノン!!!!!」」」」」





―――邪鬼退散ッ!!!!!












フワニータとアルフの合図で6人の攻撃が一斉に放たれた…!!!!











―――ドッカアアァァァンッ!!!!

『うぎゃあああぁぁぁぁぁっ!!!!!』












その結果、ワムバムロックと怪人たちは爆発と共に消滅した。











『〜〜〜っ、やったあああぁぁぁぁぁ!!!!!』











どれみたちの歓喜の合図と共に、この戦闘エリアの戦いも終結を迎えた。























「くそぉっ!覚えてろよ…!!!」 しかし、その怪人たちの爆発のドサクサにまぎれて、行動隊長のブランケンが辛うじて生き延びていたことを、メンバーたちは知る由も無かった……。



























































―――――ビュワワアァァンッ!!!

『きゃああぁぁぁっ!!!』

―――ドサドサドサッ!








風車を模したようなタワーがいきなり聳え立った、メディアステーションの市街地エリアの某所。

そこに、亜空間から迷い込んだ乙女たちの一団が迷い込んできた。

“屋台横丁エリア”に現れた荀ケをリーダーとする面々と似通った感じの、中華系の一団である。

「いたたた…ひどい目にあったのだ…。」

槍を携え、頭にトラのアクセサリーを身に着けた10歳にも満たない少女が口を開いたのを皮切りに、各々の乙女たちも口を開く。

「おい、大丈夫か、蒲公英(たんぽぽ)?」

「は、はい、なんとか…。」

「桔梗様、お怪我は!?」

「あぁ、何ともない。」

どうやら突発的なことだったのか、全員腰を打ってしまったようだ…。

「それよりも、ここは一体どこだ?」

ふと、真っ白な装飾を纏ったスタイル抜群の女性が、周りの異変にいち早く気付いていた。

彼女のその言葉を聴き、全員も周りを見渡す。

「随分と奇抜な光景だが…。」

「周りが鉄だらけで、随分と冷たい場所だな…。」

やはり彼女らも他の面々と同様、何が起こっているか分かっていない様子だ…。









―――ヒュウウゥゥゥゥ

「!?」

「何か来るぞ!!!」



―――ドカアアァァァンッ!!! 『きゃああぁぁぁぁ!!!!』










どこからともなく襲ってきた攻撃で、砂煙に包まれた一帯。



その砂煙の向こうには、赤いカマキリのような怪人と黄緑色の不気味な兵隊を率いる全身にトンボのようなパーツをつけ脚部にタイヤのようなパーツがついた怪人、手にドライバーとスパナを持った蚤と小悪魔が融合したような怪人、ホタテ貝が擬人化したような怪人、そして牛と双頭の犬さらに斧が合体したような怪人が待ち受けていた…!!!



「…フン、ラブプリアの残党どもか。まぁいい、ここでシードピア連合もろともぶっ潰してやるわ!!!」



カマキリの怪人の一言で、戦闘兵・ビービも出現、総攻撃が始まった……!!!!















しかし、その一方で…!









「女の子の悲鳴…!?」

「…!?フィリップ、今の声は…!」

「あぁ、向こうからだ…!」

「どうやら、まだ亜空軍が暴れているらしいな…!」

「仕方がない、生存者を助けに行くぞ!」









“建物ごとシードピアに転移させられた”一同が、反撃開始のために動き出していた……!!!!



---to be continued---


☆あとがき
恐竜戦隊集結!と相成った第157話、いかがでしたでしょうか?

今回の覚醒パターンも今までと違った流れを組み込んでみました。
私事ですが、個人的に大好きなスーパー戦隊だった故に、ちょっとだけ気合を入れてみましたっていう感じです(なんじゃそりゃ【苦笑】)
さて、唐突ではありますが、懐かしの“後楽園ゆうえんち・野外劇場予告CM”を踏襲した次回予告をご覧下さい!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓









<次回予告!>


世界の融合によって混迷するメディアステーションに、21世紀をときめく伝説のライダーが集結した!!!





仮面ライダークウガから仮面ライダーオーズまでの歴代主役ライダーたちが大集合!!!



さらに、“しん王”ことクレヨンしんちゃんまでもが合流し、戦局は大混乱!!!



仮面ライダー史上最大級の大バトル、ここに開戦!!!









次回、シードピアクライシス第158話―――!
フュージョンワールドパニック・Research NO3
『集結のR/園児と戦姫と2人のW』










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