“SEEDPIA CRISIS”緊急特別企画
『シードピアクライシス LIVE For You!!』

第12話「突然襲来!?女神達の陳情!?」

(原作担当:アキッキー)


さて、前回、ライブ当日と言う日に関わらず、なにやら怪しげな相談をしていたアキッキー。

この密談にはそりゃもう深〜い事情があったりする。





















事の始まりは数日前の深夜、ここは合宿の宿泊施設となっているホテルの一室。

ほとんどのメンバーが眠りに入っているこの時間、1人起きている人物がいた。

「う〜ん、ここでこの曲を持ってきたほうが盛り上がるかな‥‥。」

いよいよ迫ってきたライブで歌うメドレー楽曲の最終調整をアキッキーは行なっていた。

ちなみに、部屋は個室である。
(初日にイビキがうるさいと同室のタツノコースケからクレームが来た為急遽用意されていた予備室へ移動しているため)

「いよいよライブも本番。メドレーの出来によっては僕が責任を取らされることもあるからな‥‥。」

ちなみにアキッキー、本番では広報課のメドレー以外にメイリン&テンテラスと一緒にポケビメドレーを担当しており、しかもその間アキッキーはほぼ全曲ピアノ演奏+内1曲は弾き語りと言うハードなパートを担当しているためその練習も行なっているのだが、それでも他のメドレーに細心の注意を払うのはプロ根性と言える。

その時‥‥









――――コンコン。









「ん‥‥?」

物音が聞こえ振り返るアキッキー。

どうやら誰かがドアをノックしているようである。

(誰だろう‥‥?この時間だったらてれび戦士やキラ君たちは寝ているはずだし‥‥まさかベロ酔いしたマリューさんが部屋を間違えたのかな‥‥?いや待てよ‥‥マリューさんたちの部屋は僕の部屋のある階の上だからその可能性は低いな‥‥。)

そんなことを考えながらドアに近づくアキッキー。

そしてドアに手をかけようとしたその時…!





「‥‥っ!?」





殺気を感じ咄嗟にドアから離れるアキッキー。





その瞬間!













――――バキッ!!













突然ドアがぶち破られる。

その直後ドアから数人の人物が部屋に入ってくる。

咄嗟に愛用の剣を構え応戦体制をとるアキッキー。

2人の人物から振り下ろされた武器を剣で受け止める。

そしてここでいきなり部屋に乱入してきた人物たちの正体を知る!

「シャ、シャナ!?それに大河ちゃん!?」

アキッキーに武器を振り下ろしていたのはシャナ〔灼眼のシャナ〕逢坂大河〔とらドラ!〕の2人だった。

ちなみにこの2人、性格&声が似すぎているため、普段は仲が悪いことを追記しておく。(どちらもCVが釘宮理恵のため〔笑〕)

その後ろをよく見るとパースエイダー(銃器)を構えたキノ(CV:前田愛〔キノの旅〕)とメダルゲーム用のメダルを指弾で放とうとしている御坂美琴(CV:佐藤利奈〔とある魔術の禁書目録(インデックス)/とある科学の超電磁砲(レールガン)〕もいた。

おそらく、先ほど扉をぶち壊したのは彼女だろう。

「何だ?何だ!?天下のCVP(クロスビーナスポリス)のメンバーが俺にいきなり挑戦してくるとは‥‥女の子だからって容赦は―――。」





――――ザシュッ!!!





意気込むアキッキーだったが、その台詞は最後までいえなかった。

なぜなら隙を突いて後ろに回りこんでいたドクロちゃん(CV:千葉紗子〔撲殺天使ドクロちゃん〕)の撲殺バット・エスカリボルグにより上半身をぶっ飛ばされていたからだ。

ホテルの部屋に血しぶきで真っ赤に染まっていく。

「ドクロさん、殺したら話が進みませんよ。」

「あっ、いけない!」

キノにつっこまれたドクロちゃんは例の擬音を唱える。









―――――ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜!









その擬音で血と肉塊が再度集まりアキッピーが生き返る。

「あ〜びっくりした…っておい!何をしに来たんだ君たち!!危うくこの小説がR指定になる所だったじゃないか!!」

若干、メタ的な発言があったもののとりあえずつっこむアキッキー。すると美琴が答える。

「ちょっとあなたに相談があってきたのよ。」

「相談する前に、ホテルのドアをぶっ壊して俺を闇討ちする事のどこが相談だ!!」

美琴の一言に、たまらずツッコミを入れたアキッキーだったが。

「話は後、とりあえず私たちの所まで来て・・・・・。」

“それはともかくこっちの話を聞け”、と言うことか、シャナさん?

それはアキッキーのセリフだと思うが……。

「・・・・・わかった。その前に1つ頼みがあるんだが・・・・・。」

「何?」

「服を着替えさせてくれ。あとみんなにばれないように扉を修理する時間も。」

ちなみにこのときのアキッキーはパジャマ姿だったりする。





























さて、着替えと扉の修理が無事に済み場所は変わって、ここは時の砂漠に滞在している、CVPの主要メンバーの活動拠点“ブリッツライナー”

シャナたちからの呼び出し(?)を受けたアキッキーはとりあえずここに足を運んでいた。

「あっ、アキッキーさん。待っていました。」

出迎えたのはメンバーの1人である乃木坂春香(CV:能登麻美子〔乃木坂春香の秘密〕)だった。

春香に案内され食堂車に通されたアキッキー。

そこで待ち受けていたのは、意外なメンバーたちだった。

「よっ!」

「待ってたよ。」

「つ、士に海東にアスカさんにナオキさんにダイドウさん、結城さん!?」

そこには、先ほど突然現れたシャナ、キノ、御坂美琴、逢坂大河、ドクロちゃん以外にも、以下の錚々たる顔ぶれがそろっていた!



インデックス(CV:井口祐香〔とある魔術の禁書目録(インデックス)〕

伊里野加奈(CV:野中藍〔イリヤの空、UFOの夏〕

水無神操緒夏目智春(CV:戸松遙、入野自由〔アスラクライン〕

ようこ(CV:堀江由衣〔いぬかみっ!〕

ホロロレンス(CV:小清水亜美、福山潤〔狼と香辛料〕

春日井キズナ(CV:喜多村英梨〔電撃学園RPG〜Cross of Venus〜〕

結城丈二(CV:GACKT〔劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダーVS大ショッカー〕



また、その彼女らに加え、CVPのバックアップメンバーの海東大樹に、なぜか門矢 士、SOSフォース所属ライダーのアスカ、ナオキ、ダイドウもいた。



「すまない、この相談は君にしか出来ないからな‥‥。」

現れたアキッキーに対し、詫びを入れる結城。

「い、いやそんなに謙遜しなくても・・・・・。で、僕に相談っていったい何?」

とりあえずイスに座って話を聞くことにしたアキッキー。

するとキズナがまず口を開く。

「実は・・・・・」

「実は?」



…と思ったら、次の瞬間、アキッキー以外の全員が口をそろえて叫んだ。

















『私(俺、僕)達もライブに出させて!!』











―――ズルッ!!??


















唐突な事態にズッコケるアキッキー。

「た、単刀直入ですね・・・・・(汗)」

するとアスカ達が口を開く。

「いやさ、俺達って登場したのはライブの楽曲締め切りの後じゃんか。」

「僕達だってこれでも歌には自身があるんですよ。」

「だから何とか俺達も出たいと思ってな。」

なんとも判りやすい理由……。

「理由はわかりましたけど‥‥なんで僕?参加の相談だったらタツノさんでもいいのでは?」

「私たちの場合、ネタ出ししたのあんたでしょ!!」

「そうだよ、だからアキッキーに言いに行ったほうが思ったんだもん。」

「うん。そう士さん達が言っていた。」

大河、インデックス、伊里野がそう言い返してきた。

名前を出された士は、少々気まずい顔だ。

「士〜。」

「俺は陳情したらどうだと言っただけだ!」

自分が1回死に掛けただけ(というか本当に死んだ)あって本気で士を怨んだような目で見るアキッキー。

「無茶なのはわかっていますがそこを何とかお願いします。」

「そうじゃ、わっちもステージで歌いたいぞ。」

そう言うはロレンスとホロ。

「ほら、トモも頼んでよ!」

「お、俺も!?」

操緒と智春も懇願する(後者は半ば強制的っぽいが)。

「でないと燃やしちゃうわよ〜。」

そういって炎を指先にともすようこ。

「結局脅しかい!!」

たまらずつっこむアキッキー。

しかし、ここでふと考えた……。

(待てよ・・・・・これはサプライズとして使えるかも・・・・・!それにこれだけ歌のうまいメンバーを出さないのは演出家魂が黙っちゃおけないし‥‥)

数分黙り込むアキッキー。その頭の中で演出が一気に形になっていく・・・そしてついに口を開いた。





「OK。その願い僕が引き受けよう!」





『やったー!!』





「ただし、君たちの参加はプログラムが決定した現在、正式に入れるのは難しい。」





「え〜〜!?」





女子メンバー全員からブーイングが上がるが、ここでアキッキーが驚くべき提案を出してきた。

「話は最後まで聞け。そこでゲリラライブ方式で君たちには乱入してもらおうと思う。」

「ゲリラライブって何?」

「前告知なしにライブをやることよ。」

前代未聞のゲリラライブでの女神たちの乱入。

会場が大騒ぎになること、請け合いだ。

アキッキーの脳裏に、会場のお客さんの驚きと歓喜の表情が浮かぶ。

「衣装と楽曲のほうはこっちで何とかする。あと、交換条件といっては何だけど君たちにもブロマイド写真に参加してもらおうと思う。」

「ブ、ブロマイドですか?」

「ま、あとの準備はこの僕に任せなさい!」











その翌朝から、アキッキーによるサプライズゲリラライブの準備は着々と行なわれ始めた。

まずアキッキーはアキエとエンキたちバンドメンバー、照明等の舞台スタッフ、そしてジェスを緊急招集し事の次第を説明、アキエには衣装、エンキたちには彼女たちの楽曲の演奏、舞台スタッフにはライトなどの調整、ジェスにはブロマイド撮影を頼む(もちろん空課長たちには秘密)。

全員それを快く承諾してくれる。

その次の日、シャナたちのブロマイド撮影の準備に動くアキッキー。

女性陣のブロマイド撮影がひと段落着いたのでこの日、撮影はお休みとなった(ただし、レッスンは行なう)。

その隙を突いて弾丸スケジュールでCVP所属の女性メンバーの水着撮影を終了させるアキッキー。

ちなみにアキッキーはちゃっかりとこの事態もアキカメに収録していたりする。

その後、完成した写真は他のメンバーたちの目を盗んで袋詰めブロマイドのシークレットアイテムとして忍ばせる。

もちろん、彼女たちのレッスンにも隙を見ては付き合ってやった。

そして、アキッキー自身も彼女たちの歌の盛り上げに一役買うため積極的に練習に参加する。

さらにウェンツやタカティン、オルガ、シャニ、クロト、シャムス、9×9、カトウといったほぼ裏方担当のメンバーを招集し演出の協力をさせる。

なお、アキッキーに睡眠不足が予想されたが、ブリッツライナーが刻の砂漠の中に停車していることに目を付けチャンスとばかりにアキッキーはレッスンに付き合った後ここでしっかり熟睡をしていたりする。







そしてここで時間は元に戻り本番前日。

この日、最後の詰めを行なうため全員が寝静まった深夜からブリッツライナーを訪れ最終調整を行う。

ちなみにこの日は最初で最後の音合わせのためエンキたちも滞在していたりする。

そしてエンキたちが音合わせを終え帰った後から数時間後。ふと時計を見るアキッキー。

「あっ、もうこんな時間か・・・・・。じゃあ、俺はそろそろ会場入りしなくちゃ課長たちに怪しまれるから失礼するわ。」

「本当に大丈夫なのよね…?」

「大丈夫!!俺のプランに不可能は無い!!」

「なら良いんですが…。」

するとアキッキー、愛用の携帯電話を取り出す。

「俺の合図を出したら発進だからね。エルメスもわかっているかい?」

「うん、わかったよ。」

ブリッツライナーのコントロールルームで待機している、キノの相棒・エルメス(CV:相ヶ瀬龍史〔キノの旅〕)も準備完了だ!

「それじゃあ、みんな気合入れていこう!!」





「オウッ!!」

































そして会場から少し離れた駐車場の仮説トイレからでてくるアキッキー。

そして気合を入れるために頬をたたく。

「よし!細工は流々。ここまで完璧に隠し通せてきたからな。後は、ボロを出さないように気をつけなければ‥‥。」

一人で盛り上がっているとき―――。 「あの〜」

「…っ!?」

背後からの突然の声に驚くアキッキー。

しかしそこに立っていたのはエンキだった。

「な、何だエンキさんか〜。びっくりさせないでくださいよ。」

「す、すいません。ところで、彼女たちの準備のほうはどうですか?」

「ああ、バッチリさ。何せ、この僕アキッキーが総合プロデュースをしたんだよ。これで失敗したら僕は腹を切ってもいいと思っているし。」

「そ、それはやりすぎでは‥‥。」

そこまでに、今回のゲリラライブ計画は自身があるということだろう。

「まっ、そこまで行っちゃうかはお客さん次第ですけどね。エンキさん、今日はよろしくお願いします!」

「ハイ!こちらこそ!」

「お〜い、アキッキー!!」

そこへやってきたのはジェスとアキエの2人だった。

「あっ、ジェスと兄貴。」

二人が担当していた写真と衣装のほうも、準備完了していた。

「写真のほうは自信作だぜ。」

「みんなの衣装はすでにブリッツライナーに届けてあるわよん。あと、あんたの衣装はばれないように衣装部屋にしまっておいたから。」

「サンキュー。さあ!いよいよ本番!みんな、がんばろうぜ!!」

がっちりと握手をした4人は意気揚々と会場へ向かい歩き出した。



「‥‥あっ、課長にはバンドチームと本番前の最後の音合わせをしていたと言ってくださいね。」

エンキ「…はい。」

本当に大丈夫か‥‥!?



ちなみに早朝ミーティングに遅刻したことに対し空課長から相当の小言を受けたアキッキーだったが、エンキ達との口合わせもありシークレットライブのことはばれなかったそうだ。



--to be continued--


次回予告!!

数々のMCの中から序盤のトークを厳選してお届け!!
次回『MCダイジェスト@』
コンサートを作るのは貴方です。


【あとがきという名のフリートーク】
アキッキー「さて、シードピアL.F.Y.第12話!       今回はこの僕、アキッキーがライブでいったい何をおこなうのかと言うのが明らかになった1話でした。」     ???「ところでアキッキーさん。」 アキッキー「なんだい?当初の予定ではCVPじゃなくて亜空軍側につく予定だった       現在アニメ第2期放送中(2009年11月現在)の『アスラクライン』の夏目智春君。」    智春「説明ありがとうございます。‥‥なんで今回、俺があとがきに出ているんです?」 アキッキー「まあ、アニメ放送中の今が旬ってのもあるし       何よりあとがきで空先生を呼ぼうものならそこからこのゲリライベントがバレかねないしね。」    智春「それに…俺たち本編より先に出ていいんでしょうか?」 アキッキー「いや、僕も正直、まさかこんなに早くバラされるとは思っていなくてさ。       当初は今回の話、ライブの間に僕が見せた回想ビデオって設定で考えてたし。       で、僕がドクロちゃんにやられるシーンでキャロたちが失神する予定だったし。」    智春「それはそれでやばいんじゃ‥‥。それで今回のことをやろうと思ったきっかけは?」 アキッキー「いやさ、君たち(CVP)を考案したのが2009年の8月の下旬(本編94話の後書き参照)だったろ。       最初は特に問題なく進んでいたんだけど…       正式参戦が決まった時に「このメンバーのライブへの参加どうしよう!?」と思いついたわけだよ。       で、作者のDaisukePさんに君たちの事を説明して今回のゲリラライブのことを提案したんだ。       で、当人から承諾を得て承認されてね…       で、どうせなら他の『参戦が遅かった組』である       ディケイド関係者とアスカさん達も参加させてあげようと思って。       ちなみに今回サブタイトルにも使われている陳情は、       ディケイドのネットムービーの陳情シリーズが元ネタになっていたりします。」      (※『陳情シリーズ』とはネット版仮面ライダーディケイドの作品の1つで様々な理由で        士達のもとへ泣き寝入りしに来たキャラたちが東映に文句を言いに行く        と言う内容のショートである。)      (※ちなみに『ストロンガーによるタックルをライダーにカウントしろ!編』        『仮面ライダーシンによる『真・仮面ライダー』の続編を作ってくれ!編』        『ディエンドによる専用バイクを考案してくれ編』        『デネブによる自分のソフビを作ってくれ編』の4作からなる。)    智春「結局は殴りこみでしたけどね・・・・・(汗)」 アキッキー「まっ、とりあえず賽は投げられたんだ。いつ君達CVPが乱入するのか期待して待っていてくれ!」

編集者・コースケの独り言

錚々たる顔ぶれの、アキッキーさんプロデュースチーム第2弾・CVPことクロスビーナスポリス、本編の正式登場に先駆け、情報解禁でございます!!!

このチームは、ニンテンドーDS専用ソフト『電撃学園RPG 〜Cross of Venus〜』をモチーフとし、それに登場する主要メンバーで構成されており、野上良太郎ら“デンライナーポリス”の派生部隊という位置づけとなっております。
また、このチームのメンバーの選抜及び設定構成にあたり、僕ことタツノコースケからも色々とアイディアを提供させていただきました☆
まぁ、ぶっちゃけた話、そのゲームはおろか、それに参加している8作品の内容が未だに把握できていないと言うのが現状だったりするんですけどね…(苦笑)

ちなみに、『アスラクライン』の智春をCVPのメンバーとして加えたのは他ならぬ僕の提案なんですが、なぜそうなったかと言いますと―――。
単純に「電撃学園の主要男性メンバー全員を敵に回すって言うのもどうかと思うな」と考えたのを皮切りに―――。
『各作品の主要男性キャラを比較』

『智春は異常なまでの不幸体質の持ち主』

『デンライナーポリスの“野上良太郎”と同じような立場の人間がCVPにいてもいいんじゃないかな?』
……と言うわけで、智春をCVPのサポートメンバーとして迎えようと考えたわけです。

さて、そんなCVPのメンバーたちのゲリラライブ計画が、アキッキーさんの手で極秘裏に進められたわけですけれども、果たして旨く行くんでしょうか?
いよいよシードピアLFYの物語も後半戦に差し掛かってきたと考えてもいいかもしれません!
次回からのライブ本番のMCトーク、期待してまいりましょう!!!









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