時の砂漠に駐在する、キングライナー第1ホーム―――。
そこでは、デンライナーポリスの顔見知りたちとの再会が待っていた。
かつて、牙王との時空を超えた戦いの際に偶然立ち寄った“第836管理外世界”・通称『バサラワールド』。
そこで知り合った熱血武将・真田幸村との再会。
それは同時に、亜空軍のさらなる猛攻撃の知らせともなっていたのだ。
第2次メディアステーション襲撃戦後、亜空軍が密かに行動を開始し、シードピア以外の世界を襲撃していたのだ。
幸村はその亜空軍に襲われた際、持ち前の気合で立ち向かったのだが、倒しても倒しても増え続ける軍勢に手を焼き、ついには隙をつかれて亜空の暗闇に飲み込まれてしまったのである…。
しかし、その亜空軍に襲われたのは幸村だけではなかった。
同じく、彼の住む“バサラークアイランド”の北側に拠を構える、“独眼竜”の二つ名を持つ存在・伊達政宗―――。
自由気ままに遊びと言う名の旅をする、“バサラ者”と呼ばれる風来坊・前田慶次―――。
“最強の武器”を求め、バサラワールドの世界各地を放浪する孤高の侍・御剣平四郎―――。
彼と因縁の深い存在であり、封魔を生業とするくの一・多喜―――。
バサラワールドの西の海の向こう・“ラブプリア”の戦姫・関羽、曹操、孫権。
彼らもまた闇の軍勢相手に敗北を喫し、闇の奥に迷い込んでしまったのだ……。
今思えば、闇の中でお互いが出会っていなかったら、間違いなく命はなかったのかもしれない……。
さて、そんな深刻とも取れる状況下の中、突如としてキングライナーに新たな一団が到着したところから、第5章の幕が上がる…。
「あんたって男は、毎回意表をつく形で登場するわね。」
腕を組み、意外な形で現れた一人の男を見つめる曹操。
「けど、驚いたわね…、あんたもあの亜空軍とか言う連中に襲われていたなんて…。」
「あのときは、さすがに一巻の終わりとも思ったからな…。」
命の危険すらも感じたと言う、ラブプリアの医師・華陀。
今まで以上の恐怖を体験したと言うのが手に取るように分かる気がした……。
さて、なぜ関羽たちの顔見知りである華陀がここにいるのか、手短に説明せねばなるまい。
謎の白い衣服の男に救われてから間もなく、気が付くと華陀はどことも知れぬ砂漠に迷い込んでいた。
果てなく続く大地と山々、この世とも思えない光景……。
華陀は、そんな場所を当てもなく彷徨っていた。
しかし、しばらく経ったころ、彼の背後から汽笛が鳴り響き、振り向いた彼の目の前に黒い蒸気機関車が出現、それに乗っていた少年たちに同行することになったのだ…。
その少年たちこそ、“鋼鉄武装アドベンジャー”に乗り込んであらゆる世界を旅する勇敢な少年たち・自らを“ゴルド・レジェンディオンズ”と名乗るチームのリーダー格・タクヤ、ダイ、カズキの3人である。
「それに、あの砂漠を彷徨っていたときにこの少年たちが来なければ、俺はみんなに会えなかったからな。お前たちにも礼を言うぞ。」
「いや〜、別にいいんだよ☆」
ともあれ、こうして仲間たちが集まったことは、喜ぶべきことであろう。
しかし、問題はここからだ……。
亜空軍が新たな動きを見せているとあれば、それを早急にシードピア連合に伝えなければならない。
最近の向こうの動きもますます予測困難な状況だ。
少しでも先手を打たなければ……。
――――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!
「むっ!!??」
「え!!??」
「じ、地震!!!??」
―――ドドオオォォン!!!!
――――グラグラグラグラグラグラグラ……!!!
「「うわっ!!??」」
「やばいぞ!!!」
「みんな伏せて!!!!」
いきなり起こった時の砂漠の大地震。
咄嗟にその場で全員伏せて、揺れが収まるのを待つ……。
そして、1分くらい続いただろうか、揺れがようやく収まった……。
「みんな、大丈夫?」
「あぁ、なんとかな…。」
みんなの無事を確認した後、良太郎は懐からエンブレシーバーを取り出し、クイーンブリッツライナーと通信する。
「シャナ、そっちは大丈夫!?大きな地震があったんだけど…。」
『こっちは心配ないわ。でも、何で急にこんな大地震が…!?』
「おい、何だか変だぞ。」
ふと、モモタロスが口を挟んだ。
ウラタロスたちも一つの疑問に気付いたような素振りを見せる。
「…何が変なの…?」
「僕たちがいるこの“時の砂漠”は、元々は“時間の流れ”そのものであって、現実世界じゃない。」
「それは簡単に言えば、現実世界の地震などの自然災害の影響を受け付けないっちゅうことや。」
「ディスタンスフォースで言うところの“歴史干渉”や、ボクたちイマジンがかつてやってきた“時間干渉”が、大きな形で発生するでもしなきゃ、ここまでの大地震は起こらないはずなんだ。」
「!!!!」
彼らの言葉を理解した良太郎は目を見開いた。
“大規模な干渉”が起こらない限り、時の砂漠で地震はありえない…!
「それじゃ、まさか……!!!」
その予測を、白鳥型イマジン・ジークが口にした。
「そうだ。先ほどの大地震は、何者かが次元時空干渉を行ったことにより発生する、言わば“時間震”。シードピアでそれに関する何かが起こっているということだ!」
そのジークの予測は、この後、最悪の形で的中することになる…。
―――ヒュウウウウウゥゥゥゥゥゥ……。
『!?』
何かが落ちてくる音…?
しかも徐々に大きくなってくる…!!??
「何、この音?」
「何だこの音は…!!??」
「「「きゃああああぁぁぁぁ!!!!」」」
「「「「「うわああああぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」
上から聞こえる叫び声。
それを聴いた瞬間、良太郎の背筋が凍った。
「ま、まさか……!!!!」
思わず、良太郎とイマジンたちは真上を見上げる。
すると、キングライナーの天井を壊す形で数人の人間が自分たち目掛けて落下してきたではないか!!!
『ぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!!』
――ズドオオォンッ!!!!!!
悲鳴の直後に聞こえてきた衝撃音。
案の定、落ちてきた人たちの下敷きになってしまったのだ。
ただし、なぜか良太郎だけに集中して落ちてきた……。
もちろん、当の本人が白目をむきかけたのは、言うまでもないかもしれない……。
その運の悪さに、幸村も呆然としていた…。
「りょ、良太郎殿…、だ、大丈夫でござるか…?」
「ぜん、ぜん…、だいじょう、ぶ…じゃな、い、よ…(ガクッ)」
ついには気絶してしまった。
『あ〜あ……。』
さすがに同情を隠せないと同時に、呆れるしかなかった。
“何でこいつはここまで運が悪すぎるんだ”…と。
「全く、余計な手間を…!!」
その真上から聞こえた、ぶっきらぼうともとれる男の声。
見上げると、赤い翼が生えた男が、仲間の二人を抱えつつゆっくり降りてきていた。
「…ってか、アンク!空飛べるならもっと早くしろよ!!」
「そうよ!あとちょっと遅かったら死んでたじゃないの!!!」
「知るか!」
明らかに険悪な雰囲気…。
「あいててて……。」
「いった〜い……。」
「ひどい目にあったぜ…。」
そして、ピンポイントで良太郎の上に落下してきた面々のうち、高校生ほどの男女二人と、白髪の青年が目を覚ました。
「タカシ、レイ、大丈夫か?」
「「なんとか平気…。」」
「良かった…。それはいいとして…。」
白髪の青年はその視線を、自分たちのさらに上に向けた。
「俺たちの上で気絶しているそこの二人!!!」
「ふぇ?」
「へ?」
呼ばれた“二人の一般人”。
今まで気絶していたせいか、まだ目の焦点が合っていないようだが……。
「悪いんだけど、さっさとどいてくれないか…?」
その言葉を言われ、二人はようやく現状を把握。
「あぁ!ご、ごめんなさい!」
「すまねぇ!」
少しだけフラつくも、なんとか起き上がった二人。
下の3人もようやく起き上がれた…。
「どうもすみません。」
「別にいいけど。はぁ、さすがに重かったぜ……。」
「まぁ、俺たち4人に押しつぶされた状況だったからな…。」
「おい、エクシードラグーン!」
「「「え?」」」
聞き覚えのある声で呼ばれ、思わず目を見開いた3人は、後ろを振り向いた。
そこにいたのは、見覚えのある赤鬼の怪人だった。
「で、電王の赤鬼!!??」
「久しぶりじゃない!」
それはもちろんお互いにとっては思いもかけない再会であった。
「……電王?」
その会話を聞いて気にかかったアンク。
そして、もちろんその仲間である、サイトとルイズも…。
「“電王”って確か、数年前の闇の書事件で一緒に戦った…!!??」
「…ってことは、もしかしてここ、電王のアジト!?」
状況を理解すると共に、どうしてこうなったのかが全く分からなくなった。
鴻上会長の命を受けてシードピアへと向かっていたはずが、何でここに来たのかが不明だったからだ。
「あの〜……。」
『?』
ふと、華陀の声が聞こえ、振り向くと……。
「この赤ん坊、誰のだ?」
「デヘヘヘヘ☆☆☆☆」
よくよくみると、彼の男前な表情にメロメロな、ブロンドヘアの赤ん坊が、抱きかかえられている。
しかもその目線で見られているのか、彼はかなり引いているように見える……。
「あぁっ!ひまわり!」
「こら!ひま!」
すると、その赤ん坊を見た“一般人”の二人が即座に彼の元へと駆け寄り、赤ん坊を取り上げた。
「いやいや、どうもすみません…。」
「うちの赤ん坊がご迷惑を…。」
「いやいや……。」
どうやらこの“一般人の夫婦”、この赤ん坊の親らしい。
「う〜〜ん……。」
ここでようやく気が付いた良太郎、押しつぶされた衝撃で目の焦点が合っていなかったようだが…。
「あれ?」
“見覚えのある”一般人の姿を見た途端、良太郎も思わず目を見開く…。
「……しんちゃんの、お母さん!!??」
「え!?」
その呼び名で呼ばれた女性、目を丸くして振り向くと、そこに見覚えのある顔があった。
「あぁ〜っ!!!あなたたちはあのときの!!」
デンライナーポリス(強いて言えば、良太郎&モモタロス)と顔見知りの彼らは、通称“野原一家”。
ディスタンスフォースたちの知らないところで数多の大事件を解決に導いた伝説を数多く持つ、“ミッドチルダの隠れた英雄”たちである。
……時の砂漠での時間震が発生する数時間前……。
メディアステーションでのライブ会場での一幕………。
“ジュピター”と、空課長、ソラの5人が、謎の光に包まれたところから、反撃の狼煙が上がる…。
『……!!??』
“唯一無二のライバルを失いたくない”―――――。
“希望の灯をいつまでも守り続ける”―――――。
それぞれが願った強い意志。
それは彼らを新たな道へと導いた。
<TOKUSOUSENTAI DEKARANGER DEKA-BREAK>
<ENGINESENTAI GO-ONGER GO-ONRED>
<TAIYOUSENTAI SUN-VULCAN VUL-EAGLE>
<TAIYOUSENTAI SUN-VULCAN VUL-SHARK>
<TAIYOUSENTAI SUN-VULCAN VUL-PANTHER>
5人の目の前に降りた5枚のカード。
ジュピターの3人はもちろん首をかしげるが、空たちはこれに見覚えがあった。
「うそ…!これって…!!」
「アキッキーさんのレンジャーカード!!??」
そう、選ばれた戦士の力を授けるアイテム・レンジャーカード。
そして、今度はソラに異変が…!
―――パアァッ
「!?」
自分の服のポケットに、淡い光を放つ何かがいつの間にか入れられている…!
徐に取り出すと、数字の“1”の両端に翼が生えたようなエンブレムがあしらわれた、六角形型のアイテムがあった。
『やっと見つけたぜ!ドルドル!』
「!!?しゃべった!!」
いきなりそのアイテムがしゃべりだしたことに、全員が目を丸くした。
「良かったな、スピードル!」
『!!??』
青年の声が聞こえたと思ったら、先ほど現れたカードが光り出し、5人の男性が現れる。
「あなたたちは…まさか…!!??」
空の脳裏に浮かんだ一つの可能性、それは、5人の肯定の意で現実のものとなった。
「選ばれし者たちよ…、お前たちの勇気に共感した…。」
「「「!?」」」
現れた男の一人――飛羽高之(ひば・たかゆき)の開口一番。
その言葉の意味を、ジュピターの3人が理解するに、一瞬だけの間があった。
「え、選ばれし者って…。」
「それって、まさか…!」
「俺たちのことか!!??」
驚きつつも問い返した3人の言葉を、5人は再び肯定し、その続きの言葉を、二人の男―― 鮫島欣也(さめじま・きんや)、豹朝夫(ひょう・あさお)が順番に口にする。
「人々の笑顔を大事にし、ライバルを失いたくないと言う優しさと情熱、その心を俺たちは買ったんだ。」
「悲しみと言う夜を乗り越え、輝ける光と言う朝を求めるその瞳、なかなか良かったぜ!」
そして、同じ名を持ち、同じ誓いを改めて心に刻んだ二人の戦士を見つめる、姶良鉄幹(あいら・てっかん)、江角走輔(えすみ・そうすけ)も……!
「未知の存在――つまりは“ありえない強敵”を目の当たりにしても、明日の夜明けを目指して戦う君たちの勇気、“なんかイイ”って思ったよ!」
「正義のハイウェイを突き進み、笑顔のゴールを目指すお前らなら、勝利のチェッカーフラッグを掴める筈だ!」
自分たちを認め、期待する。
それが意味するのはただ一つ…!
「今こそ、俺たちスーパー戦隊の大いなる力、受け取るがいい!!!」
―――ピカアァァァッ!!!
強い輝きが放たれた途端、空課長は“ブレスロットル”が、ジュピターにはそれぞれ“バルカンブレス”が装備された。
一方、ソラの手には、既に受け取っている相棒・スピードルの炎神ソウルに加え、その本体となる“炎神キャスト”、変身アイテムの“ゴーフォン”と“チェンジソウル”が授けられた。
「まさかまた適合者が現れるなんてね。」
その言葉と共に、ミクが登場。
さすがに彼女も間近で適合者の覚醒を見たのは初めてだったのか、驚きを隠せなかった。
「でも、レンジャーズソウルがあなたたちを認めたぐらいなんだから、きっと大丈夫よね!」
しかし、ここまできたら“乗りかかった船”と、彼女も腹を括った。
「さあ、あなたたちが受け継いだ力を有意義に使うために、契約を交わしてあげるわ!」
―――我が請うは、五色の力。
―――燃えるハートでクールに戦う者、正義の道を進む者、命の星の名を受けし者。
―――異なる戦士が願うは、愛、希望、平和、夢への道。
―――記憶に刻まれた力、我が言の葉の応え、彼の者に与えよ。
―――契約・“レンジャーズエンゲージ”
契約の言葉と共に光に包まれた5人。
その脳裏に、五色の戦士たちの戦いの記憶が刻まれた…。
光が消え一列に並ぶ5人。
その眼差しは、勇気と希望に満ちた証。
「か、課長たちも…覚醒するなんて……!!!」
彼らの手にその証拠がある…!
「こ、このパターンは…一番まずいニャ!!!」
エトワールはいつぞやのオイノガレの一件を思い出し、脳裏に最悪の展開が過ぎった。
「お前たち!奴等が本気を出す前にやっちまうニャ!!!」
慌て始めたエトワール、部下たちに攻撃を命じるが――――!
『バードブラスター!!!!!』
『アバレイザー!!!』
「「サバイバスター!!」」
『トリプル・ライブラスター!!!』
――――ズドドドドドドッ!!!!
『のわあああぁぁぁっ!!??』
いきなり背後からの多数のレーザーブラスター攻撃!
さらに―――!
「ダイノスラスター・ストームインフェルノ!!!」
―――ゴオオオォォォォッ!!!
「イカヅチ丸・十手の型!!」
―――ズババババッ!!!
「どわああぁぁぁっ!!??」
竜巻の奇襲攻撃から、不意を付いた一閃が炸裂!
『!?』
振り向いた視線の先、そこにはそれぞれの共通装備をぶつけた意外な援軍が駆けつけていたのだ…!!!
「ムウさん!スウェン!」
「アイシス!トーマ!」
「“ラッキースター”に、テンテラスさん!!??」
「ゴルゴ伯爵!幸生!」
いずれも先日の戦いでスーパー戦隊として覚醒した強力な面々ばかりだ。
コースケとダイスケも一時変身を解除し、彼らのところに合流する。
ふと、その中に見覚えのない顔が三人…。
「…?トーマ、この3人は…?」
「あ、そう言えば初めてでしたよね…。この3人は、僕らの後輩に当たる、第2期R.S.メンバーです。」
「「「初めまして!!!」」」
リオ、シャンテ、コロナと言うそれぞれの名を持つ3人。
アキッキーの直属の後輩と知り、広報課の4人は納得の表情を浮かべる。
「なんやウチと同じ“アバレンジャー”らしいから、親近感が湧いてなぁ。」
同じ“アバレブラック”の継承者となったななこも、彼女らのブレスを見て、感慨深くなったらしい。
そしてそこに、ジュピターの3人も合流する。
「まさか…こいつら全員仲間か!?」
「そ☆そのまさか☆」
これだけ心強い仲間がいたとは思わなかった…!
「だぁ〜、もう!ひどい目にあった…。」
「…!?にゃ、ニャに!!??」
不意打ちからようやく立ち直ったエトワールたちだったが、目の前に広がる光景を目の当たりにし、言葉を失う……。
『!』
そしてその瞬間、ついに反撃の準備が整った…!
「課長、今までの鬱憤晴らしと行きますか?」
「当然よ、ソラ!コースケ、ダイスケ、準備はいい!?」
「もちろん!」
「一気に行くぜ!」
広報課の気合に続き、ジュピターの3人も…。
「これが俺たちの、ホントのデビュー戦か…!」
「今まで迷惑かけた分、しっかりやらなくっちゃね!!」
戦う決意を改めて固めた…!!!
「よし。お前ら…、ケリを付けるぞ!!!!!!」
『おうっ!!!!!!』
『おっしゃあああぁぁぁっ!!!!!!』
冬馬の気合の一言で、気迫に満ちたメンバーたちは、一斉に変身を開始した!!!
「タイムファイヤー!!!!」
Vコマンダーに音声を認識させたコースケが、炎と共にクロノスーツを纏う…!
「迅雷・シノビチェンジ!!!」
こなたの腕の“ゴウライチェンジャー”が起動し、内部のシノビメダルの力でスーツを纏う。
「エマージェンシー!デカブレイク!!!」
空の左腕に装着された“ブレスロットル”のチェンジモードにアクセスすると、ブレス内部の“形状記憶金属・デカメタル”が微粒子状となって放出。
それが彼女の全身に吸着するように包み込み、デカスーツへと変貌する…!
「フェイス・オン!」
そして最後にそのデカメタルが、彼女の頭部全体を包むヘルメットとなり、変身完了となった。
「チェンジソウル・セット!」
ソラの手にする“変身携帯・ゴーフォン”に、共通アイテムの“チェンジソウル”を装填。
「Let's、GO-ON!!!」
そして、変身ボタンを押し込んで力を解き放ち、スーツを身に付ける。
最後に両手を真上に掲げ、出現したヘルメットを手に取ると―――。
「メット・オン!!」
掛け声と共に装着、轟音と共に変身が完了した。
「レディ!」
続いて、“アクセルラー”を起動させたトーマとつかさ。
「「ボウケンジャー・スタートアップ!!!!」」
掛け声と共にタービンを高速回転させ、アクセルスーツを装着した。
「「「ライブマン!!!」」」
“ツインブレス”を変身アイテムに持つ、アイシス、ゴルゴ、テンテラスも、掛け声と共に強化スーツを纏う。
「「「「「「クロスチェンジャー!!!!!!」」」」」」
ムウ率いる6人が“バードニックウェーブ”の力で、6色の鳥人戦士に変身する…!
「「「「爆竜チェンジ!!!!」」」」
リオ、コロナ、シャンテ、ななこの4人が、ダイノガッツを全身に纏い、4色の戦士に変わる…!
「「「サン、バルカン!!!!」」」
そして、ジュピターの3人が掛け声と共に、右腕に付けられたバルカンブレスを掲げ、光と共に“バルカンスーツ”を纏った。
5色の戦士・スーパー戦隊。
壮観と表現すべきその勇姿に、アイドルたちも見とれていた。
そして、もはや恒例となった一人一人の名乗り口上…!
「タイムファイヤー!」
固有のタイムエンブレムを掲げ、力強く名乗るコースケ。
「“蒼天の霹靂”!牙忍・クワガライジャー!」
一度背後を向け、口上に併せて再び正面に向き直るこなた。
「無法な悪を迎え撃ち、恐怖の闇をブチ破る!
“夜明けの刑事”・デカブレイク!!」
おそらく一番長い名乗り口上であろう空課長のデカブレイク。
ビシッとポーズを決める一方で、しっかりと口上を言い切った。
「“マッハ全開”!ゴーオンレッド!!!」
そして、“スピードル”と言う相棒を得たソラも、勇ましくポーズをとりながら名乗り口上を上げる…!
「“熱き冒険者”!ボウケンレッド!!」
「“強き冒険者”!ボウケンイエロー!!」
その後、続々と名乗り口上を上げ―――。
「ブルードルフィン!」
「ブラックバイソン!」
「グリーンサイ!」
各々の覚悟を見せる戦士たち―――。
「レッドホーク!」
「ブラックコンドル!」
「イエローオウル!」
「ホワイトスワン!」
「ブルースワロー!」
「グリーンイーグル!」
『鳥人戦隊―――、ジェットマン!!!!!!』
その気迫の違いは―――。
「“元気莫大”!アバレッド!!」
「“本気爆発”!アバレブルー!!」
「“勇気で驀進”!アバレイエロー!!」
「“無敵の竜人魂”!アバレブラック!!」
「荒ぶるダイノガッツ!!」
『爆竜戦隊―――!アバレンジャー!!!!』
それを目の当たりにした者たちだけが知っている―――!
「バルイーグル!!」
トリに控えるジュピターの3人も―――。
「バルシャーク!!」
それぞれの口上を上げながらポーズをとり―――。
「バルパンサー!!」
勇ましさをアピールする―――!!!
「輝け!!太陽戦隊―――、」
――サンバルカン!!!
「命の炎を守るため―――!」
「自らも燃え上がる5色の戦士―――!!」
「「我ら――――!!!」」
―――スーパー戦隊!!!!!!!!!!
ここに、総勢22人の戦士が勢ぞろいした――――。
その姿に圧巻した765オールスターズと放課後ティータイムたちは、ただただ息をのむだけだった…。
「えぇ〜い!こうニャったらやけくそニャ!!ものどもかかれ!!!!」
エトワールの怒りの一言を合図に攻撃に転ずる亜空軍たち。
「みんな、一気に行くわよ!!!」
「スーパー戦隊、アタック!!!!」
『応ッ!!!!!!』
そして、空課長の一言に続き、トーマの合図を皮切りに、それに応戦する仲間たち…!
今、ライブ会場での大決戦が始まった……!!!!
---to be continued---
☆あとがき
第5章大開幕!!!!!!!!!!!!
……っと言ったわけで、ついについにシードピアクライシス第5章、待望の開戦でございます!!!!
その第1弾となった第151話、“FUSION WORLD WARS”のサブタイトルを彷彿とする展開がチラホラと展開されております…。
そして今回のメインであるジュピター&Wソラーズの覚醒、ジュピターに関しては僕がアキッキーさんに提案したものだったりしてます。
彼らには、原典とは180度違う形で大活躍していただきたいと思います!
さて、次回はミッドチルダにスポットを当てたいと思っております。
情報では向こうでも亜空軍の侵攻作戦が進行中らしいですよ!
さらに、このタイミングで新規参戦作品キャラも多数登場しますよ!!!!!
それでは、第5章、よろしくお願いします!!!!!!