SEEDPIA CRISIS外伝 in ハルケギニア
〜結婚と裏切りと欲望の復活〜

〜Situation3:覚醒〜


「ボウケンジャベリン!!!」

「ティラノロッド!!!」

「ズバズバンキック!!」

「ドルフィンアロー!!」

「キングスティック!!」




礼拝堂でワルドとサイトたちが対峙していた一方、その外では、城の内部に攻め入っていたレコン・キスタのゴロツキたちと、番場壮吉の指示で活動していたアキッキーたち“チーム・レンジャーズストライク”が交戦していた。

「「はあぁぁぁ!!!!」」

いつものメンバーに加え、リオとメレも前線メンバーとして参戦、周囲の雑魚敵たちを次々に片付けていった。



「スピンドルキャノン!」

「ウエエエェェェイッ!!」




さらにブレイドとガンギブソンも助っ人として参入し、状況は彼らの優勢のまま進んでいった。

―――プロロロロッ!

『皆さん、大変です!』


「イクス!?」

レコン・キスタがある程度片付いた頃、“スピリット・オブ・レンジャー”のブリッジでサポートを担当しているイクスヴェリアから緊急通信が入った。

『3時の方向から、新たな反応感知!“財団X”です!』

―――!!!!



―――ズドドドドドォンッ!!!!

『!!』




その報告と同時に、警告していた方向から銃撃が放たれた。

「レンジャーズストライク!随分派手にやってくれるわね!」

現れたのは、ミッドチルダ内部で広域指名手配犯として知れ渡っている、財団Xの大ボスだった。

ネオン・ウルスランド!」

「やっぱり財団Xもこの一件に絡んでいたんだ…!!」

レンジャーズストライクも、彼ら財団Xの存在は事前に知っていたが、まさか敵のボスが自ら現れるとは…。

しかも彼女の周囲には、多数の戦闘兵である“マスカレイドドーパント”と、二人の女性幹部が変身した、コウモリ怪人“バット・ドーパント”と、バッタ怪人“ホッパー・ドーパント”も控えていた。

「お前たち、やっておしまい!!」

「「お任せを!」」

―――ドドドドドド……!!!


彼女の合図を受けた怪人たちが一斉にアキッキーたちに迫ってきた。

『敵の数はマスカレイドだけでも100体近くはいるわ!彼らを一掃しないと苦戦するわ!!』

「仕方が無い!」

情報を解析したサツキの報告を受けたアキッキーは、レンジャーカードを使った。







「ソウル降臨!“スペードエース”!!」

――<CHANGE、“SPADE-ACE”>








カードの力で変身したのは、その名前の通り、スペードを模したマスクをつけた赤の戦士だった。

「ブレイド、一緒に行くぞ!」

「トランプ繋がりってわけか。面白そうだ!」

“スペード”を司る二人の戦士が怪人たちに一斉に向かっていった。

<FUSION JACK>

その距離の中でブレイドはジャックフォームに変身、背中の翼を広げた。

「はああぁぁぁぁ!!!」

飛び立ったブレイドはマスカレイドたちを次々と吹き飛ばす。

「加速装置!!」

さらにアキッキーはスペードエース特有のアイテムを発動、高速移動で敵を次々に一掃する。

―――ズドドドドドッ!!!

加えてガンギブソンが自慢の二丁拳銃を乱射し、マスカレイドたちを怯ませる。

「スペードアーツ!」

続いてアキッキーが取り出したのは、この姿での固有アイテムに当たる鞭。

それをマスカレイドの一体に巻きつけた―――。



「いっけええぇぇ、“独楽回し”!!」

―――ギュルルルルルル!!!




…と思ったら今度は一気にそれを引っ張って、その呼称どおり独楽のように回転させて他のマスカレイドたちを巻き込んで吹き飛ばしてしまったではないか。

この攻撃で、あっという間にマスカレイドは片付けられた。

「はああぁぁっ!!!」

一方、バットドーパントとホッパードーパントは、トーマたちが相手をしていた。

バットドーパントが自慢の剣を使って切りかかり、ホッパードーパントが脚力を活かした戦法で敵を翻弄させるも―――。



「キングトルネード!!」

「ジャベリンクラッシュ!!!」




Jのキングトルネードの牽制から、トーマのボウケンジャベリンの一閃。



「獅子咆哮波(ししほうこうは)!!!」

「舌禍繚乱(ぜっかりょうらん)!!!」




リオとメレの空中からの追撃で一気にダメージを与える。

「スティード、お願い!」

「了解!」

さらにアイシスはスティードを聖剣モードに変形させて手に持ち、もう片方の手にはライブラスター・ソードを持って敵に突撃。



「はああぁぁぁっ!!!!」

―――ズバズバッ!!!

「「きゃあぁっ!!??」」




さらに追加ダメージを与えた。

その攻撃で吹き飛ばされてしまった2体。

「よし、みんなで一気に止め―――。」





――ズドドドドドドド!!!!!!

『!!!???』






決着をつけようとした瞬間、礼拝堂で無数の大爆発!?

『みんな!礼拝堂の中で強烈な反応が出てきているよ!』

『これは…、“強化型”ドーパント!』


通信を入れてきたミクとジャンヌの報告で、全員が嫌な予感を察知するも、時既に遅し。

崩れた礼拝堂から“これでもか!!??”と言わんばかりの無数のミサイルが放たれ、敵味方お構い無しの大乱撃が始まったのだ。

「ままま、まずいっ!!」

「みんな集まって!」

アキッキーが即座に味方を集める。



「ソウル降臨!マジレッド!」

<CHANGE “MAGI-RED”>

「ジンガ・マジュナ!!」




マジレッドの防御魔法・マジカルカーテンを発動し、全員を防御する。

一方、防御手段を持たないドーパントたちは、慌てふためくしかなく、戦場は大混乱となってしまった。

「ちっ、ワルド子爵、どうやら強化アダプターを使ったようだけど、何でここまで…。」

ネオンもこんな展開は想像していなかったのか、攻撃を避けるのに精一杯と言った状況だった。

「しかし、いずれにせよあの男にも用は無い。せいぜい粘るがいい!」

彼女はこの攻撃のどさくさに紛れて退却、姿をくらました。

































「はぁ、はぁ、はぁ……。」

“コマンダードーパント強化態”に変身したワルド、怒り任せに放ったミサイル攻撃で礼拝堂を含めた“ニューカッスル城”全域が半壊状態となった。

「こ、ここまでやれば、もはや生きてはいるまい…。」

我を忘れていたとはいえ、ここまでやれば勝利は確信していた。







「誰が生きていないだって!?」

「!!!!!!」








サイトの怒りに満ちた声を聞くまでは。

―――バキュバキュバキュン!!!!

すると、目の前の崩れた瓦礫がブラスターによって破壊され、その下にあった大きな穴からサイトたちが現れた。

「ば、バカな!?なぜ傷一つ無く…!?」

「その答えは、この穴を掘った張本人に言いな!」

―――ボコッ!

現れたのは、巨大なモグラを模したモンスター、その名もズバリ“ジャイアントモール”。

「こ、こいつは!!」

そして、そのジャイアントモールの後に続き、見知った顔ぶれが次々と現れた。

「キャ〜、ダーリン、やっと会えた!」

「間に合った。」

「サイト、無事か!?」









褐色の肌の少女、“微熱”のキュルケ

丸メガネをかけた寡黙な存在、“雪風”のタバサ

どこか気障な雰囲気を持つ青年、“青銅”のグラモン

いずれもサイトとルイズの仲間に当たる魔法使いの少年少女たちである。

彼らもサイトたちの動向に感づき、行動を共にしていたのだが、その途中で諸事情が色々と絡み合い、合流が遅れたのである。

一度サイトたちと別れた後、キュルケたちはタバサの使い魔である飛竜“シルフィード”でアルビオンに向かったのだが、なぜピンポイントで彼らがサイトたちのところにたどり着けたのか?

その答えは、先ほど穴を掘った、グラモンの使い魔であるジャイアントモール“ヴェルダンデ”にあった。

ジャイアントモールは指輪を始めとした宝石類、いわゆる“光物”が大好きなところがある。

ルイズは今回の旅の際、幼馴染のアンリエッタ姫から“水のルビー”と言う魔法の指輪を預かっていた。

その匂いを嗅ぎつけて掘り進めて行けば、ルイズたちのところに合流できると言う道理なのである。









「ところで…随分すごいことになっているようだが…。」

「悪いが話をしている暇はない。ルイズを連れて安全なところに下がってろ。」

合流を喜ぶのは後回し。

現状を考えて、3人の力では支えになれるかどうかすら分からない。

「え?でも、ダーリン!?」

「いいからっ!!!」

「「!?」」


「…!」

強い剣幕でキュルケの言葉を遮った。

その見たことのない真剣な眼差しを見た3人、“今までの間で何があった?”と思うほどに戸惑ったが…。

「みんな、彼の言うとおりに。」

「わ、分かったわ。」

「無理をしないでくれたまえ。」

タバサの言葉に従い、一同はルイズを連れて後ろに下がる。

「皇太子、あなたも安全なところへ。」

「わ、わかった。」

ウェールズも番場の要望に従い、ルイズたちと一緒のところに避難する。



「「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!!」」

『!!??』




そこに、吹き飛ばされたホッパードーパントとバットドーパントが転がり込んできた。

「番場さん!」

「アキッキーたちか。無事か!?」

「はい、番場さんは大丈夫ですか!?」

「少し危ないところだったが、大丈夫だ。」

アキッキーたちと剣崎とガンギブソンも合流し、最後の決戦を飾る面子は全て集まった。

―――ガチャッ

翔太郎も、変身ベルト“ロストドライバー”を装着し、決戦に備える。

「グリード。お前の名前は?」

「!」

ふと、サイトから名を問われたグリードの男。

そう言えば名前も名乗っていないことに気付いた。

「俺の名は、アンクだ。」

名前を聞いたサイトは、改めてアンクに頼んだ。

「アンク、俺を相棒として選んだのなら…、お前の言っていた“守るための力”を、俺に譲ってくれ!!!」

改めてその強い決意を聞いたアンクは、笑みを浮かべて―――。

「望みどおりにしてやる!!!」

その願いに答え、アイテムを取り出した。

「これを身に付けろ。“ガンダールヴ”なら使い方をすぐに理解できるはずだ。」

そのアイテム――“オーズドライバー”を左手で手に取ったとき、使い魔のルーンが光り輝き、脳裏にその使い方が刻み込まれた。

それを感じ取ったサイトはカッと目を見開き、オーズドライバーを装着した。

「フッ、後は任せたぞ。」

――ピイィィンッ!

アンクは、愛用しているブック型メダルホルダーから、“赤い鷹”、“黄色い虎”、“緑のバッタ”の3枚のメダルを真上に放り投げる形でサイトに渡した。

そして、翔太郎と共に前に出たサイトは、彼と共にワルドに啖呵を切った。









ワルド、よくもルイズのささやかな幸せを踏み躙ってくれたな!

あいつはお前に憧れて、許婚にもなった仲だったのに…!

その愛すらも偽りだったことが、俺は絶対に許せねぇ!!!





ワルド子爵、お前は自身の出世欲に目がくらみ、ウェールズを殺そうとし、少女の心にも傷を残すほどに泣かせた。

お前のその罪は、決して許されない!

ましてや、お前は財団Xとも接触し、ガイアメモリの力を借りてその野望を実現させようとした。

万死に値するその行為、ハルケギニアの始祖ブリミルに代わって断罪してやるぜ!





「レコン・キスタ構成員、ワルド子爵!!!」

――さあ、お前の罪を数えろ!!!!






指をさされながら切られたその啖呵に、ワルドは聞く耳を持つどころか―――。







「今更、僕の罪など数えられるものかぁ!!!!」







開き直ったように叫んでいた。









「みんなぁ……、変身だああぁぁぁぁっ!!!!!」

―――おぉっ!!!!!!!!




サイトの叫びを合図に、該当する一同は変身アイテムを構えた―――!









「ソウル変身、アカレッド!」

<CHANGE、“AKARED”>


“レンジャーチェンジャー”とカードを使い、赤き勇者に変身するアキッキー。





「ビ〜ッグワアァンッ!!」

薔薇の匂いを嗅ぎ、赤マントが映える白き戦士に変身した番場。





「ボウケンジャー・スタートアップ!!」

“冒険携帯・アクセルラー”のパラレルエンジンを起動させ、方位磁針を模したエンブレムをあしらった赤き戦士に変身するトーマ。





「ブルードルフィン!!」

二対一体のアイテム“ツインブレス”で、イルカをモチーフにした青き戦士に変身するアイシス。





「超力変身!!」

同じく、二対一体のアイテムである“キングブレス”を発動させ、黒き戦士に変身する、副隊長・J。





「大逆転!フェイスチェンジ!!」

シュリケンジャーは、30キロもある自身のジャケットを脱ぎ捨て、その仮面を180度回転させた。





「「臨気鎧装!!」」

リオとメレも、自身の臨気をまとって戦闘服を纏う。





「「「変身!!!」」」

<JOKER>

<Turn UP>


[タカ!トラ!バッタ!] [♪]


そして、異なるバックルを装備した一真、翔太郎、サイトも、それぞれの固有アイテムの力に包まれて変身。

特にサイトは、“オースキャナー”と言う円形のアイテムで読み込ませたメダルの力で、赤いタカの仮面を纏い、黄色いトラの腕を持ち、緑色のバッタの脚力を備えた上下3色の異色の戦士になった。





『!!!!』

意外な戦士たちの集合に、ワルドも威圧感を感じざるを得なかった。









「赤の魂を受け継ぐ者、アカレッド!!」

「白き鳥人、ビッグワン!!」

「熱き冒険者、ボウケンレッド!!」

「青き水面の戦士、ブルードルフィン!!」

「時を超えて蘇りし超力の王、キングレンジャー!!」

「緑の光弾!
天空忍者シュリケンジャー、“ファイアーモード”でい!!」


「猛きこと獅子の如く、強きことまた獅子の如く!
我が名は、黒獅子・リオ!」


「理央様の愛のために生き、理央様の愛のために戦うラブウォリアー!
臨獣カメレオン拳使いの…メレ!」


「黄金の大剣人、ズバーン!!」


スーパー戦隊一同が、それぞれ考えたであろう名乗り口上を上げながらポーズを決める。





「全ての罪を断ち切る鋼の英雄、
“ジャンパーソン”!For、Justice!!」


それに倣ってか、ジャンパーソンも愛用の“JPカード”を持ちながら名乗りを上げる。





「クールに決める銀色の用心棒、ガンギブソン!!」

相棒的存在のガンギブソンも、自慢の二丁拳銃を構えながらポーズをとる。





「切り札を秘めた青き剣士・仮面ライダーブレイド!」

「ウィンディヒルズに吹く黒い風、
仮面ライダージョーカー…!」


長い間激戦を切り抜けた二人の仮面の戦士も、かたや熱く、かたやクールに決める。





「欲望のメダルを力に換える者・仮面ライダーオーズ!!!」

そしてサイトも、どこかぎこちない感じを覚えつつも、名乗り口上を述べる。





――スーパーヒーロー、全員集合!!!!!!





目を奪われるそのかっこよさに、後ろで見ていた一同は思わず口をポカーンと開けたままボーっとしていた。

「ぬおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

怒り狂ったワルドはやけくそと言わんばかりに、叫び声を挙げながら突進してきた。

「ジャンパーソン、一緒にやるぞ!」

「了解だ!」



「ソウル降臨!“デカレッド”!!!」

<CHANGE、“DEKA-RED”>




先陣を切ったのはアカレッド。

レンジャーカードを使って、デカレンジャーのデカレッドに変身、ジャンパーソンと共に二丁拳銃を構える。

「俺も混ぜてくれよ!」

そこにガンギブソンも加わり、自慢の拳銃を構えた。





「行くぞ!ディーマグナム!!」

「ジャンバルカン、ジャンデジック!」

「ガンボルバー、ブローソン!!」


―――ドババババババババ!!!!!






そして3人のビーム弾丸の嵐が飛び交い―――。





「超忍法・秘打千本ノック!!!」





加えてシュリケンジャーの熱血野球戦法。





「ドルフィンアロー!!!」

「キングビクトリーフラッシュ!!!」






アイシスとJの連続射撃が決まり、周囲が爆煙に包まれる。

その中に、聖剣モードのスティードを手に持ったトーマと、アキッキー、そしてリオ、メレ、ビッグワンと仮面ライダーたちが飛び掛り、怪人たちとの激戦が始まった。

































「私の脚力についてこれるかしら!?」

―――シュバッ

バッタの記憶を宿した怪人・ホッパードーパント。

その意外なジャンプ力に驚くばかりのリオ、メレ、ブレイドの3人。

「これでも喰らいなさい!」

そして、さながら仮面ライダーのライダーキックばりのとび蹴りを仕掛けてきた。

「フン、いい気になるんじゃないわよ!」

――シュウウッ!

「!?」


すると、リオとブレイドが両サイドに避けたと同時に、メレが姿を消した。

……いや、“透明になった”と言うのが正しいか!?



―――ズガッ、ズガッ!

「きゃあぁぁっ!!」




カメレオン特有のカモフラージュ効果を活かした光学迷彩術。

その特殊能力で相手の目をくらましたメレが追撃する。

「リオ様、今のうちに!」

「分かった!」

そのチャンスを逃さなかったリオは自身の臨気をさらに高めた。







「臨獣ライオン拳…リンギ……!!!」



―――剛勇衝打(ごうゆうしょうだ)!!!!


―――ズドオオォォンッ!!!

「きゃあぁぁっ!!!」








強烈な突きをまともに喰らったホッパードーパント、後ろに吹き飛ばされた。

その先には、武器を構えたブレイドの姿が―――。







「もう一発お見舞いだ!!!」

<LIGHTNING SLASH>








既にラウズカードを読み込ませていたため、追撃を放つには充分なタイミングだった。







―――ズバッ!!!

「ぅがっ!!??」

―――ドカアアァァンッ!!!






この一撃で見事に体内のガイアメモリが切り裂かれたため、“メモリブレイク”

爆発と共にホッパードーパントは元の人間の姿に戻り、ガイアメモリも破壊された。























―――シャキイィンッ!!

―――ガキィンッ!!




トーマ、番場、ジョーカーの3人は、バットドーパントと対峙していた。

「仮面ライダー!レンジャーズストライク!あんたたちが介入さえしなければ、レコン・キスタの作戦が上手くいったものを!」

その対決の中でバットドーパントは、今回の作戦の失敗を悔やむことを感じさせる発言をしていた。

「あの男―――ワルド子爵がウェールズを殺せば、財団Xは新生アルビオンのスポンサーとして暗躍できたんだ!!」

―――ガキイィンッ!!!

「なるほど…、ワルド子爵にガイアメモリを売ったのは、あんただな?」

全ての始まりはこのコウモリ女。

「そうだ!ウインディヒルズから密かに持ち出したガイアメモリとその技術資料、それがあれば、擬似的なものとはいえ何度でもガイアメモリを作り出せる!新生アルビオンはその実験に相応しい場所だったんだ!!!」

そうと分かれば尚更許せない。

ましてや、アルビオンがガイアメモリの実験都市の第2号になるなど…、絶対に許せない…!!!





「俺たちの街と同じ轍なんざ、踏ませてたまるかよ!!!」

「君たちの汚れた野望は―――!!」

「僕たちが全て打ち砕く!!!」






啖呵を切った3人がバットドーパントに向かって走り出す。









「「「ゴールデンレッドゾーンクラッシュ!!!!」」」

―――ズドドドッ!!!

「きゃああぁぁっ!!!」










超高速の一閃をすれ違いざまに喰らった彼女は怯んだ。









「今だ!」

―――ガシュンッ!

<JOKER MAXIMUM DRIVE>










ジョーカーは自身のメモリをベルトの“マキシマムスロット”に装填、力をその足に込めた。









「ライダーキック!!!」



―――たぁりゃああぁぁぁっ!!!!

―――ズドオオォォンッ!!!

「きゃああぁぁっ!!!」












必殺のとび蹴りを喰らったバットドーパントはそのまま爆散、メモリブレイクされた。











さあ、いよいよ残るはワルドだけだ…!



--to be continued--



☆あとがき

特別短編もクライマックス!
いよいよワルドを追い詰め、引導を渡すときが近づいてまいりました!
次回はワルドとサイト&アキッキーの大激戦をご覧いただきたいと思います!
怒涛のコンボラッシュ&ソウル降臨ラッシュ、ぜひともご期待ください!
また、同時掲載予定のオリジナルエピローグとして、事件解決後の様子を翔太郎の事件報告書に載せてお届けします!





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