中川空の提案により、真夏の大合宿を行うことになった、シードピアのメンバーたちとてれび戦士たち。
その移動中のバスの車内、そこには、まるでリアルワールドの某バラエティ番組を彷彿させるような、アイマスクにヘッドフォンをさせられた姿の一同があった・・・。
しかも、今回の超巨大コンサート、裏方スタッフを含め、関係者は全員参加ということもあり、バスの台数も半端じゃなかったのは言うまでもない。
この時、後に空から告げられる合宿の内容に一同驚愕してしまうのだった・・・。
そして、ようやく今回の合宿の舞台に到着・・・。
「みんな〜、アイマスクとヘッドフォンを外して良いわよ〜!!」
空の呼びかけにより、全員がそれぞれヘッドホンとアイマスクを取り外す・・・。
「やっと着いたか・・・。」
長時間アイマスクをつけられていたこともあり、ダイスケはもちろん、全員の目が慣れるまで数秒ほどかかった。
「ココは・・・?」
ようやく視界に移る色が鮮明になると、キラは訪れた合宿地の光景に目を奪われそうになった。
今回メンバーたちがやってきた場所は、まさに南国のリゾート地という言葉にピッタリの場所だった。
そして、視線を前に移すと、空の隣にいつのまにかタクミが立っていた。
「ココは、シードピアにある大型リゾートシティの『ニューザックシティ』よ。」
それを聞き、アスランが耳を疑った。
「ここが、ニューザックシティ・・・!?」
「あれ?でも待ってください。確かニューザックシティって、以前、大規模な洪水に見舞われたって・・・。」
「そう、新次郎の言うとおり、この街はかつて大洪水に襲われて、一時は機能停止状態にあったんだが・・・、つい最近、完全復興が完了したからこの際会場に使おうって事にしたんだ。」
「なるほど・・・そうだったんですか。」
その傍らでは、初めて目の当たりにする大きなリゾート都市に、今にも興奮しそうなてれび戦士たちが。
と、ここで空から今回の合宿の概要が告げられた。
「早速だけど・・・、今回の合宿は、3つの目的が有るわ。」
「目的ですか?」
スバルが首をかしげる。
実は今回の合宿、未だに詳しい内容は告げられていなかったりしている。
「そう、まずは・・・『生写真撮影』!!」
「生写真の撮影ですか・・・?」
要するに“ブロマイド撮影”。
空とアキエの2人で見立てて用意した水着にそれぞれが着替えて、さまざまなポーズやシチュエーションで撮影していく。
グラビアも真っ青な素敵な写真を目指すのである。
尚、これは女性メンバー全員参加だ。
「あの、空さん・・・、もしかして・・・。」
「私たちも・・・?」
「もちろんよ!!」
マリューとタリアはもちろんのこと、リンディやかえでと言った女性指揮官のメンバーたちも撮影の頭数に含まれていた。
「あっ、でも安心して。マリューさんやタリアさんにはビキニは着せないから・・・。」
((ホッ、良かった・・・。))
でも、一言で水着と言っても種類があるために、胸をなでおろすのは早い気がする・・・。
「あっ、自分は“アキッキーカメラ”の撮影ですよね?」
と、ここで広報課サブチーフのアキッキーが前に出てきた。
彼はメイキングシーン撮影の“アキッキーカメラ”の担当者。
今回のブロマイド撮影もライブを行う上でのメイキングシーンの一つ。
ならば撮影しても不思議はないように思えるのだが・・・・・・。
「なに言ってんの・・・?ジェス以外の男共は全員で『ステージの組み立て』よ。」
『えぇ〜っ!!』
予想外の発言に、男性キャラ全員がそろって驚きの声を上げた。
「課長・・・、マジですか!!?」
ダイスケの確認の一言に、空は即答した。
「当たり前よ!!今回の生写真撮影に当たり、撮影場所となるプールやビーチは、ジェス以外は男性厳禁!!もし入ったら・・・。」
「入ったら・・・?」
「私がボコボコにしてあげる。」
『それはヤダ〜!!』
合宿に来てまで空のサンドバッグになるのは絶対勘弁!!!
仕方なく、チーフ・タツノコースケを中心に、男性メンバーたちは即座に機材の調達やステージの組み立て作業に取り掛かった。
「ま、仕方がないよな、コレばかりは。」
なお、そのときの写真撮影の様子については、後日掲載予定の『アキッキーカメラ』を参考にしていただきたい。
時刻は17:30。
今回の作業が一通り終了し、他の男子たちをホテルへ帰らせた後も、広報課のメンバーたちはこのギリギリの時間まで作業を続けた。
そして、ホテル入り口。
この日、最後にホテルについたのはダイスケ、アキッキー、コースケの3人だった。
「つっ・・・、疲れた・・・。」
「久しぶりに大仕事したな・・・。」
「こういう時こそ温泉に浸かりたいよね・・・。」
「「ご尤もです。」」
「「「はぁ〜。」」」
疲労困憊。
その言葉が似合うくらいに、3人はつかれきっていた。
と、そこにアキッキーの妹・マリアがやってきた。
「アキッキー、もうすぐ晩ご飯って空さんが言っていたよ・・・。」
「アレッ、今日はお前が作るんじゃないのか?」
「グラビア撮影の時は作るけど、晩ご飯はホテルの人に作ってもらうように頼んだの。」
「しかし・・・。」
どこかアキッキーは不満な様子。
そんな彼をダイスケがなだめる。
「まぁまぁ、サブチーフ。たまには地方のご当地メニューを食べてみるもの良いじゃないですか。」
「お前の趣味にはついていけないよ・・・。」
「とにかく、早いとこ着替えて、空さんたちのところへ合流しよう。」
ホテル内宴会場。
「遅いぞ〜!!」
「すみません。」
コースケたち3人が宴会場につくと、そこには私服はもちろん、浴衣に着替えた女性陣の姿がいた・・・。
「カワっ・・・。」
彼女たちの姿に目が留まったダイスケ、メロメロになってしまった様子。
「どうした、ダイスケ・・・?」
「可愛い!!うん、俺の目に狂いは・・・って――(バキッ!!)グハッ!!」
…案の定、再び空の愛の鞭と言う名の鉄拳が炸裂した。
「またかい・・・。タクッ・・・、今日の晩飯は抜きにしようか・・・?」
「ソイツは勘弁・・・。」
そそくさと席につき、ようやく準備が整い、空が立ち上がった。
「よーしっ、今日はおもいっきり食べて明日の撮影とステージ作りに励むこと!!」
『了解です!!』
「んじゃ・・・、乾杯!!」
『乾杯!!』
初日の作業と撮影が終わり、食事と会話が弾み始めて、1時間後・・・。
突然空が呼びかけた。
「は〜い、いよいよ楽曲セットリスト発表していくよ〜!!」
いよいよ発表される今回のコンサートの楽曲セットリスト。
果たして、セットリストの内容とは・・・?
--to be continued--
次回予告!!
シードピアクライシスLFYのリクエストにご応募いただきありがとうございました!!
次回はセットリストを発表いたします!!
次回『完全公開!空先生のカバーソング口座(完全版)』
コンサートを作るのは貴方です・・・。
あとがきという名のフリートーク(by ダイスケ[以下:D]&中川空[以下:空])
D「という事で…、『シードピアクライシスLFY』も合宿編に突入し、いよいよ本番に近づいて来ました!!
次回は楽曲の正式発表となっています。」
空「ところで…、水着のイラストは集まったの?」
D「まだ、一通も来てません…。」
空「一通も…?」
D「ハイッ…。」
空「仕方ない…。水着の募集期間を無期限に延長いたします。
ダイスケ、タツノコースケに、レギュレーションを追加掲載するように宜しく。
それでは、次回までごきげんよう。」
D「了解です!!」
編集者・コースケの独り言
はい。と言ったわけで今回の更新を期に、楽曲リクエストの募集は締め切り!
イラスト&写真募集のレギュレーション追加の運びとなりました。
……うまく集まるかな、イラスト…。
さて、次回はいよいよ楽曲の最終発表!
あの中間発表から数週間、果たしてどんなのが増えたのでしょうか?
…あれ?でもそうなると……またニコニコ動画とYoutubeから動画を探さなきゃ…。