“SEEDPIA CRISIS”緊急特別企画
『シードピアクライシス LIVE For You!!』


第2話「右往左往!?レッスンスタート」


ライガーシールズの敏腕プロデューサー・“空先生”こと中川空の突発的な提案により、シードピア史上かつてない大規模のプロジェクト、“超巨大コンサートプロジェクト”が立ち上げられることになった。

後日、それぞれのチームメンバーたちにもその概要が告げられ、1週間後から本格的なレッスンを開始することに。

しかし、いざレッスンを開始してみると、彼女の予想の斜め上を行く課題が迫られていた。















「よし、最初は基本の発生練習から!!」

「「「あ〜あ〜あ〜あ〜あ〜」」」

こちらは第1レッスン室。

S.O.S.フォース、ライガーシールズ、エターナルフェイスを中心に、基本的な発声練習中…なのだが…。

「ド〜ミ〜ソ〜!!」

―――ズドドド…。

約一名、ペースが合わない者がいた……。

通称“SMAPライダー隊”のリーダー格・マサヒロだ。

「ちょっと・・・、マサヒロ!音程がズレてるって・・・。」

「あ、わりぃ!!いつもの癖で・・・。」

(コイツ大丈夫かしら・・・。)

「まぁまぁまぁ、気を取り直して再び練習!さんはい!」

「「「あ〜あ〜あ〜あ〜あ〜」」」

S.O.S.フォースのこなたを中心に、どうやら雰囲気をつかんでいっている様子。

その一方でこちらは、キラたちの姿が。

「♪夢を信じて生きてゆけばいいさと・・・」

(キラ君は・・・、ラクスに付いていたからまぁ大丈夫よね・・・。問題は・・・)

「う〜ん・・・、アスランのテンポが遅いですね・・・。」

「すまない・・・。」

「もう一度行きます。」

「アスランが音痴だったなんて初めて知ったわ・・・。」

彼の場合の特別レッスンを組み込んだほうがいいのかもしれない。

まぁ、キラとラクスが付いているから、それなりに大丈夫だとは思うが……。



















「♪はーしーれー光速の帝国華撃団!!」

一方、こちらはダンスレッスン室。

スピリチュアルキャリバーを中心に、本格的な振り付けの練習中。

「S.C.の方は副業の方でやっていたからまぁ大丈夫よね・・・。」

さすがに、劇団としての顔を持ち合わせているS.C.チーム。

歌もダンスもパーフェクト。

余談だが、彼らの容姿そのものも一線を駕しているくらいに美しい。

どうやら彼らが今後のレッスンのお手本ともなりそうだ。

「こっちの問題は・・・。」

視線を移した先には――――。

「右、左でタ-・・・うわっ!!

ズテーン!

「!?」


豪快に尻餅をついた一人の少女。

なんと、ディスタンスフォースの魔導師のエース・高町なのはだ。

「なのは・・・、大丈夫?」

「やっぱり運動は嫌だよ〜!!」

フェイトが心配して駆け寄るも、なのははもう涙目になりかけていた。

(うわ〜……なのはちゃんは運動オンチだったのか・・・)

実はなのは、理数系は抜群に成績がいいのだが、文系は中の下、体育も極端に苦手だったのである。

「はぁ・・・、なのはちゃん・・・、本番までにダンスが少ない曲をセレクトしとくわ。」

「お願いします・・・。」

またしても課題が増えてしまったようだ……。























さてさて、所変わってポーズレッスン室。

会場に来てくれたお客さんの心をがっちり掴むための、魅力的なポーズの練習をしている。

「おっ、良いねえ!!その画いただき!!」

――――カシャッ!カシャッ!

ライガーシールズの野次馬のジェスが、絶好のシャッターチャンスを逃さんと、絶妙な場面でシャッターを切る。

いつの間にか被写体となっていたルナマリアとメイリンは、ちょっと恥ずかしそうだった。

「どう、ジェス。レッスンの成果は出てるかしら・・・?」

「いや〜、良い画が撮れてるから本番が楽しみだよ☆」

どうやら、こっちのほうは問題はなさそうだ。

ジェスが撮った写真、そのまま販売用のブロマイドに使わせてもらうとするか。





















続いて、こちらは歌詞レッスン室。

ここでのレッスン内容を具体的に言えば、実際に歌詞を見て歌いながら、ポイントを整理していこうと言うものである。

それぞれの歌詞には意味や思いがあるのが大半である。

それを掴んで声にしていくのが、アーティストの条件だ。

「うーん・・・。」

ここではダイダルストライカーズのメンバーが中心となってレッスンしている中、なぜか部屋の片隅で唸っているメンバーが一人。

オルカファイターズの姉御肌・アスミンである。

「どうしたの、アスミン?」

「いや、この曲の意味が分からなくって・・・。」

彼女が持っていた歌詞を一度目に通す。

それは「Legend of Mermaid」と言うタイトルが付けられていた。

「う〜ん…、ちょっと1回歌ってみて。」

「♪七色の風に吹かれて・・・。」

実際に聞いてみると、空は彼女の意外な弱点に気付き、衝撃を受けた。

「ちょっと、アスミン・・・。もしかして・・・マサヒロやアスランと同じ音痴だった・・・?」

「うん・・・、まぁ・・・、ちょっとだけ、な・・・。」

2人よりはまだいいほうだとは思うが、まさかここにもいようとは……。

「だったら、もう少しレベルの低い曲を探してみるわね・・・。」

「悪いな、頼むよ。」







序盤から早くも問題が続出してしまった様子。

今後のレッスン、どうなっていくことやら……。



--to be continued--


次回予告!!

さて・・・、シードピアクライシスLFYに向けてたくさんのリクエストが届いております!
次回はその中から一部を先行発表!!

次回『要点整理!空先生のカバーソング口座』

コンサートを作るのは貴方です・・・。

あとがきという名のフリートーク(by DaisukeP[以下:D]&中川空[以下:空先生])
D「という事で…、『シードピアクライシスLFY』も2回目…。レッスンも順調に進んでいますね。」 空先生「なにいってるんだね!?     確かに一部メンバーは順調に進んでるけど、マサヒロ、アスラン、アスミンの3名はオンチで     なのはちゃんにいたってはダンスのセンスがゼロ!!…、これにはビックリしたよ…。」   D「そうだよね…、まぁ一部の設定はリアルの声優さんネタだからね…。     さて…、次回は楽曲の中間発表となっています。それでは、次回までごきげんよう。」

編集者・コースケの独り言
どうも、今回も大幅な加筆修正をさせていただきました、タツノコースケです☆
さて、今回の第2話、3箇所ほど歌詞の一部引用が見られたので、独自にその歌詞が載っている曲のデータを探してまいりました。

>「♪夢を信じて生きてゆけばいいさと・・・」→(ドラゴンクエストより「夢を信じて」
>「♪はーしーれー光速の帝国華撃団!!」→(サクラ大戦より、ゲキテイこと「檄!帝国華撃団」
>「♪七色の風に吹かれて・・・。」→(“マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ”より「Legend of Mermaid」

ゲキテイ以外の2曲は全く知らない楽曲と言うことで、どんな内容かYoutubeでその曲を探して聴いてみたんですけど…、結構いい曲でした。
今度、CDをレンタルしてみようかな?
さて、次回はカバーする楽曲の先行発表と言うわけで、どんな曲がラインナップされているか、楽しみです☆
それでは☆









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