Phase200.5
絆と会議と向かうべき場所〜刹那の果実〜



トッキュウジャーたちの支援、リトルバスターズとL.J.D.L.G.の介入もあって、サンバッシュたち亜空軍陣営を撃破することに成功し、難を逃れることが出来たブライトルーパーズたち。

その旗艦・“第5やたがらす丸”のブリッジには、それぞれの組織に関するあらゆる情報を交換するため、代表メンバーたちが集まっていた。

また、通信回線を通じて、“紅魔艦”のスカーレット姉妹もその情報共有の場に加わっている。

「それにしても、可愛い姿してるわね☆」

そんな中でドロンジョが見とれているのは、一匹のカワウソ。

…いや、カワウソのぬいぐるみと言うべきか。

「いやいや、褒めても何も出ぬぞ。」

「別にいいのよ、どうでも☆」

“うそくん”と呼ばれるぬいぐるみから発せられた中年男性のような声。

互いの自己紹介の際に発せられたその一声に、一同は驚いたが、ドロンジョだけはその外見に釘付けの様子だった。



一色健次郎―――。

かつてディスタンス・フォースに所属していた天才科学者で、“VIVIDガールズ”の装備である“ビビッドスーツ”の開発者でもある。

しかし、亜空軍のミキシングローバルによる混乱によって、魂と肉体が分離してしまい、その魂が“うそくん”に入ってしまっている状態なのだ。



さて、そんな可愛らしい存在を含めた一同で、各々で気になる質問をぶつける。











・ピッポとザンダクロスについて

“ザンダクロス”とは、のび太たちが操縦していた白い大型ロボットの呼称で、正式名は“ジュド”。

ピッポはそのジュドの頭脳がデフォルメされた、鳥のような姿の小型生命体。

彼らはもともと人類征服のために送り込まれた“鉄人兵団”の将兵であり、のび太たちの敵側に当たる存在だったのだが、ドラえもんたちの道具による改造で味方側として戦ったと言う奇妙な経緯がある。

しかし、その戦いの末に彼らは“歴史改変”の影響によって消滅したはずなのである。

「どうしてピッポたちが生きていたんだろう…?」

その疑問を口にしたのは、彼らと行動を共にしていたのび太であった。

『それなら、私が答えてあげるわ。』

「!!???」

またしても予想し得なかった声が。

その瞬間、時空の扉が開かれ、一人の少女が現れた。

「リルル!!??」

「久しぶりね、のび太くん。」

ピンク色のロングヘアをなびかせるその存在もまた、のび太たちにとって因縁の深い存在だった。

ザンダクロスと共にのび太たちの世界に送り込まれた鉄人兵団の将兵・リルルである。

「でも、歴史が変わったことでリルルも消えたはずだったのに…。」

その言葉を聴いた仮面ライダー3号こと黒井響一郎は、何かに感づいた。

「…歴史の改変、か…。俺と同じ存在と言うことか…。」

彼の一言を聞き、ドラえもんもあることに気づいた。

「そうか…、そういうことか!」



――君たちは“タイムストレンジャー”だったのか!



“時間放浪者”を意味するタイムストレンジャー。

それは、本来の歴史から外れた異なる時の流れで作り出された、いわばパラレルワールドの住人。

つまりは本来なら決して出会うことすら叶わない異世界の存在なのである。

ちなみに、かつて“カードを使うことで存在と記憶を消去”し、全く異なる時間を歩むことになった仮面ライダーゼロノス=桜井佑斗もその一人として当てはまる。



「それじゃ、僕らの世界とは全く違う歴史の世界からやってきたってこと!?」

「そういうことになるね…。」

その続きを、響一郎が答える。

「俺たちはそれぞれで時間の流れをさまよっているうちに、時間警察のレイジと遭遇したんだ。亜空軍の存在を知ったのはそのときだ。」

「私たちと一緒に戦ったのび太くんたちも巻き込まれたって知ったから、私たちも協力させてもらうことにしたというわけよ。」

別れたはずの存在と再び戦えると言うのは嬉しいが、不安も残る。

それは、先ほどの戦いでニセウルトラ兄弟にコテンパンにされてしまったザンダクロスのこと。

現在は中破状態で格納庫に保管されている。

そしてもう一つ…。

「ところで、のび太くん、しずかさんたちは?」

「あ……それが…。」

……そう、彼自身が一番気にしていたことはそれだ。

実は彼の友達であるしずか、ジャイアン、スネ夫の3人は、亜空軍の攻撃に巻き込まれて行方不明。

時空警察の元に辛うじてたどりついたのも、自分とドラえもんだけだったのである。

「…そう、会えていないのね…。」

リルルも大方を察し、瞳を伏せた…。

無事でいて欲しい。

そう願うしか術は無かった…。





・『リトルバスターズ』と『L.J.D.L.G.』について

今回の戦いで戦線に合流した上記の2大組織について質問したのは、トッキュウ1号の適合者である“アカツキ”と言う名前の青年だった。

「さっきの戦いから見てもただの武装組織というわけではなさそうですけど…。」

その疑問に答えたのは、リトルバスターズの司令官的立場を担う存在・伊賀電であった。

「我々『リトルバスターズ』は、“ディスタンスフォース”の中でも最高権限が与えられている独立機動部隊として活動する特殊な存在だ。」

「数年前に、組織内の一部の人間が大型事件の容疑者と加害者として関与していた事実が明るみになったのがそもそものきっかけだ。」

炎皇寺往人(えんのうじ・イクト)の話によると、その事件の反省を活かし、たとえ相手が組織内の最高位に立つもの――例えば、“D.F.最高評議会”――でも、あらゆる状況・条件を問わず、礼状なしで相手の権限を剥奪、逮捕に踏み切ることが出来る存在が必要と考えたのである。

その絶対的な特殊部隊として結成されたのが、このリトルバスターズなのである。

いわば、彼らはディスタンス・フォースの意思を司るとも言うべき存在なのである。

「でも、そんな彼らがどうしてこんな場所に…?」

いかに尋常ならざる権限を持つ彼らと言えど、ここまで大胆な行動に出るからには疑問が残る。

そのアカツキの疑問に、同チームのリーダー・理樹が答える。

「実は、亜空軍の攻撃によってミッドチルダの存在が消滅してしまう異常事態が発生して、その原因究明とシードピア連合軍の援護のために向かっていたところだったんだ。」

自分たちの守護管轄領域が消滅する事態はディスタンス・フォースとて想定していなかったため、本部も混乱の一途を辿っていた。

それに、あの世界を守り続けてきていた数多くの戦士たちの安否も確認できていないという不安が、さらに向こうの焦りを助長させていたのだ。

「私たちがミッドチルダから脱出したのは、丁度そのときね。」

ここで、L.J.D.L.G.について説明に入ったのは、“タナトスリリィ”と言うコードネームで呼ばれていた女性仕官――風見一姫である。

「私たちは元々、ミッドチルダの森羅カンパニーに協力していた私設集団だったのです。」

「ヒース・オスロって言う次元犯罪者を倒した後に、世間の目を離れて密かに暮らしていたんだけど、亜空軍に攻撃されて脱出を余儀なくされたのよ。」

会話に加わったのは、G.U.N.D.A.M.アーマーの適合者の一人・榊由美子だ。

その彼女から、思いもよらない一言が告げられたのは、まさにその直後だった。

「それで…実は、その襲撃の際に、私たちは見たの……。」



――倒したはずのヒール・オスロが、5体のG.U.N.D.A.M.を率いている姿を……

『…!!!??』



――倒したはずの相手が生きていた…!?

読者にとっては言わずもがな、この流れで思いつくのは、“あの存在の影”以外考えられないだろう。

「私たちはその真実の究明と、ヒール・オスロの再打倒という目標を掲げ、行動を開始したのです。」

「ここに合流したのはまさにその直後だったというわけ。」

しかし、疑問が残る。

それはオスロが率いていたと言う5体のG.U.N.D.A.M.についてだ…。

いや、そもそもそれは本当にG.U.N.D.A.M.だったのだろうか…?





・『トッキュウジャー』について

次なる疑問をぶつけたのは、ブライトルーパーズの行動隊長である大野と虎南。

「君たち、“トッキュウジャー”…だったな?どうして君たちはスーパー戦隊の力を持っているのだ?」

「そもそも、あなたたちのようなスーパー戦隊は、ルヴェラの歴史には存在しなかったはずですが…。」

そう、“レンジャーズラグナロク”以降、スーパー戦隊の歴史は34代目のゴセイジャーで途絶えていたはずなのである。

『それでしたら、俺のほうから話しましょうか?』

その疑問に答えたのは、通信を通じて参加している伊狩 鎧(ゴーカイシルバー)と、ブリッジに足を運んでいた時空警察の黒崎レイジだった。

『実はですね、俺たちゴーカイジャーがそのスーパー戦隊の力を集めて回っていたんですよ。』

「トッキュウジャーは、その力を俺たち時空警察が譲り受けたことによって作り上げることが出来た力なんだ。」

『ええぇぇ〜っ!!!???』

スーパー戦隊の大いなる力は途絶えていなかったというのか!!??

ルヴェラの戦士として戦ってきた一同にとっては、全く知る由も無かった話であった。

その告白に、興味を示した存在が一人。

「よければその話、詳しく聞かせてくれるかな?」

今までこのやたがらす丸で戦いを見守っていた、ブライトルーパーズの総責任者・麿長官だ。

その頼みを了承した鎧は、今までのことを語った。







自身もルヴェラの住人であった伊狩 鎧は、レンジャーズラグナロクの終結直後、戦場から離れた場所で無数の光が天に昇っていくのを目撃していた。

それがスーパー戦隊の力の輝きだと感じた彼は、憧れの存在であったスーパー戦隊に何かあったと直感していた。

その不安は現実となり、その後、ルヴェラのあらゆる街で、“レンジャーズラグナロク終結”、“スーパー戦隊消滅”というニュースが、新聞やテレビで報じられていた。

しかし、“彼らが生きていた証をこの世界に残してあげたい”、“願わくば、自分が新たなスーパー戦隊となってルヴェラを守りたい!”、こよなく彼らを愛する鎧の強い決意が、冒険の旅へと誘うことになった。

こうして、故郷に別れを告げた彼は、スーパー戦隊の遺産を求める放浪の旅に出発した。

その後、スーパー戦隊の力を集め続けてあらゆる次元世界を放浪するキャプテン・マーベラスたちと出会い、新たな仲間として加入し、長い旅路の末に、“海賊戦隊ゴーカイジャー”の一人となったのである。



ゴーカイジャーたちが時空警察と遭遇したのは、宇宙帝国ザンギャックの本星に向かう旅路の途中だった。

警察と海賊という、普通ならば相容れぬ組み合わせだったのだが、紆余曲折を経て、スーパー戦隊の大いなる力を守る者という意思を信じることに。

その力を受け取り、独自に解析して生み出したのが、時空警察謹製のスーパー戦隊として作り出された“トッキュウジャーシステム”。

アカツキたち5人は、その適合者としてあらゆる時間軸から召集された存在だったのだ。







話を聞いて納得した麿長官、スーパー戦隊の新たな力が異次元世界で生まれていたことを知り、笑みを浮かべた。

『レイジさん、俺たちを信じてくれてありがとうございます!』

「いや、礼には及ばない。」

鎧は、五色の大いなる力を残してくれたレイジたちに礼を言う。

『あ、そうだ!それに、スーパー戦隊の力を後世に残しているアキッキーさんと言う人にも、ちゃんとお礼を言わなくちゃ…。』

「「「!!!!!!」」」

ふと、鎧がアキッキーと言う人物の名を口にしたと途端、真っ先に喰らいついた3人が…。



「「「アキッキー(アキ兄さん)を知ってるの(か)!!!????」」」

『!!!???』




それは意外にも、ブライトルーパーズの一夏と千冬、そして箒だった。

『え、えぇっ!?』

これには鎧も驚かざるを得なかった。

「ちょ、ちょっと待って!これってどういうこと!?」

事情が飲み込めない虎南が事情を聞くと…。

「いや、実は私の実家が剣道の道場をやっていて…。」

「千冬姉がそこによく通っていたんだけど…。」

「アキッキー…いや、アキヨシ・エンリュウインはその剣道場での私のライバルであり、学生時代の同級生なんだ…。」

『なんですとおおおぉぉぉ!!!???』

またしても意外な人間関係が明らかになり驚きを隠せない一同。

さらに聞いた話では、ISチームの鈴音とダグオンの適合者である五反田兄妹もアキッキーの知り合いと言う事実もカミングアウトされ、一同はまたまた驚愕!

アキッキーはどんだけ多くの人間たちと親交を深めているんだ!!??

そう思いたくなるほどの膨大な交友関係に全員も驚かざるを得なかった。

だが、その知り合いたちですら、アキッキーが今スーパー戦隊の力を継承していたと言う事実を全く知るはずもなかったことも重なり、困惑するしかなかったのは、言うまでもない…。









『みんな、情報共有中のところいいかしら?』

…と、ここで紅魔艦の主・レミリアから通信が繋がってきた。

『伊狩 鎧、あなたの仲間のゴーカイジャーたちの意識が戻ったみたいだから、連れて来たわよ。』

『えっ!!??ホントですか!!??』

その言葉どおり、通信画面に彼の仲間たち4人が集まった。

『心配かけたようだな、鎧。』

『それに、この人たちに大きな借りが出来ちゃったらしいしね。』

『ボクたちもみんなに協力させてもらうよ!』

『私たちに出来ることがあれば、何なりとお申し付けください。』

ジョー・ギブケン、ルカ・ミルフィ、ドン・ドッコイヤー、アイム・ド・ファミーユ。

鎧と同じく、海賊戦隊ゴーカイジャーとして戦っていた宇宙海賊一同である。

そして彼らの後ろには、同じく亜空軍に捕らえられていた一同の姿もある。

どうやら全員気がついたようだ。

すると、レミリアが口を開いた。

『ゴーカイジャーや気絶している人たちから聞いたのだけれど、どうやら彼らの仲間が亜空軍に協力させられているらしいのよ。』

―――!!!???

協力させられている!?

思いも寄らない一言に全員が目を見開く。

「ちょ、それってどういうことだ!?」

慌てる出川の言葉に、フランドールが答える。

『“自分たちに協力しなければ、人質を容赦なく殺す”…。そうやって脅されたんですって。』

彼らの卑劣な行為を知った一同、怒りを覚えたのは言うまでもない…。

「…そういえば…!」

ふと信奈が何かを思い出した。

「あたしたちが亜空軍の拠点に迷い込んだとき、良晴と同じくらいの男たちが変てこな機械の中に入っているのを見たような…。」

「あぁ、研究施設のカプセルに入っていた、ウイルスに操られた少年たちか。」

「!!」

その証言を聞き、正夫が反応した。

「ちょっと待った!それって間違いないのか!?」

めだかと善吉もその証言のフォローをする。

「私たちも見た。それに、仮面ライダーのベルトと思しき装備も付けていたな。」

「ウイルスに操られているのを知ったのは、そこにあったコンピューターを調べたときなんだけどな。」

その証言を総合して、正夫の中で一つの結論が導かれた。

「間違いないな…、イービルライダーズだ!」

――イービルライダーズ!?

聞きなれないチームの名前に首を傾げるが、亜空軍の同士であることは間違いなさそうだ。

「俺たちの仲間で“クロスビーナスポリス”って言うチームがいるんだけど、イービルライダーズは元々その連中の仲間だった少年たちなんだ。だが、亜空軍によってどうやら洗脳されているらしく、俺たちの住む次元世界のシードピアを攻撃してきているんだ。」

その話を聞いて、一夏がさらに詰め寄る。

「ちょっと待て!それじゃ、アキッキーはいまシードピアってところにいるのか!?」

「あぁ、今頃仲間たちと一緒に戦っているはずだ。」

一刻を争う―――!

一夏たちはそう確証した!

『ドロンジョさま〜。』

…と、ここでボヤッキーから通信が入る。

ちなみに余談だが、ボヤッキーは異世界の技術の勉強(+女子高生たちへの興味本位)のため、やたがらす丸の格納庫にいたのである。

「ボヤッキー、勉強のほうはどう?」

『もちろんはかどってますよ。それに、結構かわい子ちゃんもいっぱいですし…☆』

…って、鼻の下伸びてますよ、ボヤッキーさん?

「何やってんのよスカポンタン!!!」

…あ〜あ、ドロンジョちゃん怒っちゃった。

『いやいや冗談ですって。…それより、さっき言っていた“I.S.”のシステム強化、完了しましたよ!』

その横に、I.S.のメカニック担当の束の姿も映る。

『“L.J.D.L.G.”のG.U.N.D.A.M.アーマーのテクノロジーが大きな形で役に立ちました!これで戦力は大幅に増大します!』

その報告を受け、麿長官は決断を下した。

「よし。現時点で集まっているメンバーの一部をシードピアに先行させよう!」

そして、推薦と立候補を検討して選抜した結果、以下の面々が選ばれた。







・クラウドドラゴン搭乗者
グランセイザーチーム、紅魔艦代表メンバー(魂魄妖夢、射命丸文、東風谷早苗、十六夜咲夜)

・グレートライオ搭乗者
炎皇寺イクト&ジャスティライザーチーム+河城にとり

・ウインドイーグル搭乗者
朱鷺戸沙耶&VIVIDガールズチーム

・マグナビート搭乗者
笹瀬川佐々美&リーフ・ラング・ド・シャー・ハルヴァー

・シャークリーガー搭乗者
あーちゃん先輩&正夫

・シエラ号搭乗者
“L.J.D.L.G.”、織斑千冬[先行チーム指揮官]、ヤッターマン&ヤッターワン、ドロンボー一味&ダイドコロン

・ファイヤージャンボ搭乗者
五反田 弾、インフィニットストライカーズ、ドリキャス、サターン、メガドラ、ゴーカイジャー一同

・トッキュウレッシャー搭乗者
トッキュウジャー、織田信奈、ビートルファンガイア

・ディーゼルレッシャー搭乗者
ドラ・ザ・キッド、ロビン、黒井響一郎、ハピネスチャージプリキュア

・トバスピノと同行
シャル

・サンダーシャトル搭乗者
五反田 蘭

・シャドージェット搭乗者
黒騎れい







戦力的に申し分なく、さらに移動手段として使う船と獣電竜トバスピノは、機動力にも優れているという観点からの選抜である。

出発前、救出された璃々から一同に向けてメッセージが…。

『お母さんは何も悪くない…。だって、お母さんは優しいもん…!だから、お願い…!お母さんを助けて!!』

誰かから自身の母親が悪行に手を染めていることを知ったのか、その表情は不安と悲しみで満たされようとしている。

だが誰よりも、母・黄忠の優しさを知るゆえに、その願いも純粋。

その想いを受け取った一同は、力強く頷いた。

「よし。皆、我々もなるべく急いでそちらに合流する。それまでは頼んだぞ!」

「それでは、先行部隊一同、Let's、発進!!!!」







シードピアを目指して全速力でひた進むトッキュウジャーたち。

そんな彼らを背後から見守る影が4つ…。

そのうちの一人は、ディケイドの因縁深い存在・鳴滝だった。

「次元と時空の隔たりすらも超えて、希望の光が集まったか…。」

彼の背後に立つ3人も、残された最後の希望に想いを馳せる。

「プリキュアたちはいわば、私たちの愛と慈しみを受け継いだ存在。」

「あの子達の優しさは、きっとみんなの支えになれるわ。」

愛天使の継承者、“ウェディングピーチ”(花咲ももこ)。

眩さと気高さを兼ね備えた白衣の天使、“ナースエンジェル”(森谷りりか)。

いずれも、プリキュアよりも以前に“ハートユナイティア”の守護を担っていた美少女戦士たちである。

『それに、シードピアには私がかつて与えた“力”もまだ残っている。戦いはまだ、これからだ。』

そして、プラズマ界の守護天使と言われている光の勇者・エルドラン。

彼も、この戦いの行く末を見守るため、駆けつけたのだ。







世界が一つとなり、混乱を極める中、その激戦は新たな激流を生み出そうとしている…!!!



---to be continued---


☆あとがき

ついに200話特別編終了の運びとなりました、シードピアクライシス!
ウェディングピーチやナースエンジェルすらも巻き込んで、フュージョンワールドパニックはさらなる流れに入ろうとしています!
さて、次回は再びメディアステーションパート。
あれから彼らは流れを変えることが出来たのでしょうか…!?










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