徳井ダイスケ・・・、765プロきってのグルメで児童書評論家の異名を持つ期待の彼に我々はあらゆる関係者にインタビューを行った・・・。
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@相棒・空との出会い・・・。
まずは、765プロにおける先輩であり、敏腕プロデューサーとしても鼻が高い、中川空氏に伺った。
「アイツとの出会い・・・?アイツとは・・・、花寺の文化祭で出会ったのよ。当時の『紅薔薇のつぼみ(小笠原祥子様の事)』が急に来なかったから私が代わりに『紅薔薇のつぼみ』になったんだけど・・・、その時、凄かったんだから・・・。」
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当時、別名“リリアンの女番長”とも呼ばれていた空は、リリアン女学園の生徒会・通称“山百合会”の面々とも面識が深かった。
これは、そんな時期に行われた花寺学園の文化祭での一幕。
ちなみに、『花寺学園』とはリリアン女学園と同じ丘の上に建つ、リリアンの姉妹校。
リリアンは女子校でありカトリック系の学園であるのに対し、こちらは男子校であり仏教系の学園となっている。
『男は花寺、女はリリアン』という言葉もあり、兄弟姉妹でリリアン女学園と花寺学院とに通っている例も多いとか。
「空・・・、じっとしなさいよ・・・。」
文化祭での山百合会控え室では、当時の“黄薔薇さま”・鳥居江利子と、“白薔薇さま”であり空の旧友の佐藤聖の協力の下、空を紅薔薇さまのつぼみに変装させることになっていた。
「こうすれば・・・っと、完成〜!!」
「あ〜れま・・・、あっという間に祥子になっちゃったよ・・・。」
しかし、制服のサイズがちょっとキツイのが不安要素だが・・・。
「今回は認めるけど・・・、大丈夫かしら・・・。」
紅薔薇さまこと水野蓉子も、今回の件には少々不安が・・・。
「私のメイク術は完璧よ!!見てなさいって・・・、『お姉様』」
「不安だ・・・。」
“黄薔薇のつぼみ”・支倉令も、不安の色を隠せない・・・。
「ねぇ、もし・・・、空がバレたら・・・、その人にチケットを贈呈するのは・・・。」
「乗った!!」
「「はぁ・・・。」」
聖の突発的な提案に、分け目もくれず、あっさりと乗った空。
全員、ため息をつくしかなかった・・・・・・。
数分後、花寺学園グラウンド―――。
「またダメか・・・。」
「次!!」
花寺の生徒会長である柏木優(かしわぎ・すぐる)の司会の下、文化祭のイベントが次々と進行していく中―――。
「2年1組の徳井ダイスケです!!」
「では・・・。」
「ユキチ・・・、ちょっと良いですか?」
「どうぞ・・・。」
突然、進行役の“ユキチ”こと福沢祐麒(ふくざわ・ゆうき)の言葉を制止した、当時の同級生・徳井ダイスケは、いきなり単刀直入の爆弾発言を口にした。
「そこのあなた・・・、祥子様ではありませんね・・・。」
(!!)
指差しされた直後に発せられた言葉は、さすがの空もドキッとした。
「どうして解るのかしら・・・。」
「まず、祥子様が着ている制服とあなたの着ている制服のサイズが違うこと。次に・・・、リリアンの制服を着た女性が裏門から入っていったんですが・・・あなたじゃあないですよね・・・。」
服のサイズはおろか、今までの行動まで全て見破られたとは・・・・・・。
(全部当たっとる・・・。)
見破られてしまっては、さすがに、隠す必要もなかったのか―――。
「フフッッッ・・・、『大当たり〜!!』」
あっさりと肯定を示した。
「えっ・・・、祥子様じゃない・・・?」
見た目だけで偽者か判別できなかったユキチは、少々困惑・・・。
「柏木さん・・・、ちょっと良いかしら。」
「どうぞ、空さん。」
許可を頂き、祥子の代役としてやってきた空がみんなの目の前に立った。
「え〜っ、私は祥子様の代わりに助っ人でやって来た中川空です!!まさか・・・、バレるなんてね・・・。徳井ダイスケさん・・・、あなたの勝ちです!!『リリアン祭のチケット』を受け取って下さい!!」
「「「何〜!!」」」
そんな話聴いてないぞ!…と、ダイスケ以外の全員が心の中で突っ込んだのは、言うまでもない。
「空さん・・・、解りました・・・。『リリアン祭のチケット』受け取らせて頂きます。」
「楽しんでね。」
「ハイッ!!」
そんな彼らのことなどどこへやら、ダイスケは意外なプレゼントを受け取って、かなり上機嫌だった。
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「ってな感じであっさり見抜かれちゃったのよね・・・。あっ、そうそう・・・、その後も凄かったのよ!!」
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その日の夕方・・・花寺学園の某所。
「空さん!!」
「なに・・・?」
空の姿を見つけたダイスケは、嬉々とした表情で彼女のところに駆け寄り、遠慮がちにたずねた。
「もし・・・、良かったら・・・、リリアン祭の案内をして・・・。」
「良いよ。」
「へっ・・・。」
これまたあっさりと承諾?
気が付くと、空はダイスケのことが興味津々と言わんばかりに目を輝かせていた。
「アンタの顔見たら・・・、なんだか気に入っちゃった!!ダイスケって言ったけ・・・。私の相棒になりなさい!!」
「つまり・・・、恋人になれって事ですか・・・?」
「あ〜、それは無し・・・。アンタの情報は将来役に立ちそうだからね!!」
「解りました・・・。あなたの相棒として協力させて頂きます!!」
こうして、ダイスケは空の心強い相棒として、現在に至るまでどこまでも付いていっているのである。
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A京都で・・・
続いては、765プロのトップアイドルとして大活躍中の、天海春香氏を直撃した。
「コレは、ダイスケさんと一緒に京都へロケへ行った話なんですけど・・・。」
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京都でのロケのオフタイムのとき、春香はダイスケとともに京都駅まで来ていた。
「さて・・・、春香・・・。」
「なんですか、ダイスケさん・・・?」
「コレから清水寺まで歩いて行くぞ!!」
「そうですか・・・、って歩いて!?」
オフタイム早々にいきなり清水寺まで?!
しかも歩きだけで!?
「昨日一緒に風呂に入った女性スタッフから聞いたぞ・・・。脱衣場にあった体重計に乗ったら顔が青くなっていたって・・・。」
「うっ・・・。(スタッフさんの意地悪〜。)」
どうやら春香、ここ最近太り気味だったようだ。
「ロケバスを使うより歩いて行った方が痩せるし、景色も違うから良いだろ・・・。」
しかし、ダイスケの提案も考えようによっては一石二鳥。
そう思えば・・・・・・。
「そうですね・・・、なんか面白そうかも!!」
「そうと決まれば・・・、出発するぞ!!」
そして、根気よく歩き続けて1時間後・・・。
ふたりはついに清水寺に着いた。
「着いた〜!!」
1時間、ほぼ休憩なしで歩き続けてきたせいか、二人は着いた途端に地べたにへたり込んだ。
「俺の言った通りだろ・・・。」
「本当ですね。けど・・・、足がパンパン・・・。」
「そんだけ歩いたって事さ・・・。」
しかし、この日の出来事は二人にとってのいい思い出にもなった・・・
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Bダイスケの弱点
次の取材相手は、765プロ所属アイドルの最年長でもある和み系アイドル・三浦あずさ氏。
「ダイスケさんは、どんな料理も『美味しい』って言ってくれるんですが・・・、唯一アレが苦手なんてビックリしました・・・。」
彼女が語ってくれたのは、ダイスケの意外な弱点に関することだった。
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それは、某テレビ局での番組収録の終了直後の一幕・・・・・・。
「ふ〜、今日も疲れましたね・・・。」
「コレから簡単な打ち上げする?」
「良いですね。」
「私も賛成です。」
ダイスケは打ち上げをやるにあたり、あずさに何か要望がないか聞いたところ・・・。
「あの・・・、最近お寿司を食べてないんで・・・、回転寿司が食べたいんですが・・・。」
「了解!!この付近で安くて美味しい回転寿司は・・・っと、あった!!あずささん、先輩着いて来てください。」
「ハイッ!!」
収録が終わった後というにも関わらず、二人はそそくさに目的地に向かって走っていってしまった。
「あっ、走らなくても寿司は逃げないって・・・。」
見えなくなりつつある二人に突っ込みを入れつつ、空も二人の後に続いた。
そして、お目当ての回転寿司屋に到着。
「さて・・・、早速頼みますか・・・。」
早速、それぞれで食べたいものを注文してみることに・・・。
「私、マグロにハマチにイクラっと。」
「私は・・・、タコとイカで。」
「俺は・・・、玉にツナとコーンに新香巻とかっぱ巻と肉系と揚げ物系全部!!薬味とワサビ抜きで!!」
「ずいぶん頼みますね・・・。」
確かに、ダイスケが注文した品の量は、空とあずさよりもかなり多い。
・・・・・・と、ここであずさが意外なことに気付いた。
「それにしても・・・、なんか・・・、亜美ちゃん達が食べるメニューですね・・・。」
「実は・・・、ロケの際はちゃんとした寿司も食べるんですが・・・、意外な事に普段回転寿司とかに来ると子供向けのメニューを食べるんです・・・。」
「私も最初にダイスケと回転寿司に行ったときはビックリしちゃった・・・。」
これはあずさも目を丸くするしかなかった。
「ダイスケさんってまるでピーターパンみたいですね。」
「ピーターパンか・・・、悪くないですね・・・。」
「ヘイッ、新香巻とコーンお待ち!!」
「きたきた!!いっただきま〜す!!」
ダイスケの意外な一面が垣間見れた一幕であった。
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コレが徳井ダイスケの伝説である。
--THE END???--
あとがきという名の独り言
ダイスケ:「え〜っ、今回は、俺の伝説なんだけど・・・、厳密に言うと・・・、
最初の@を除いて、作者であるDaisukePのエピソードを元に作ったんだ。
Aの清水寺の話は、中学の修学旅行で実際にして、Bは回転寿司に行った際は必ずなんだ。
次回は、『ディアリースターズ』の涼君が主役らしいが・・・、何か・・・、変な噂が出てるらしい・・・。
まさかな・・・。とりあえず・・・、芸能ニュースでも見るか・・・。」
―――――ピッ
キャスター:「『菊地真がイジメ!?』」
ダイスケ:ブ〜ッ!!
編集者・コースケの後書き
AとBはDaisukePさんの実話ですか…(笑)
ぶっちゃけた話、Aは僕自身も一度だけ修学旅行で似たような経験をしていますけど、Bは思いっきり意外でした。
さて、上記の“独り言”の中にあった『菊地真がイジメ!?』と言う項目、実は次回の展開に思いっきりリンクしています!
下の「NEXT」リンクをクリックすると、そのSSへと飛びます!
しかも、まもなく発売のアイマスDSの新キャラ・秋月涼の誕生日記念も兼ねているそうです!
ぜひともご覧ください!