＜DaisukePさんからの前書き＞
＊今回のアイマス特別編、ストーリーとしては『猫子P』の『律子からのメール』にリンクしています。
だからそれを先に読む方をオススメします。
＜猫子Pさんのブログは、こちらから☆＞
律子達が下着等々・・・の買い物をしている頃、765プロ本社では・・・。
会議室で作業中の空のもとへ、萩原雪歩（はぎわら・ゆきほ）と元961プロ所属の四条貴音（しじょう・たかね）が現れた。
「空さん、ちょっと良いですか?」
「どうしたの、貴音に雪歩の2人が揃って・・・?」
どうやら相談事のようだが・・・・・・
「今度、私の通う高校で文化祭があるんですが・・・。」
「私も、去年は1回も出ませんでしたから・・・。」
「な〜るほど・・・。確か・・・、2人の出身校はリリアンの高等部よね。」
「はい・・・。」
リリアン女学院―――。
それは幼年部から高等部、女子大学、大学院まで一貫した教育が行われるミッションスクール。
「リリアンって事は、花寺との合同祭だから・・・。見に行ってあげてもいいんだけど・・・、私が知ってる山百合会メンバーと花寺のみんな卒業しちゃったし・・・。」
「そういえば、空さんはリリアンの卒業生でしたよね・・・。」
「そうよ。リリアンの時は、色々と楽しかったな〜。」
そう、偶然か必然か、3人はそろってそのリリアン女学院の出身なのである。
「シスターや教師達からは、空さんはヤンチャな事をやっていたっていう話を色々と聞きましたが・・・。」
―――ドキッ！
まさか貴音がそんな話を聞いていたなんて・・・うかつだった・・・。
「うっ・・・、先生達の意地悪〜。」
また、そんな会話をこっそり聞いていたのか、事務員の音無小鳥（おとなし・ことり）も話の輪に加わってきた。
「どんな話が有るのかしら・・・、気になるわ・・・。」
「分かったわよ・・・。いっぱいある中から教えてあげるわよ」
・・・・・と言うわけで、たくさん有る“ヤンチャ伝説”のなかから、いくつか紹介してもらうことに・・・。
＜空のヤンチャ伝説@＞
新学年になったときに発表されたクラス替え掲示板。
空の傍らには、彼女の腐れ縁の佐藤 聖の姿が。
「空・・・、また同じクラスになったね・・・。」
「うん・・・。私達の腐れ縁はいつまで続くのかしら・・・。」
「さあね・・・。」
そして、始業式後・・・。
「午後は入学式だし・・・、どんな新入生が入るのかな〜。」
「確か・・・、令ちゃんの妹分がリリアンに入るって聞いてるよ。」
「なるほど・・・。聖はこの後は入学式の準備とかが有るんでしょ?」
「あぁ、令ちゃんと一緒に受付を担当するよ。」
「良いなぁ〜、聖は新入生に会えるなんて・・・。私は無所属だからすぐ直帰しないといけないから・・・。」
この時・・・、空は有ることを思い付いた・・・。
「入学式の準備に助っ人いる?」
「いや、いらないから。」
「聖のケチ・・・。先に帰る、ごきげんよう。」
「ごきげんよう・・・。」
ところが、しばらくして・・・。
「ハイッ・・・、どうぞ・・・。」
「体育館はコチラですね・・・。」
“黄薔薇さまのつぼみ”となった支倉 令（はせくら れい）とともに受付の仕事をしていた聖だったが・・・。
「すいません・・・?」
「ハイって・・・、空なにやってんの・・・!?」
いつの間にか姿を見せた空の怪しげな格好に唖然。
「何って・・・、保護者に変装して入学式に潜入して見に来たんだけど・・・。」
「全く・・・。シスター上村と新聞部には内緒にしとくから・・・。」
「ゴメン・・・。」
しかしその後日、シスター上村にこっぴどく叱られてるのを新聞部に見つかってしまったそうな・・・。
「そういえば、あなたは、『リリアンの女番長』って呼ばれていたって話。」
「貴音〜、それ、言わないでよ〜。」
「後、こんな話も聞きましたよ・・・。」
雪歩が語りだしたのは、ある日の夕涼み会での一幕・・・・・・・・・。
＜空のヤンチャ伝説A＞
リリアン女学園高等部生徒会―――通称“山百合会”。
「みんなは、噂は1回位は聞いてると思うけど・・・、彼女の名前は、私の幼なじみで『リリアンの女番長』こと中川空。」
この日、聖は空をその夕涼み会に招きいれた。
「山百合会の皆さま、ごきげんよう。私は、聖の依頼で、山百合会では解決できない事を数々解決してきました。今年の3月で廃業しますが・・・、また会えるかもしれません。」
リリアンの優雅な薔薇の姉妹たちに粗相の無いように挨拶を済ませた後―――。
「さっ、夕涼みと言えばコレやろ!!」
聖が取り出したのは―――。
「花火・・・?」
珍しいものを持ってきた聖に、紅薔薇のつぼみ・小笠原 祥子（おがさわら・さちこ）は首をかしげる。
「たまたまネット通販で見つけてね・・・。」
「面白そうだね、やろうよ。」
令が賛同の意志を示したと思ったら・・・。
「んじゃあ、空!!例のある?」
「もちろん!!」
空がもう一つ何かを取り出した。
「コレは・・・、機関銃・・・?」
形状からすればそう見えるかもしれないが―――。
「ところがどっこい!!ちょっと違うのよね・・・。」
「実は・・・、コレも花火なの!!」
「え〜!!」
「他にも大砲型とか有るから楽しんでね〜!!」
もちろん、コレを見た山百合会の人達は唖然としていたのは、言うまでも無かったかもしれない・・・。
「あ〜、んなことも有ったけど・・・誰から聞いたの・・・。」
「こないだ取材に来た記者の方から・・・。」
その記者、空の知り合いだったのだが、どうやら雪歩らが取材を受けているときにこっそりその話を聞いていたようである。
「三奈子のいじわる〜!!」
「すいません・・・。」
すると次の瞬間、何を思ったのか空が突発的に次回の企画アイディアを切り出した。
「こうなったら・・・、雪歩&貴音のリリアン女学院&花寺高等部限定ライブをやるわよ!!」
「「えぇっ!!」」
「そうと決まれば・・・。あっ・・・、もしもし・・・、三奈子?中川空です。こないだはお疲れ様です・・・。」
突発過ぎる状況に驚く二人を尻目に、空はテキパキと次回の準備を進めていった・・・・・・。
こうして、秋に行われたリリアン・花寺主催の文化祭限定ライブは、雪歩が緊張しながらも、貴音がリードしたおかげで大成功に終わった・・・。
後日・・・、雪歩&貴音のユニットが出したアルバムは、レズの女性や百合好きな女性に人気が出ていたと行き付けのレズバーのママから聞いた・・・。
--THE END--
あとがきと言う名のフリートーク（DaisukeP[以下：D]、中川空[以下：空]）
D「今回は、元々『猫子P』のブログであった『律子祭り』に掲載された
『律子からのメール』の裏を自分なりに作りました。」
（ちなみに・・・、6月の話なんで山百合会と花寺の合同祭が有るのはちょっと先の話ですが・・・。）
空「ところで・・・、クロスしているのは?」
D「『アイドルマスター(猫子Pの世界と共有)』、『マリア様がみてる(コチラも猫子Pの世界と一部共有)』、
『ときメモ』(1、2、3)、『ときメモガールズサイド1&2』、『特命係長只野仁』(ドラマ版)、
『仮面ライダーG』(主人公とヒロインの設定のみ。シェードの登場予定は無し・・・。)、
『ゴローズバー&マイフェアレディ』(Gの仕事場。ちなみに、出演していた芸人も名前を変えて登場予定。)
『機動天使エンジェリックレイヤー』です。
さて、気になる今後の話ですが・・・、まず以前掲示板で発表した『アイドルマスターDS』の日高愛主役SS!!
更に、千早とロサ・カニーナが主役のSSも製作中!!」
空&D「「それでは、ごきげんよう。」」
オマケ
空「この際だから、二人とも姉妹になっちゃったら・・・?」
雪歩・貴音「「えぇっ!!」」
空「冗談よ。」
編集者・コースケの後書き
またしても『マリみて』とのクロスと相成りました、DaisukePさん提供のアイマスSS第4弾です！
・・・それにしても、原稿をもらった時点ではそんなに多くクロスしているとは到底思えないような・・・・・・。
もしどこか間違っているところがありましたら訂正をしますので、ご一報をお願いします。
