シードピア巨大コンサートプロジェクトの立ち上げから1ヶ月が経つ。

右往左往な展開が続いた初期のレッスンだったが、少しずつ問題点も解消されてきてはいる。

これも、敏腕プロデューサー・中川空の努力の賜物と言うべきだろうか？

「ここね・・・。フフッ、待ってなさい・・・☆」

そんなメンバーたちのレッスン施設に向かう、謎の人影が……。





























同じ頃、こちらはシードピア有数の大型企業の社屋にある大会議室。

そこでは、空が一人の男と何か交渉をしている様子。

しかし、お互いに顔なじみなせいか、意外とスムーズに事は運んでいったようだ。

「交渉は成立だ。代金はアッチにツケとくぜ。」

「ありがとう。しかし・・・、あのスラムのサウスタウンでヤンチャだった頃のタクミとタイヨウも今や大企業の若社長と副社長・・・。コレもキラやラクスの影響が強いけど・・・。」

「今度は俺がキラ達にお礼をしたいしな・・・。」

空の目の前で淡々と話を進める、こちらの若い青年。

彼こそ、24歳と言う異例の若さでこの大企業の社長に就任した若手、半田タクミ（CV：半田健人）である。

空やキラたちライガーシールズのメンバーたちとは顔見知りであり、会話から察するに、何かと世話になっているようだ。

ちなみに、『彼を歌手としてデビューさせたかった』と言うのは、空の本心である。

「ふ〜ん・・・。そうだ、今度一緒にメシでもどう?奢るわよ。」

「そうさせてもらうよ。あっ、なるべく冷たい食べ物な・・・。」

「分かってるって!!」

余談だが、彼は超が付く猫舌である・・・。





























さて、それから数時間後、こちらはメンバーたちがレッスンに励む、某レッスンスタジオ。

「オイッ、何者だ!!」

何やら警備員が慌しく動いている。

彼らの視線の先には、今回の冒頭で突然現れた謎の人物の姿が。

「構わん!!取り押さえ・・・。」

警備員がその人物を強引に取り押さえようとしたのだが――――。







「地獄(ヘル・・・)のWINK〜!!」





――――バチコォ〜ン!!


「ぐわぁ〜!!」





色んな意味での強烈なウインク攻撃で、警備員たちがノックダウン。

すると、その騒ぎを聞きつけたのか、空が合流した。

「どうしたの・・・、みんな・・・?」

「あの女にウインクをされた瞬間に倒されました・・・。」

「倒されたって・・・?」

空がその人物に目を向けた瞬間、驚きが入り混じった笑みを浮かべた。

その人物は彼女にとっては待ちに待った存在といっても過言ではなかったのだ。

「お久しぶりね・・・、空。」

「アキエ!!頼んでいた衣装が出来たの?」

「まだ試作段階だけど、とりあえずね・・・。」

「早く着せたいわ!!」

倒れてしまった警備員たちそっちのけで盛り上がる空。

様子から察するに、どうやらアキエと名乗るこの人物、当日のコンサートの衣装デザインの担当のようだ。



























レッスン室に通され、空から簡単に自己紹介されたアキエ。

視線の先には、レッスンに励むメンバーたちの姿。

ふと、アキエの目が光った。

視線の先には、頭の中で「？」を浮かべるカガリが。

目が遭ったと思いきや、アキエはカガリの体系に目を通し始めた。

「どう・・・、アキエ・・・?」

状況を察した空が、カガリに対する“評価”を聞く。





「う〜ん・・・、この娘は完全におブスね!!」





―――カッチ〜ン!!!





「わっ・・・、私がおブスだと〜!!」

一般人にとって、聞きようによっては侮辱とも受け取れる発言に、カガリは一瞬でブチギレしてしまった。

突っかかろうとするカガリを、すぐにキラが背後から抑える。

「落ち着きなさい、カガリ!!アキエの言う“おブス”っていうのは『せっかくキレイになれるのに、努力を怠っている人の事』(『オネエ☆MANS』の植松晃士の名言)を言うのよ。」

「あ・・・・・・そう言うことなのか？」

「そういう事・・・。早速だけど・・・、衣装合わせ始めるわよ・・・。」

このデザイナーとは、当分は慣れそうになさそうだ……。

周囲のメンバーたちがそう感じつつ、早速試作品の衣装合わせがスタートした。



























その間にどんなことがあったかは差し控えるが、こんなやり取りがあったという……。

「くっ・・・、屈辱的だ・・・。」

「私は名護さんにこれは似合うとおもうな・・・?まぁ、試しにこれ言ってみて・・・。」

「お帰りなさいませ、空お嬢様。・・・くっ・・・。」

なぜか棒読み………。 「ちょっと、名護さん!!棒読みで最後の『くっ』は無し!!・・・もう1回!!」

「お帰りなさいませ、空お嬢様」

(うしっ、大成功!!)

空がなぜか心の中でガッツポーズを決めているのは、別の話。

ちなみに、名護がそのときどんな衣装を着ていたかは、想像に任せることにしよう。



























その後、一通りのスケジュールが完了し、アキエもようやく一息付けられることとなった。

「いや〜、さすが『シードピアにあるアパレル業界のご意見番』であるアキエ先生ですよ!!今回のも俺が萌える衣装でしたよ!!」

「ありがとう。」

そんなアキエの傍でこびを売っている一人の青年。

ライガーシールズの広報担当であり、空の直属の部下・ダイスケ（CV：DaisukeP）だ。

「今度は、是非ともこういう風に・・・。」

ポカ〜ン!!

「アイタッ！」 そんな彼の後頭部を、空が思い切り殴った。

「ダイスケ、サボッてないで仕事しろ!!」

「アイッ・・・。」





アキエ：「私は今日の所はこの位にして帰るけど、次回も楽しみにしてね!!」



--to be continued--

あとがきという名のフリートーク（by ダイスケ[以下:D]&中川空[以下:空先生]）

　　 D：「ハイっ、ライガーシールズ広報課社員のダイスケです。」
　　空：「中川空です。今回はスペシャルゲストにこの方を呼んでいます!!」
　　 D：「アパレル業界のご意見番『アキエ先生』です!!」
アキエ：「よろしく」

　　空：「さて、まずはコチラの重大発表から…。」

『シードピアLFY衣装データ&イラスト』緊急大募集!!
　　 D：「衣装データとイラストですか…?」
　　空：「そうよ。今回、アキエに来てもらったのはコンサートの衣装を作ってもらうんだけど…、
　　　　　アキエって完成予想図を見せてくれないのよ…。」
アキエ：「大事な商売道具よ!!見せられないの…。」
　　 D：「なるほど…、そこで衣装を着たキャラのデータ&イラストが欲しい訳か…。」
　　空：「応募部門は『衣装データ部門』と『ブロマイド・ポスター部門』の2つ。」
　　 D：「あれっ、ブロマイドは2話のポースレッスンでジェスが撮っていたフィルムを使うはずじゃあ…。」
　　空：「使いたいけど、一部メンバーから恥ずかしいって声が多かったから新たに作る事にしたの。」
　　 D：「なるほど…。ブロマイド&ポスター部門の条件は?」
　　空：「まず、ブロマイドのサイズは写真のLサイズからハガキサイズの大きさ。
　　　　　ポスターは壁紙としても使えるように壁紙の基本サイズだったら何でもOK!!」
アキエ：「イラストの内容は、次の通りよ☆」

・ヒロイン(ラクス、ミーア、カガリ、ステラ等々…)：定番の『水着』
　　(ただし、『DOAX』シリーズか、リアルに売ってある水着で
　　「これ、あのキャラに着せたら)似合うわ〜。」っていうのはOK!!)

・男性陣(キラ君、アスラン、ムウさん等々…)：『コスプレ』
　　(声優・俳優出演作品に限る。なお、衣装データはコッチに該当します。また、衣装データ部門では女性キャラもOKです。)

アキエ：「あと、めちゃくちゃエロい水着は書かないように!!」(当サイトは全年齢対象。)
　　　　(『DOAX』だったらリサのウ゛ィーナスやティナのアリオト等々…。
　　　　　要するに、グラビアで載るような水着はOKだけど、ダイスケやユースケが好きそうな水着)
　　　　　捕捉：リアルで売ってある水着とは、スポーツショップやデパートの水着売場に毎年限定で置いてある新作水着の事。
　　　　　　　　良く見ているのは男性が多いから女性の水着をチェックするのは恥ずかしいって人は
　　　　　　　　女性向け有名ファッション雑誌の水着特集を参考にしてもOK!!
　　空：「また、グラビア経験のあるキャラ(山川恵里佳等々…)は、
　　　　　過去に雑誌で掲載されたグラビア写真を参考にしても良し!!
　　　　　締め切りは来年の4月末!!(ちなみに、セットリスト完全版が発表された時点で衣装データは締め切りよ。)」
　 3人：『皆さんの応募お待ちしていま〜す!!』

　　 D：「さて、次回はシードピアで一度引退したアイドルが空の説得で復活するかどうかは見物ですが、
　　　　　まぁ楽しみにしてください。」