※これは本編で書ききれなかった出来事をL.S広報課のアキッキーによるメイキング撮影という形で書いた作品である。
<ライガーシールズ広報課アキッキーのメイキング日記より>
さて、水着撮影のほうはマリアに任せて、ボク達はセットを作ることになった。
しかし、参加者もセット制作に参加させていいのだろうか・・・・・?
マリアに水着撮影のメイキングを頼んでいたボクは少し遅れてみんなと合流した。
するとみんな何か騒がしそうにしていた。
「どうしたんですか?」
ボクは聞く。
「いやさ、僕たち初めてステージの設計図を見せてもらったんだけど・・・・・。」
チーフも口ごもっているのでボクも早速設計図を見てみることにした。
「こいつは・・・・・!」
ボクは驚く。
なぜなら書かれていたセットはかなり大きく、しかも海も大胆に使う思いきった構想だったからだ。
「無理じゃないっすか!?」
ソラも完全に諦めムードだ。
「大丈夫だぜ。D.Sに抜かりはないぜ。」
そういっているのはD.Sのメカニックリーダーのロウだった。
「リーアム、樹里!そろそろ頼むぜ!!」
『わかりました。』
『行くよ!』
万能アイテム・マルチャージャーで通信をとると、即座に何かがこっちへ近づいてくる。
その形は………巨大なハサミ!?
「何や?キングロブスターのシザース・カタパルトシップやないか。」
確かに、ダンチョ団長の言うとおり、こっちへ近づいてくるのは
D.Sの主要部隊“オルカファイターズ”の強襲艇、シザース・カタパルトシップだ。
船はボクたちのすぐ近くに止まり、ハッチが開くと中から1体のMSが出てきた。
角田さんがその正体に気づく。
「あれは確か・・・うちの作業用MSの“ワークシーガル”じゃないか。」
するとワークシーガルが膝を突き、降りるためのワイヤーが出てきてそこから長髪の男性と明るい茶髪の女の子が降りてきた。
「お待たせしました。」
「わりぃな、リーアム、樹里。わざわざ運んできてもらって。」
「良いってことよ。ワークシーガルと“シーキャット”を6機ずつとパワードダイダロス1機、確かに持ってきたわ。」
状況が飲み込めないボクたちはポカーンとしているしかなかった。
「あの、そちらの2人は?」
そこにキラ君が割って入る。
「ああっ、わりぃわりぃ。紹介が遅れた。
D.Sメカニッククルーのリーアム・ガーフィールド(CV:速水奨)と山吹樹里(ヤマブキ・キサト)(CV:倉田雅世)。
ジャンク屋時代からの俺の仲間さ。」
「えーと・・・よく趣旨が見えないんですけど・・・・。」
チーフの問いにロウが答える。
「まあ、さすがにこれだけのモンを人の手だけで作るのは大変だからな。
俺のほうからグ・ランマたちに相談して作業用の機体を回してもらったのさ。」
なるほど。
確かに砂地で作業するなら重機を持ってくるより作業用のMSのほうが効率が良いというわけか‥‥。
かくして作業用MSなども導入してのステージ製作作業が始まった。
なお、相談の結果ワークシーガルとシーキャットの操作は各組織から代表が2人ずつ担当することになった。
(ただし、MSを所持していないデンライナーポリスとディスタンスフォースは免除)
<搭乗メンバー>
・T.I.A.S.(てれび戦士チーム):ゴルゴ伯爵(ワークシーガル)&レッド隊長(シーキャット)
・L.S:キラ(ワークシーガル)&ムウ(シーキャット)
・B.C.F:オルガ(ワークシーガル)&スティング(シーキャット)
・E.F:アスラン(ワークシーガル)&ハイネ(シーキャット)
・S.C:大神(ワークシーガル)&新次郎(シーキャット)
・D.S:カイト(ワークシーガル)&ウェンツ(シーキャット)
・S.O.S:キョン(ワークシーガル)&古泉(シーキャット)
※パワードダイダロスはビークルモードで使用し大掛かりな作業がいる際はカイトが操作を担当。
ボクは撮影もあるのでとりあえず辺りを見回す。
さすがにMSを使っているためか作業が早い。
するとボクの目にS.Cのメカニックチーフである中嶋親方(CV:中嶋聡彦)の姿が写った。
「親方〜。」
「あっ、これはアキッキーさん。」
親方はボクに気づきこっちへ向かってくる。
「しかし、凄いっすね。このセット。」
「ええ、S.Cの舞台も担当させてもらっている身としてはこんな大舞台の製作ができるなんて夢のようでさ。」
「このステージでみんなが歌う‥‥今から考えただけでもドキドキしますね!」
すると他のスタッフが親方に声をかける。
「親方〜。ここ、どうするんですか?」
「しょうがねえな。今行くから待ってろ!!じゃあ、アキッキーさん、あっしはこれで。」
そういって親方はむこうへ行ってしまった。
「やっぱ、親方はすごいな〜。」
「お〜い、アキッキーもこっちを手伝えよ!!」
「あっ、は〜い!」
<ライガーシールズ広報課アキッキーのメイキング日記より>
今日始めてセットを作ったわけだが、正直たった1回のライブのためとはいえこのセットはすごすぎる。
そして出演者を支えている親方たち裏方スタッフの熱い思いはぜひとも大切にしたいと僕は思った。
日記にそう記載する。
「さて、それじゃあライブで歌うメドレーの編集の続きをやるか!」
そういって僕はパソコンに向かうのだった。
しかし、この時点で僕はある事態が自分に降りかかろうとは夢にも思っていなかった。
--to be continued--
次回予告!!
楽曲の練習に裏方のスタッフ業務に加えCVPのゲリラライブサポートもすることになったアキッキー。
次回は、ヘッドカメラを付けたアキッキーのある1日の動きを見てみよう!
Making5「表裏一体!?アキッキーのハチャメチャライブ準備記」
コンサートを作るのは貴方、メイキングを撮るのはアキッキーです。
あとがきという名のフリートーク
天の声「今回は華やかの女性陣たちの裏で汗にまみれてがんばっている男性陣のほうにスポットを当ててみました。」
アキッキー「そういえば今回はリアームさん、樹里さん、中嶋親方と本編未登場のキャラが多くでてきましたね。」
天の声「今回はあくまで主役はキラたちじゃなくてスタッフたちがメインだからね。
そりゃ彼らも出てくるよ。」
アキッキー「そしてこの後、僕があんな目に会うんですね。」
天の声「そっちのほうは本編12話を参照にしてくれ。
さて、次回はいよいよライブ前日の追い込み!
次回はちょっと視点を変えてアキッキーが表の動きであるライブ楽曲の練習などのシーンや
裏の動きであるゲリラライブ準備のための練習風景などを上げていこうと思います!」
【今回登場のD.S新装備】
名前:ワークシーガル
イメージ:ユン専用レイスタ+シビリアンアストレイ+バックジョイント(アウトフレーム)
破損したシーガルをベースに各種作業用に改修した作業用MS。
早い段階でセットの設計図を確認していたD.Sが作業用にと複数貸し出してくれた。
背中や脚部(これは宇宙やD.Sの活動拠点である海底での作業用)にクレーンを装備し機材の輸送や高所作業などをこなす。
また、ソーラー発電機も搭載しており太陽が出ている日中はほぼ無制限で行動できる。
<編集者・コースケの独り言>
久しぶりにアキッキーさんから『アキッキーカメラ』の最新作を頂きました!
今回はステージ設計の模様をお届けしたのですけれど……、空課長、さすがに大胆な設計をお考えになられたものですね…(苦笑)
東京ドームコンサートも真っ青なステージ設計となりそうですね。(実際はそれ以上じゃないの!?)
次回はCVP(クロスビーナスポリス)のトレーニング中心となりそうですね。
………そう言えば、彼女たちの歌う楽曲、どうなるんだろ?