“SEEDPIA CRISIS”緊急特別企画
『シードピアクライシス LIVE For You!!』 番外編〜アキッキーカメラ〜

Making3『男子禁制!緊急企画、マリアカメラ!?』



※これは本編で書ききれなかった出来事をL.S広報課のアキッキーによるメイキング撮影という形で書いた作品である。


<ライガーシールズ広報課アキッキーのメイキング日記より>
今日から会場となるニューザックシティで合宿が行われることになった。
一体どうなることやら……(汗)




<合宿場へ向かうバスの中>
てな訳で合宿をすることになりここはそのバスの中。

普通ならみんなワイワイガヤガヤ喋っている筈だがそんな気配をまったく感じさせないほど静かだった。

それもそのはず。集合と同時に全員にアイマスクとヘッドフォンが渡され
全員がそれを着用しているため喋るに喋れない状況だったからだ。

ちなみに、スタッフであるはずの我々もなぜか着用している。

今ふと思い出したのだが、今日の課長はなぜか革ジャンを羽織っていたことを思い出してしまった。

耳元には軽快な音楽が流れるが今の僕の脳裏にはどうしても
某名作SF映画の悪の戦士のBGMがリフレインするのはなぜだろうか・・・・・(汗)





そしてバスに揺られ数時間後、バスが止まり全員肩に手を乗せバスを降りる。

「みんな〜、アイマスクとヘッドフォンを外して良いわよ〜!!」

課長の呼びかけにより、ボクを含めた全員がそれぞれヘッドフォンとアイマスクを取り外す…。

「やっと着いたか…。」

長時間アイマスクをつけられていたこともあり、ダイスケはもちろん、全員の目が慣れるまで数秒ほどかかった。

「ココは…?」

ようやく視界に移る色が鮮明になると、キラ君が訪れた合宿地の光景に目を奪われた用に見えた。

今回、ボクたちがやってきた場所は、まさに南国のリゾート地という言葉にピッタリの場所だった。

そして、視線を前に移すと、課長の隣にいつのまにかタクミさんが立っていた。

「ココは、シードピアにある大型リゾートシティの『ニューザックシティ』よ。」

「ここが、ニューザックシティ…!?」

アスラン君がびっくりした様子を見せる。

「あれ?でも待ってください。確かニューザックシティって、以前、大規模な洪水に見舞われたって…。」

大河君が首をかしげるもの無理はない。

実際そのニュースはボクもテレビで確認していたからだ。

「そう、新次郎の言うとおり、この街はかつて大洪水に襲われて、一時は機能停止状態にあったんだが…、
 つい最近、完全復興が完了したからこの際会場に使おうって事にしたんだ。」

「なるほど…そうだったんですか。」

納得する大河君。

その傍らでは、初めて目の当たりにする大きなリゾート都市に、今にも興奮しそうなてれび戦士たちが。

と、ここで課長から今回の合宿の概要が告げられた。

「早速だけど…、今回の合宿は、3つの目的が有るわ。」

「目的ですか?」

スバルちゃんが首をかしげる。

実は今回の合宿、参加メンバーはおろか広報課の一員であるボク達にも
未だに詳しい内容は告げられていなかったりしている。

「そう、まずは…『生写真撮影』!!」

「生写真の撮影ですか…?」

つまりは“ブロマイド撮影”。

課長と不詳の我が兄の2人で見立てて用意した水着にそれぞれが着替えて、
さまざまなポーズやシチュエーションで撮影してグラビアも真っ青な素敵な写真を目指すということか・・・・。

「あの、空さん…、もしかして…。」

「私たちも…?」

不安がるのはマリューさんとタリアさん。

「もちろんよ!!」

課長は即答した。

どうやらマリューさんとタリアだけでなくリンディさんやかえでさんと言った
各組織の女性指揮官のメンバーたちもメンバーに含まれているようだ。

「あっ、でも安心して。マリューさんやタリアさんにはビキニは着せないから…。」

安心した様子が目に見える2人。

でも、一言で水着と言っても種類があるために、胸をなでおろすのは早い気がするのはボクだけだろうか…。

そしておそらくボクはそっち方面だろうと思い課長に聞いてみる。

「あっ、自分は“アキッキーカメラ”の撮影ですよね?」

と、一歩踏み出し聞いてみる。

今回のブロマイド撮影もライブを行う上でのメイキングシーンの一つ。

ならば撮影しても不思議はないように思えるのだが課長の答えは意外な一言だった。



「なに言ってんの…?ジェス以外の男共は全員で『ステージの組み立て』よ。」



『えぇ〜っ!!』



予想外の発言に、ボク以外の男性がそろって驚きの声を上げた。

「課長…、マジですか!!?」

ダイスケの確認の一言に、課長は即答した。

「当たり前よ!!今回の生写真撮影に当たり、撮影場所となるプールやビーチは、ジェス以外は男性厳禁!!
 もし入ったら…。」

「入ったら…?」



「私がボコボコにしてあげる。」





『それはヤダ〜!!』




仕方なく、チーフを中心に、男性陣は即座に機材の調達やステージの組み立て作業に取り掛かった。

しかし、今回のブロマイド撮影も重要なメイキングの1つ。そこでボクはある人物を呼び寄せた。

「マリア〜。」

「どうしたの、お兄ちゃん?」

呼んだのはボクの妹のマリア。

「お前に重要な任務を頼む。」

「何?」

「頼む!今回のブロマイド撮影のメイキングを撮ってきてくれ!!」

「え〜。」

「何もみんなの着替えシーンを撮って来いというわけじゃないんだ。頼む!」

「何してんの…?」

そこへ課長がやってくる。

「あっ、空さん実は・・・・・」

マリアが事情を説明する。

「う〜ん、エッチな絵を撮らないんならマリアちゃん、やってあげたら?」

「…わかりました。」

承諾してくれたのでボクはマリアにメイキング用のデジタルビデオカメラを渡す。

「じゃあ、ボクはセット製作のメイキングに行ってきますんで!!」

そういって予備のデジタルビデオカメラを片手にチーフたちの元へ向かうことにした。




※作者注:ここからマリアの視点に変わります。




「仕方ないなぁ、もう!」

私はふて腐れながらもお兄ちゃんが渡したビデオカメラを持って空さんと撮影エリアまで向かった。

私が着替えて外に出るとすでに何人かは着替えが終わっているらしくみんなでいろいろと談義していた。

「やっぱ、みくるちゃんは胸が大きいわね!」

「はにゃ〜、涼宮さん、やめてください〜。」

いきなり放送コードギリギリっぽい発言をしているのはハルヒさんとみくるさんだ。

やっぱりアイマスクとヘッドフォンが原因でみんなとお喋り出来なかったのが原因なんだろう。

妙にテンションが高い。

「いいな〜。」

「うらやましい。」

そんなハルヒさんたちの談義を見ていたのはキャロちゃん、ルーテシアちゃんの2人だ。

まだまだ発展途上な2人。背伸びしたい年頃なんだね・・・・・。

「大丈夫だよ、別に胸が大きくならなくても。」

そこへやってきたのはなぜかスクール水着(しかも胸のゼッケンからして小学生のころの)を着たこなたさんだった。

「でも、やっぱり胸の大きい人って素敵だと思います。」

「うん。」

しかし、こなたさんは声を大にして言い放つ。



「貧乳はステータスだ!希少価値なんだよ!」




「何を言ってるんだ、あんたは〜〜〜〜〜!!」




たまらずかがみさんがつっこみを入れる。

「何を騒いでおるのだ?」

すると更衣室のカーテンが開く。



「「「おおっ〜〜〜〜」」」



そこにいた全員が驚く。

出てきたのはシグナムさん、リンディさん、マリューさん、ヒルダさん、
ミーアさん、カンナさん、みゆきさんといったメンバーだった。

あえて言うなら・・・・大艦隊?ってな感じの迫力だ。

「うらやましい・・・・・。」

近くにいたみなみちゃんがボソッともらす。

「心配なさらなくても、大きければ良いとは限りませんわ・・・・(怒)」

あっ、横でラクスさんがものすごく怒ってる・・・・・(汗)

「ああっ、あたしの瞳がカメラだったら!あたしの口がプリンターだったら!!」

空さん、若干壊れてますよ・・・・・(汗)

「じゃあ、撮影始めるぞ〜!!」

ジェスさんの一言で撮影が始まった。









とりあえず撮影も終わり外でカメラを返すべくお兄ちゃんを待つ私。

そこへコースケさんとダイスケさんと一緒にお兄ちゃんがこっちに向かって歩いてきた。

「つっ…、疲れた…。」

「久しぶりに大仕事したな…。」

「こういう時こそ温泉に浸かりたいよね…。」

「「ご尤もです。」」

「「「はぁ〜。」」」

「アキッキー、もうすぐ晩ご飯って空さんが言っていたよ…。」

私は駆け寄り人前で呼ぶときに使う呼び捨てでお兄ちゃんを呼ぶ。

「アレッ、今日はお前が作るんじゃないのか?」

「グラビア撮影の時は作るけど、晩ご飯はホテルの人に作ってもらうように頼んだの。」

「しかし…。」

どこかアキッキーは不満な様子。

そんな彼をダイスケがなだめる。

「まぁまぁ、サブチーフ。たまには地方のご当地メニューを食べてみるもの良いじゃないですか。」

「お前の趣味にはついていけないよ…。」

「とにかく、早いとこ着替えて、空さんたちのところへ合流しよう。」



「あっ、それと…はい、カメラ。」

私はカメラを返す。

「サンキュー。で、どうだった?今日の撮影?」

私はただ一言こう答えた。

「大艦隊を見た・・・・かな?」




<ライガーシールズ広報課所属アキッキーのメイキング日記>
てな訳でマリアの協力で無事にブロマイド撮影のメイキングを撮ることに成功した。

しかし…マリアがカメラを返す時に言っていた「大艦隊」って何のことだ…?
--to be continued--
次回予告!!

華やかな女子の裏でセットを作る男たち。
しかし、そこにはセット製作に情熱を燃やす人たちの姿もあった!!
次回、Making4「安全第一!!舞台スタッフの情熱!!」
コンサートを作るのは貴方、メイキングを撮るのはアキッキーです。

あとがきという名のフリートーク
アキッキー「今回はマリアがブロマイド撮影のメイキングを撮るって話だけど・・・・・ほとんど胸談義じゃん!!」   天の声「仕方ないだろ?水着ネタがまだ届いていないから水着のネタを書くに書けんし・・・・・。」 アキッキー「ちなみに今回、話の中に胸談義の中に会話ネタを盛り込んだらしいな。」   天の声「まあ、参考までにね。ちなみに以下のような感じだ。」 <今回劇中に出てきた胸談義のネタ>「貧乳はステータスだ〜」「らき☆すた」本編内でこなたが実際に言った台詞が元になっている。 ・大艦隊:出展は「絶対可憐チルドレン」の明石薫が胸の大きなバベル女性陣を見ていった例え。 ・「大きければ良いとは限りませんわ」:出展は「ギャラクシーエンジェル(ゲーム版第1作目)」で                      ミントがフォルテの巨乳を羨ましがるミルフィーユに対していった言葉。 ・「ああっ、あたしの瞳がカメラだったら!〜」:これも出展は絶対可憐チルドレンの明石薫の台詞より アキッキー「次回は、セット作りを任された男性陣のネタか。」 天の声「今回に比べて色気が少ないと文句を言わないように!!

編集者・コースケの独り言
アキッキーカメラ第3話、へいお待ち!…なんちゃって☆(シンケンゴールドかよ!)
さて、今回もメイキング小説をお送りしましたけど、小説を書くときにネタがあまりないと言うのはさすがにキツイですよね…。
…と言うわけで、イラスト描きの皆さん、ブロマイド専用の写真イラストのアイディア、随時受け付けておりますので、ご応募、心よりお待ちしております!









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